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テーマ:たわごと(26725)
カテゴリ:ただの物語
こちらは何となくとあるドラゴン好きな友人をふと思い出して、ふとあの世界にいるとしたら、どんなところにいたのかなあと思った時に出てきました。
なのでこちらは本当にただの物語です。ここが大事。 本当にさらっと流してくださいね!! ***** オレが部屋に入ると彼は帰ったばかりのドラゴンにご飯をあげている真っ最中だった。 本来は養育室から出してはいけないはずなのに、彼は本当にある意味「特別」な存在だった。 「おや、またダメだったのかい。残念ながらこっちにも君のツインドラゴンはいないよ」 オレに気づくと彼は一目見てそう言った。 其の言い方に俺は思わず苦笑した。 「そんなに一目瞭然ですか?」 「もちろん。何せ君のエネルギーに変化が見られないのだから、そうとしか思えないだろ」 彼はこともなげに答えた。 そう、今回の研修にもオレに応えてくれるドラゴンは居なかったのだ。 本来ならもう終えている授業なのだ。 そもそもこの授業は資質のあるものがドラゴンに呼びかける場所(フィールド)に行き、3日間(連続でも一日づつでもいい)ドラゴンたちに呼びかける。 応えてくれるものがいれば絆を結ぶこともできるのだが、いなければそれで終わりになる。 通常呼びかけやすい時期にだけ一人3日間与えられ行われるものだ。 その期間を使いきれば、次に機会が与えられるまでその場での呼びかけは行うことが出来ない。 なのになぜかオレは特例として今回5回目を行ってきたのだ。 特例はよほどのことがない限り行われないと聞いている。 「やーっぱり、オレはドラゴンと絆を結ぶことはできないんじゃないのかなぁ。何で教授たちは特例を与えているんだろう?」 成果どころか手ごたえもまるっきりないのに、とぼやくと彼はすっと目を細めてオレを見た。 「違うな」 いきなり彼は断言した。 ふと目をやると彼はどうやらエネルギーから過去見をしているらしかった。 「エル・フィン。君はどのドラゴンたちに話しかけている?」 いきなり質問されてオレは面食らった。 「え…、どうって、まずハートを開いて、この星のすべてのドラゴンに話しかけるようにしているけど…」 「この星だけ?それではダメだよ」 思わず目を見開いて彼を見た。 「君の場合はこの星系、いや全宇宙のドラゴンに呼びかけた方が良さそうだ」 「はい?全宇宙??」 いきなりはるか広域に広げられて思わず呆然とした。 「どうやらドラゴンは君の呼びかけに応えたいようだ。でも声が届かない。この星には今はいないから」 そこで彼は改めてオレに向き直るとほほ笑んだ。 「俺の勝手な感想だけどね。次でいったん終わりだろ?やってみたらどうだい」 ***** まあ、勝手に出てきたので本当に物語っす。 さらっと流してくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.27 21:27:00
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