「#9Dream」再更新
昨日ラジオでジョン・レノン特集を放送していた。もちろん命日だから特集したのだ。しかし私は『あの日』以来、ずっと日本時間の9日を命日と思っている。あのニュースを聞いたのは12月9日だったからだ。 アメリカでは「あの日何をしていたか?」と人に聞かれた場合、1番多い『あの日』はケネディの暗殺の日だと言う。(もちろん、もの心付いてからの出来事で)私にとっては1980年の12月9日である。 当時付き合っていた女の子と行き付けの喫茶店でFMのニュースで聞いた。その前後の事は今でも明確に覚えている。ここでは語りません。(泣) ジョンのファンなら常識だが、彼は数字の9が好きだった。 本人はなぜか気になる数字と言ってましたが。生まれたのは1940年10月9日。また偶然ニューキャッスル通り9番地に住んだことがある。曲にも9が含まれた曲がある。「One After 909」「Revolution 9」「♯9 Dream」イギリス人としてグリニッジ時間9日に生まれ、ヨーコと知り合い、何回もお忍びで来日した。だから日本人の私は勝手に12月9日が命日。そう思ってます。「#9 Dream」解散後の(もちろんプラスチック・オノ・バンドじゃなくThe Bealesね)彼の曲の中では「もっともポップな曲」だと個人の感想。昨日はやたら「Imagine」かかってましたね。もちろん好きですが、今日はこちらで。 一つだけ「Imagine」を自分でピアノで弾いて「どうもレコードと雰囲気違うな」と思ってる方へ、「耳コピーのジェダイ・マスター」である、私からの勝手なアドバイス。(^^♪ 今まで私もたくさんのイマジンの楽譜を見て、1回も正確な音を拾っている物を見たこと有りません。(正確なのも、有るかも知んないけど) よーくレコード、CDを聴いてみてください。Cのコードの時は9度のDの音が入ってます。「レ」ですよ。中央「ド」の2度上の「レ」。指が「オクターブ弾くのがやっと」と言う手の小さい方、特に女性は、きついでしょうが、頑張りましょう。 ほら、オリジナルのジョンと同じになったでしょう?私?もちろん指は届きます。 アルバム「Walls and Bridges」邦題「心の壁 愛の橋」に収録。このアルバムからの第2弾シングル。「#9 Dream」解説 出だしから名曲を感じさせるイントロ。生の弦楽器群、不思議な感じのE・ギター音。おなじみジム・ケルトナーのドラムとクラウス・ブーアマンのベースのリズム隊。私は特にブーアマンが好きです。歌を引き立てるベース。動いてないようで、よく聴くと、かなり歌ってます。もちろんローズピアノもしっかり隠し味で入ってます。ニッキー・ホプキンスが弾いてますから、前に出るときは、さりげなく「テク」を聴かせ、引っ込むべき時は大人しく。Beatlesの「Get Back」シングル盤バージョンで、同じくローズ引いてた人です。イケメンの人です。 そして、エコーをたっぷり掛けたジョンのボーカル。たっぷりと言っても、カラオケの様な品の無いエコーではない。多分プレートエコーとテープエコーでしょう。エコールーム使用の音ではないと思います。ましてや現代のようにデジタル・エコーないですし。まさかスプリング・エコーではないと思うので。 このアルバム唯一、スペクター風仕上がりです。「ウォール・オブ・サウンド」ね。大瀧詠一が真似してます。用語解説(興味ない人は飛ばしてください)エコールーム:残響を考慮して設計された小部屋で、ミキシングルーム(MixRoom)から送られた信号をスピーカーで再生。その音をマイクで録音。もう一度ミックスルームへ戻す。ノイズの問題、残響時間が可変できない、スペースをとる等の問題が在る。プレートエコー:文字通り、遮音された箱の中に鉄板が入っている。信号を片側に送り、反対側のピックアップ・マイクで拾う。鉄板の特性とマイクの位置で、残響時間に変化が出る。テープエコー :テープレコーダーの再生ヘッドと録音ヘッドの物理的距離により、信号が遅れるのを利用したもの。スプリングエコー:鉄板の変わりにスプリングを使用した物ギターアンプによく内蔵されていた。フェンダーのツイン・リバーブ・アンプローランドのJCシリーズ・アンプ等、味があるものも多い、S/Nが悪い。 そしてストリングスが、気持ち悪いと心地よいの中間のポルタメント奏法。音階をきらず繋げる方法です。ビートルズの「アイ・アム・ウォーラス」もそうです。 弦アレンジは素晴らしいです。クレジットには弦アレンジャーは明記されてません。 メロディーは3部編成です。導入のメロディ、導入部の変形、ブリッジ部、そしてサビ。A,A'B,Cメロと言います。 Bメロの時のベースがしびれる。ライン、符割、言うこと無し。「間」が素晴らしいッス。 そして有名なCメロ。♪アーバ カーワ ポッセ ポッセ初めて聴いた高校時代スペイン語かと思いました。事実はハチャメチャ語。ジョンは良くありましたね。 その後の間奏。一転して静かに。ベースとローズ、ストリングス、パーカッションのハンドベル。リズムダウンしていきます。そして2番。Cメロのリフレインでエンディング。歌詞も曲も幻想的で、まさしく「#9 Dream」です。書いてて、ちょっと長くて疲れた。読む方も疲れたでしょう。ウイリー・ネルソンの「スターダスト」でも聴きながら酒のお替りして、風呂入って寝ます。「漆黒の近道」はまた今度です。たいした結末じゃないんだけどね。あの夜は、ちょっと怖かったんです。おやすみなさいませ。