カテゴリ:無線機器
チューニングインジケータを使いながらTS-440でCWを聞いていて、ふと気づきました。
何気にキーダウンしてサイドトーンを出しても、インジケータが反応しません。インジケータの周波数は、この無線機のサイドトーン周波数である800Hzに調整してあるはずです。受信信号とサイドトーンを聞きくらべてみると周波数がずれているようでした。 そこであらためてPCのフリーウエアでサイドトーンの周波数をみてみると、何と60Hzも高いほうにずれていました。さしてゼロインの精度にはこだわっていませんでしたが、これほどずれているのには参りました。 回路図をみてみると、独立したサイドトーンの発振回路があり、これがずれているようです。経年変化のせいでしょうか。800Hz程度の周波数で60Hzもずれるというのはひどすぎです。 同様のずれが心配になったため手元のIC-821とFT-817のサイドトーンの周波数も測ってみました。IC-821は10Hz強のずれ、FT-817は設定周波数ぴったりでした。サイドトーンの周波数など、1Hzの狂いもないのが当然と考えていただけに、440と821のずれは驚きです。いずれの無線機も、サイドトーンの回路には周波数の調整要素がないようなので、受信信号とサイドトーンの周波数がずれた状態で使うことになり、なんだかいい気分ではありません。 サイドトーンとのビートをとれば1Hzオーダーの精度でゼロインできると思っていましたが、古い機械の場合、肝心のサイドトーンずれの可能性があるということです。ひとつ勉強になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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