ボコボコにされるとか、チンチンにされる。なんてことをサッカーでは、よく言うけれど。久々に、ボコボコのチンチンにされた試合。

　今年の4月から、シニア（Over40）の2部リーグに出るチームの練習試合。代々木公園のサッカー場を取ることができたので、急遽、組まれた練習試合。試合相手は、前回、中学校のグランドでやったチーム。シニアリーグの1部でやっていて。もともとはOver30だったチームが、年齢が上がって人数が増えたために、Over40になっても続けているチーム。チームの歴史も長いし、経験者も多いし。当然、強い。

　自分たちのチームは、自分と同じく40歳を過ぎてから、サッカーを始めた人ばかり。中には、自分のように50歳を過ぎている人もいる。さすがにそういう人ばかりじゃ試合が成り立たないので。経験者に声をかけて、チームの補強を図ってはいるものの。それでも、この試合が2試合目。連携どころか、お互いにどういうプレイをするのかもわかっていない。もっと言えば、お互い、顔も名前もよくわかっていない。

　前回はグランドが小さくて人数も少なかったので、10対10の試合だったけれど。今回は、ちゃんと11対11の試合。参加者も15人ほど。みんな試合の30分前には集合して。各自、ストレッチしたり、アップしたり。監督がみんなを集めて、スターティングイレブンを発表。

　フォーメーションは、4-2-3-1。自分はお休み。線審をやることに。スターティングメンバーも、ポジションも、悪くない。自分が監督だったとしても、同じように組んだと思う。身体能力の高いGK。守備意識の高いCB。献身的なSB。視野の広いボランチ。脚の速いSH。ボールが配球できるトップ下。体の大きい1トップ。

　考えられるベストメンバー。納得できるスタメン。これなら、そこそこ戦えるんじゃないかと思っていたのだけれど。日頃、顔も合わせたことのないメンバーでは、連携を望むのが無理。20分で3失点。

　大きく崩されたわけではないけれど。お互い、まだ遠慮があるのかもしれない。2本目は、メンバーを入れ替えて。自分に与えられたポジションは、CB。え、センターバック?日頃は、絶対やらないポジション。脚は遅い、体は小さい。およそCBには不向きで。自分のチームでも、月謝制のサッカー教室でも、まずやることのないポジション。

　監督としては、いろいろなポジションを試してみて。適性を見ようということなのか。慣れないポジションということもあり、3失点。もちろん、自分だけのせいではないけれど。それにしても、ディフェンスラインがズブズブ。疲れて走れない。ラインを上げない。SBが、なぜかCBよりも低いポジションにいる。

　それでも、CBの相方が変わるとまともに。的確な指示とコーチング。自分は、相手チームのFWをマンマーク。彼は常に最終ラインの裏を狙っていて。彼をマークするだけで、守備はずっと安定した。

　3本目のポジションは、左のSH。割とよくやるポジション。しかし、相手に押し込められる展開で。攻撃には、まったく絡めず。そもそも、ボールがセンターラインを越えることがない。SBが中へ中へと入ってくるため、守備的に下がらざるを得ない。結果的に、SBのポジションに入ることに。4バックというよりも、ほとんど5バックか6バックかという陣形、なんとか失点0で終える。とは言っても、まったく攻撃の形が見えない。

　残り時間を考えて、15分を2本やることに。1本目は、お休み。カウンター攻撃が決まって、何度かシュートが出る。残念ながら得点こそできなかったものの。形としては、悪くない。素早くスペースに出すことが、結構、有効な攻撃になっていた。

　2本目は、右SBで出場。CBは、ボランチをやっていたコンビ。相手FWは、ディフェンスラインの裏を狙っていて。何度となく、裏に飛び出す。オフサイドじゃないかなと思うシーンもあったけれど。線審のフラッグは上がらず。主審がホイッスルを吹いてないのだから、セルフジャッジをすべきじゃないと思うんだけれど。

　CBの2人は、オフサイドだと思うとそこから走らない。主審のホイッスルが鳴ってないのに、走らない。勝手に判断して、ボールを追わない。結局、ボールを追うのは、SBの自分で。まるで、オフサイドラインを気にしていないのは、自分みたいな感じ。結局、15分やって3失点。

　もう、ボコボコに負けて。チンチンにやられて。本当にどうしようもないんだけれど。唯一の救いは、誰も落ち込んでいないこと。ボコボコにされる。チンチンにされる。いいところが何もないまま負ける。

　本当に悔しくて、どうしようもないけれど。それでも、楽しい。みんな、イキイキしている。みんなが、笑顔。もちろん、勝つことも大切だけれど。それよりも大切なのは、みんなが楽しくサッカーをやれること。