「ShadeR5から8.5」 3.5世代分の違いかも☆Shadeは以前から直感的でシンプルな操作を可能とする優れたソフトで、設定ウィンドウ等は世代が変わっても大きな変化が無かったかも。 バージョンアップの度、マイナーチェンジ止まりと囁かれ続けたソフト であるが、いつの間にかバージョンは8.5となっている。 kamoは永くShadeを休止していた事もあり、バージョンアップが Shade Personal R5からShade 8.5 standardへ、3.5世代差の恐ろしく 世代を越えたバージョンアップになってしまったよ。 ここまで世代が違ってくると使い慣れたShade Personal R5との違いが 無視出来ないレベルになっているので良くなった所、後退した所の双方 を分析していきたいと思う。 なお、違いが判る都度フリーページを逐次更新する予定かも☆ ‥‥……━良くなった所 ●レンダリング品質 まず左右の生成画像を見比べて欲しい。 左がShadeR5の「分散レイトレーシング」 右がShade8.5の「パストレーシング」 両者の違いが判っていただけるだろうか? 瞳のハイライトや眼鏡のフレーム&レンズの反射、唇の光沢などを 見れば一目瞭然。おまけにシャープネスがまるで違うかも。 ●レンダリング時間 計算効率がかなり良くなってるよ。 上記生成画像のオリジナルは以下条件で生成。 「600×800dot 24bitカラー 面の分割=最も細かい」 左のShadeR5は「51分35秒 (3095秒)」 右のShade8.5は「38分43秒 (2323秒)」 約13分の差で、25%程速くなっている事が判る。 体感速度はそれ以上かも。 ●統合パレット これはイイ! カメラ、無限遠光源、背景、表面材質、形状情報が1つの窓に 統合されていて、タブバーのように切り替え出来る。 場所をとらずにすっきりしてるのがグ~☆ ‥‥……━後退した所 ●シェーディングモード 「シェーディング+陰線のあるワイヤーフレーム表示」って R5では当たり前のモデリングモードが無くなってる! Shade8.5の表示モードは以下の4つ。 ・ワイヤーフレーム ・ワイヤーフレーム(陰線消去) ・シェーディング ※R5のクイックレンダリングと同等 ・シェーディング+ワイヤーフレーム ※陰線消去です 消えたシェーディングモードは、簡単な小物を造る場合は 必要ないんだけれど、人物のように複雑なオブジェクトを 扱う場合には必須のモードと言って良い。 例えば短冊髪を重ならないよう調整する作業などは、 シェーディングで重なり具合を見ながら、陰線のポイント を動かさないといけない。これが出来なくなった。 あと、輪郭の少し向こうのポイントや複数ポイント選択は Shade8.5なら都度シェーディングを切らなければ出来ない。 納得いかなかったので「Shade Onlineフォーラム」で聞いて みたら「 仕 様 」だとの事・・(__;) 最新のスタイルは「ショートカット」登録で、クイックレンダ← →ワイヤーフレームをキーで切り替えながらの作業。 この仕様のせいで、未だにモデリング作業はShadeR5かも(T^T) ●テンプレート kamoのモデリングで常用している機能かも。 小物を3D化する際、EPSONのスキャナで3面を取り込んで トレースするのだけれど、Shade8.5は図形ウインドウの 拡大/縮小にテンプレートが追随するようになったよ。 それ自体は喜ばしい事なんだけれど、図形ウインドウ内容 のスクロール(Space+画面ドラッグ)にまで追随してしまう。 上下左右の位置合わせが事実上出来ないのだ(__;) 例えば、正面図と側面図にそれぞれ製作する小物の正面 ・側面の画像を取り込んだとする。 正面からトレスするわけだが、正面で線形状を描いて、側面 の厚みを出す場合、側面図で再度テンプレートの位置を 合わせる必要がある。 ShadeR5は図形ウインドウ内容のスクロールで容易に合わせ られたのだけれど、Shade8.5では不可能になったかも。 正直、この仕様では使えない・・ ‥‥……━その他気になった点など ●ブラウザ内で特定のオブジェクトを探す 図形ウインドウで自由曲線をドラッグすれば簡単なのだが Shade8.5はパートのかなり小さい三角矢印が強調されるだけ なので恐ろしく探しにくい! ShadeR5はパートの同位置にある□が■になって容易に 探せるので、これもある意味機能後退なのかも。 ただ、ShadeR5にあったブラウザ右のごちゃごちゃした チェックボックスがShade8.5では隠せるようになったので、 トータルで使いやすくなってます(^.^) ●削除が使える条件 掃引に使った開いた線形状を削除するときなど、Shade8.5は finish(旧OK)ボタンで自由曲線の編集モードを終わらせて いないとDeleteキーが効かないよ。 これはShadeR5の癖に馴染んでる為の違和感なんだけれど ちょっと煩わしくなったかも☆ ●シェーディングモードでの透明体色 ShadeR5では黒だが、Shade8.5では白で表示されるよ。 人物などは白髪、瞳も白色でチョット怖い(>_<) 髪については透視図背景が黒で、黒オブジェクトだと輪郭が 見えないので仕方ないとは思うけれど、瞳のように眼球の白 +透明体だと瞳が見えないので、けっきょく良し悪しかも(^^;) ‥‥……━結論 結論としてはこんな感じかも☆ ○Shade8.5はレンダラとして優秀。 ○モデリング機能は人により後退したと感じるかも。 ○Shade8.5パストレーシングの高品質は作品の出来にもろ影響 するので新旧バージョン両方を使い分けるってのが良いかも。 ジャンル別一覧
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