560341 ランダム
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「ShadeR5から8.5」 3.5世代分の違いかも☆

Shadeは以前から直感的でシンプルな操作を可能とする優れたソフトで、
設定ウィンドウ等は世代が変わっても大きな変化が無かったかも。
バージョンアップの度、マイナーチェンジ止まりと囁かれ続けたソフト
であるが、いつの間にかバージョンは8.5となっている。

kamo永くShadeを休止していた事もあり、バージョンアップが
Shade Personal R5らShade 8.5 standardへ、3.5世代差の恐ろしく
世代を越えたバージョンアップになってしまったよ。
ここまで世代が違ってくると使い慣れたShade Personal R5との違いが
無視出来ないレベルになっているので良くなった所後退した所の双方
を分析していきたいと思う。
なお、違いが判る都度フリーページを逐次更新する予定かも☆


‥‥……━良くなった所

●レンダリング品質
 まず左右の生成画像を見比べて欲しい。
レンダリング画像比較
 左がShadeR5の「分散レイトレーシング
 右がShade8.5の「パストレーシング
 両者の違いが判っていただけるだろうか?
 瞳のハイライト眼鏡のフレーム&レンズの反射唇の光沢などを
 見れば一目瞭然。おまけにシャープネスがまるで違うかも。

●レンダリング時間
 計算効率がかなり良くなってるよ。
 上記生成画像のオリジナルは以下条件で生成。
 「600×800dot 24bitカラー 面の分割=最も細かい」
 左のShadeR5は「51分35秒 (3095秒)」
 右のShade8.5は「38分43秒 (2323秒)」
 約13分の差で、25%程速くなっている事が判る。
 体感速度はそれ以上かも。

●統合パレット
 これはイイ!
 カメラ、無限遠光源、背景、表面材質、形状情報1つの窓に
 統合
されていて、タブバーのように切り替え出来る。
 場所をとらずにすっきりしてるのがグ~☆


‥‥……━後退した所

●シェーディングモード
 「シェーディング+陰線のあるワイヤーフレーム表示」って
 R5では当たり前のモデリングモードが無くなってる!
 Shade8.5の表示モードは以下の4つ。

 ・ワイヤーフレーム
 ・ワイヤーフレーム(陰線消去)
 ・シェーディング ※R5のクイックレンダリングと同等
 ・シェーディング+ワイヤーフレーム ※陰線消去です


 消えたシェーディングモードは、簡単な小物を造る場合は
 必要ないんだけれど、人物のように複雑なオブジェクトを
 扱う場合には必須のモード
と言って良い。
 例えば短冊髪を重ならないよう調整する作業などは、
 シェーディングで重なり具合を見ながら、陰線のポイント
 を動かさないといけない。これが出来なくなった。
 あと、輪郭の少し向こうのポイントや複数ポイント選択は
 Shade8.5なら都度シェーディングを切らなければ出来ない。

 納得いかなかったので「Shade Onlineフォーラム」で聞いて
 みたら「 仕 様 」だとの事・・(__;)
 最新のスタイルは「ショートカット」登録で、クイックレンダ←
 →ワイヤーフレーム
キーで切り替えながらの作業。
 この仕様のせいで、未だにモデリング作業はShadeR5かも(T^T)

●テンプレート
 kamoのモデリングで常用している機能かも。
 小物を3D化する際、EPSONのスキャナで3面を取り込んで
 トレースするのだけれど、Shade8.5図形ウインドウの
 拡大/縮小
テンプレートが追随するようになったよ。
 それ自体は喜ばしい事なんだけれど、図形ウインドウ内容
 のスクロール(Space+画面ドラッグ)
にまで追随してしまう。
 上下左右の位置合わせが事実上出来ないのだ(__;)

 例えば、正面図と側面図にそれぞれ製作する小物の正面
 ・側面の画像
を取り込んだとする。
 正面からトレスするわけだが、正面で線形状を描いて、側面
 の厚みを出す場合、側面図再度テンプレートの位置を
 合わせる
必要がある。
 ShadeR5図形ウインドウ内容のスクロールで容易に合わせ
 られたのだけれど、Shade8.5では不可能になったかも。
 正直、この仕様では使えない・・


‥‥……━その他気になった点など

●ブラウザ内で特定のオブジェクトを探す
 図形ウインドウで自由曲線をドラッグすれば簡単なのだが
 Shade8.5はパートのかなり小さい三角矢印が強調されるだけ
 なので恐ろしく探しにくい!
 ShadeR5はパートの同位置にある□が■になって容易に
 探せる
ので、これもある意味機能後退なのかも。
 ただ、ShadeR5にあったブラウザ右のごちゃごちゃした
 チェックボックス
Shade8.5では隠せるようになったので、
 トータルで使いやすくなってます(^.^)

●削除が使える条件
 掃引に使った開いた線形状削除するときなど、Shade8.5
 finish(旧OK)ボタンで自由曲線の編集モードを終わらせて
 いないとDeleteキーが効かないよ
 これはShadeR5の癖に馴染んでる為の違和感なんだけれど
 ちょっと煩わしくなったかも☆

●シェーディングモードでの透明体色
 ShadeR5ではだが、Shade8.5ではで表示されるよ。
 人物などは白髪、瞳も白色でチョット怖い(>_<)
 髪については透視図背景が黒で、黒オブジェクトだと輪郭が
 見えない
ので仕方ないとは思うけれど、瞳のように眼球の白
 +透明体だと瞳が見えない
ので、けっきょく良し悪しかも(^^;)


‥‥……━結論

結論としてはこんな感じかも☆

○Shade8.5はレンダラとして優秀。

○モデリング機能は人により後退したと感じるかも。

○Shade8.5パストレーシングの高品質は作品の出来にもろ影響
 するので新旧バージョン両方を使い分けるってのが良いかも。


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