カテゴリ:無線機器
昨年FT-857を手に入れてから、何度かHFの移動でAH-4との組み合わせで使ってみて感じるのはチューニングの面倒さです。
AH-4の動作には色々なところで紹介されているコントローラ(電源供給とチューニング開始ボタンの組み合わせ)を使っています。このコントローラのチューニング操作はボタンを押すだけなのでさして面倒を感じません。しかしこの際、ローパワーの連続キャリアを送出する必要があり、これが厄介です。CWで運用している場合、メニューからキーヤーのオフとパワーダウンの設定変更をしてチューンをとり、また元に戻す、という操作が必要なため、バンドを行き来する場合は特に億劫です。 この面倒に対する、うまい対応を見つけました。 まずチューニング波は、ACC端子のTX REQをグラウンドに落とすことにより、モードに関係なく連続キャリアが送信できます。 出力制限には、同じACC端子のALCを利用する方法もあるようですが、負電圧なのでFT-857から取ることができず別に電池等を用意する必要があり、また実際に試してみると、電圧の調整もかなりクリティカルでした。 この代わりに、電源コネクタの3番ピンについている茶色の線(batt sensと呼ばれるらしい)をグラウンドに落とすと出力が20Wに制限されます。AH-4のマニュアルにはチューニング時の入力電力は10Wとなっているのでもう少し落としたくはありますが、TX REQとBATT SENSを同時にアースに落とせばチューニング波を出すことができ、実際AH-4のチューニングもうまくできることが確認できました。 FT-857の国内向けマニュアルにはなぜかこのBATT SENS端子への言及がないのですが、US向けのマニュアルには説明がしてありました。 FT-857は電源電圧の低下に強いし消費電力自体も小さく、しかも電圧表示ができる等、電源事情のよくない移動には便利な特徴が多いので、AH-4とも組み合わせてさらに活躍させてやります。 ****夕方追記******** 当初AH-4のチューニングのスイッチと、FT-857の送信のスイッチを別々にして動作を確認しましたが、AH-4のチューニングにFT-857の送信が連動するようにしました。コントローラのスイッチ部に回路を追加したので不恰好ですが、ワンタッチでチューニングできてFBです。 これでアイコムの無線機で使うのと同じ手軽さでAH-4が使えるようになりました。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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