テーマ:好きな絵本教えて下さい(710)
カテゴリ:読み聞かせ
小学校で本の読み聞かせをしています。
週一回、火曜日の20分休みと水曜日の朝の時間です。 20分休みは低学年中心に空き教室を利用して、 朝は各学年の教室に順番に、当番を決めて読みに行きます。 メンバーの中で読み手とサポートを決めて 選書も図書室や地域の図書館などで 特に朝の時間は各学年3クラスが 同じ本を聞くことができるように3セットそろえます。 つまり学年が移ってクラス替えがあっても 前に読んだことがある本に当たることがないにという配慮です。 もちろん、こういう諸々のことは最初から決まっていたのではありません。 学校の状況を考えながらだんだんに一番いい方法に 変わりながらこの形になりました。 私のこどもたちがこの学校に来て、 (その4月、うちの子たちは1年、4年、6年と3人とも小学生) 私はすぐにこのグループに入りましたが その時は6,7人のメンバーでした。 先生の中には保護者が学校に頻繁に出入りすることを 良く思わない人もいたようですし 本読みが今のように定着するまでには いろいろな山を越えなくてはなりませんでした。 こうして保護者の本読みがスムーズに定着したのも 創始者のNさんの力に拠るところが大きいのです。 本読みの活動の他にも、クリスマス会などのイベント それに毎月の定例会、図書室の整理 メンバーの親睦会(かなり頻繁!)等々 活発に活動してきました。 そのNさん、いよいよ今春、子どもが卒業するので きょうが最後の朝の本読みになりました。 わたしがそのサポートでした。 今年の6年生は例年と比べて賑やかで そのために学校中が振り回されてきました。 若い先生のクラスは手に負えず、 今では教頭先生、校長先生が授業に入ることも多くなりました。 卒業までには何とかしなくては、と 先生方にも親たちにも焦りが見えます。 そんな6年の最後の本読みの日、 Nさんの読むクラスは自分の子のいるクラスでした。 「1年の時から、朝の本読みでいろんな本を読んできましたね。 とうとう、きょうが最後になりました。 こうして絵本を読んでもらう機会って 中学になったらなかなかないかもしれませんね。 もしかしたら、もうきょうが最後かもしれませんね。」 こうして読み始めた絵本3冊 最後にふさわしい、いい本ばかりでした。 みんな食い入るように聞いていました。 最後の1冊は「ともだち」 作:谷川俊太郎 絵:和田誠 子どもたちが大人になって ふっ、と小学校のこの「朝のおかあさんの本読み」を 思い出すことがあるだろうか。 これからちょっと不安ながら小学校を巣立っていく子どもたちに ちょうどふさわしい本でした。 最後にクラスの子どもたちみんなでNさんにお礼を言いました。 きょうの本読みだけじゃなくて 「1年生の時から、いろいろな本を読んでくれてありがとう」 私は心の中で、さらに付け足して言いました。 「すてきな本読みの会を作り、育ててくれて、今までありがとう。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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