・【勝手にランキング2】フィギュア女子シングル・トリノワールド編
・【勝手にランキング】フィギュア無差別シングル・バンクーバーOP編
に引き続き、・フィギュアに絶望した2009年の世界選手権編を作ってみました。
今年のバンクーバーOPとトリノ世界選手権を見て、フィギュアの不可解さに気付いた方も多いかと思いますが、この異常さは今に始まったことではありません。
昨年のロス世界選手権で、私と同様、絶望してしまっていた方も多いのではないでしょうか。
懸命に努力している選手達がこれまでどれほど苦しめられてきたか......今後のために再確認する意味込めて。
今回もバンクーバーと同じく、男女無差別のランキングです。
参加は男子総合上位7名、女子4名、合計11名。
男子から、ライサチェック選手(1)、チャン選手(2)、ジュベール選手(3)、ベルナール選手(4)、
コンテスティ選手(5)、 小塚選手(6)、 織田選手(7)
女子から、キム選手(1)、ロシェット選手(2)、 安藤選手(3)、 浅田選手(4)
※フリーでは男子のジャンプが8つ、女子のジャンプが7つですので男子のジャンプ基礎点&GOEを7/8で計算します。
※その他はショート・フリーともにスピン・ステップ・スパイラルの合計とします。
スパイラルは女子のみですが、男子はその分ステップが多く要素数は一緒ですので、そのまま計算します。
※演技構成点(PCS)の係数が女子ショートでは0.8、フリーでは1.6、男子ショートでは1.0、フリーでは2.0ですが、
ここは女子に合わせて、ショートでは0.8、フリーでは1.6で計算します。
ショート部門
金・ジュベール選手 銀・キムヨナ選手 銅・ライサチェック選手
エレメンツが少ないため、技術点の高さが物をいうショートで、男子選手が上位に占めているのは順当。
男子のジャンプの技術点は同じような数字が並びます。やはり4回転を跳ぶかが勝負になってきます。
しかしながら、4T-3Tを跳んだジュベール選手とベルナール選手の基礎点では突出していますが、GOEは報われていません。
注目は2位に食い込んだキムヨナ選手。
技術の基礎点では8位でありながら、演技構成点、5コンポーネンツ全てで1位です。
しかも、他選手が誰一人として出していない8点台を4つも!
※技術点......8つの要素のうち、ジャンプは3つ、その他(スピン・ステップ・スパイラル(女子のみ)が5つ)
※演技構成点......SS...スケート技術 / TR...要素のつなぎ / PE...演技実行力 / CH...振付 / IN...音楽解釈
係数は女子で0.8、男子で1.0と異なるので、0.8で統一して計算してあります。
フリー部門
金・ライサチェック選手 銀・キム選手 銅・チャン選手
ベルナール選手はショートと同じく4T-3Tを飛び、ジュベール選手と織田選手も4回転を飛んでいます。
しかし、キムヨナ選手の下に来ています。
キムヨナ選手がノーミスで完璧な演技をしたならともかく......
3Sが一回転になるというミスと、同じスピンを重複しノーカウントになってしまったというミス。
大きなミスを二つもしたキムヨナ選手は、技術の基礎点では全選手中、最下位でありながら、ショートと同じく演技構成点、5コンポーネンツ全てで1位というミラクルです。
注目は技術点、演技構成点ともにダントツ1位のキムヨナ選手。
5コンポーネンツ全てにおいて1位であり、しかも、全て8点台という出来すぎな結果。
二つの要素において大失敗があったにもかかわらず、GOEも1位。
ジャンプのミスによって流れが途切れ、さらにスピンノーカンによって、要素1つが欠けたならば......
少なくとも演技実行力や振付が低くなっても良いのでは。
※技術点......男子のジャンプが8つ、女子のジャンプが7つですので男子のジャンプ基礎点&GOEを7/8で算出。
※演技構成点......SS...スケート技術 / TR...要素のつなぎ / PE...演技実行力 / CH...振付 / IN...音楽解釈
係数は女子で1.6、男子で2.0と異なるので、1.6で統一して計算してあります。
ショート・フリー総合
金・ライサチェック選手 銀・キム選手 銅・チャン選手
注目は総合でも銀メダルのキムヨナ選手。
女子では史上初の200点越え!
GOEと演技構成の高さでは驚異的です。
ちなみに、これはシーズン最終戦でしたが、次のシーズン初戦、GPシリーズ・フランスでキムヨナ選手は予定していた3Sを跳ばず、要素を1つすっとばしたのに、この時の最高得点を更新しています。
4回転ジャンパーのジュベール選手、ベルナール選手は、4回転を跳ばずとも完成度を高めてきたライサチェック選手やチェン選手に負けたのも悔しいでしょうが、
それよりも技術的には遥かに劣り、ジャンプミス・要素抜けという大きなミスをしたキムヨナ選手の下に来るのは納得できないのではないでしょうか。
※技術点......男子のジャンプが8つ、女子のジャンプが7つですので男子のジャンプ基礎点&GOEを7/8で算出。
※演技構成点......SS...スケート技術 / TR...要素のつなぎ / PE...演技実行力 / CH...振付 / IN...音楽解釈
係数はショートで0.8、フリーでは1.6で統一して算出しています。
勝手に決めた部門別メダル
金・キム選手 銀・ライサチェック選手 銅・ジュベール選手
演技構成点においてはキムヨナ選手が全て金メダルという結果。
選手達それぞれに一長一短があると思いますが、全てで突出していると言うのはありえません。
勝手に贈る称号
・4回転王 ベルナール選手 (SP・FSともに4T-3Tを決めたため)
・3回転王 ライサチェック選手 (6種の3回転を全て跳んだため)
・トリプルアクセル女王 浅田選手 (女子で唯一3Aを跳んだため)
・ダブルアクセル女王 キム選手 (得点を稼ぎやすい2AをFSで3回も跳んだため)
・エッジエラー加点女王 キム選手 (SP・FSともに3F-3Tに!マークがつきながら加点されている。他の選手は減点)
・GOEで逆転女王 キム選手 (技術点の低さを驚異的なGOEで逆転したため)
・銀河的PCS女王 キム選手 (5コンポーネンツ全てにおいて、他選手達の届かない領域に行っているため)
それまでの異常な結果にも、スポーツの公正さと審判の良心を信じかった私に「フィギュアの死」を思わせたこの結果......
女王の「死の舞踏」はフィギュアスケートを死に誘う舞だったかもしれません......。
今のフィギュアの現状を広く知ってもらい、正すべきを正したいと望んでいます。
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