クリケット。

これがダーツをやる上での最大の醍醐味が味わえるゲームであり、またもっとも人気のあるゲームではないでしょうか。


クリケットには複数の種類があります。今回、紹介するのはもっとも基本的なルールであるスタンダードクリケット（以下クリケット）です。

このゲームはふたり以上のプレイヤーが必要となります。


クリケットを選択すると、画面にこう数字（A、Bはプレイヤー）が表示されます。


　　２０
　　１９
　　１８
　　１７
　　１６
　　１５
　　BULL
A　　　　　B


これだけでピンときたひともいるはずです。

そう、１５～２０の数字とBULLを狙えばいいのです。


もし、Aプレイヤーが２０のシングルをとったとしましょう。


すると、こうなります。




／　２０
　　１９
　　１８
　　１７
　　１６
　　１５
　　BULL
A　　　　　B



斜線がひとつ。さらにAは、１９のダブルと、１８のトリプルをとりました。


／　　２０
×　　１９
〇×　１８
　　　１７
　　　１６
　　　１５
　　　BULL
A　　　　　　B


こうなります。事情により、１８のトリプルを取った場合がうまく表現できてませんが、○印に×を重ねたような記号が表示されます。


そして、さらにAが１８のシングルをゲットしたとしましょう。


すると……



／　　２０
×　　１９
〇×　１８
　　　１７
　　　１６
　　　１５
　　　BULL
18
A　　　　　　B



と、18点とることができるのです。つまり、１５～２０＆BULLの中から3度（トリプル＝３）取ったあと、さらにその点数を取得するとそれは直接点数となる。


ただ、Bが今度は１８のトリプルをとりました。



／　　２０
×　　１９
〇×　１８　　〇×
　　　１７
　　　１６
　　　１５
　　　BULL
18
A　　　　　　B


この状態で、Aが１８をとっても、点数は加算されません。これはBも１８を抑えているからです。


これを繰り返し、

〇×　２０　×
〇×　１９　／
〇×　１８　〇×
〇×　１７　／
〇×　１６
〇×　１５　×
〇×　BULL
18
A　　　　　　B


すべての数字とBULLを抑えたとき、抑えたAがBの点数を上回っていればゲーム終了。Aの勝利です。



もし、このとき、Bが点数を上回っていたのなら、ゲームは続行。


〇×　２０　〇×
〇×　１９　／
〇×　１８　〇×
〇×　１７　〇×
〇×　１６
〇×　１５　×
〇×　BULL
　　　　　　120
A　　　　　　B



AはひたすらBの抑えていない部分の数字（たとえば、１９、１６、１５、BULL）を狙い、点数を加算。

BはAが自分の点数を上回る前に、すべての数字を抑える必要があります。


Bが抑える前に、AがBの点数を上回ればゲーム終了、Aの勝ちです。


AがBの点数を越える前に、Bが残るすべての数字を抑えることができたのなら、Bの勝ち。



これがまた深いのです。