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テーマ:★高校の大会★(96)
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見終わっての心境は複雑だ。とっても面白かったのだ。 決勝に進出した2校、延岡学園(宮崎)には、身長206センチのママドゥ・ジェイ、 福岡第一には206センチのディアン・ティアノ・セイドゥ・ヌロ、204センチのサー・パパ・ブーバカーというセネガル人留学生がいる。 長身留学生がいるチーム同士の日本一決定戦だった。 数日前の日記にも書いたが、これだけデカて身体能力に優れた選手がいるチームに、日本人高校生だけで固めたチームが勝てるわけがない。 レベルアップという意味があるにせよ、スッキリしないという思いを抱いていた。 この傾向が続くと高校バスケは、どうなっちゃうんだろうと思ってもいた。 ところが実際に決勝を見てみると、面白かった。 外国人留学生の登録は1チーム2人までだが、コート上でプレーする5人中では1人までという規定がある。 両チームに外国人留学生がいる場合は、その2人がセンタープレーヤーとして、攻守ともに争う図式になる。 条件はイーブンだし、その留学生の身体能力のすごさ、それをフォローする他の選手の頑張りが白熱して、見ごたえのある試合になったのだ。 結果は76-64で福岡第一が初優勝した。 点差はついているが、試合終了3分前まで、どっちが勝つか分からない展開だった。 残り時間5分から3分までの2分ほどで流れが福岡第一に向いただけの差だと思う。 とにかくセネガル人留学生はすごかった。少しでもディフェンスで隙を見せると、ダンクシュートが来る。 その瞬間はNBAの試合を見ているようだった。といって、両チームは完全にセネガル人留学生に頼っているわけではなかった。 その力を生かす4人は実に抜け目なく巧いプレーをしていた。 日本人で固めたチーム同士の対戦になった3位決定戦・洛南(京都)-市立船橋(千葉)を見た印象と比べると、決勝の試合は違う次元だった。 はっきり言えば、全国大会とは名ばかりで、実質は福岡第一と延岡学園の対決のお膳立ての舞台に過ぎなかった。 ここが複雑なのだ。 決勝はレベルの高い見ごたえのある展開だったが、都道府県の代表の実力比べの域を超えていたのだ。 それでいいのだろうか。試合に熱くなりながら100%の感動が得られない、不思議な気持ちが残った。 こういう状況が現れるのも、グローバル化の時代だからだろう。 他県からの留学生がどうのといった高校野球の問題なんて、時代錯誤もいいところだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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