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テーマ:婦人科の病気(1150)
カテゴリ:子宮頚部摘出術について
8月3日の読売新聞に、全国婦人科内視鏡手術の2007年度中実績について書かれていた。
なんと!倉敷成人病の安藤先生が執刀した数は2007年度だけで701件!! 同病院の金尾先生が231件!! すごいなぁ。そんなにいつ手術してるんだろ この701件中、406件が子宮筋腫 188件が子宮内膜症とのこと。 この内訳には子宮ガンが示されてなかったのだけど 安藤先生がこれまで執刀された10%~15%は子宮ガン患者なのだそうです。(以下のことは新聞には書かれてないです) その子宮ガン患者のうち、子宮頚部摘出術をされたのは7月聞いた時点で39人 その39人のうち、3割の方が腺ガン 7割の方が扁平上皮ガンとのことです。 1b1期の2センチまでの癌がこの手術の適応基準ではあるけども、例外も中にはあるみたいです。 他の多くの病院が(ほとんどと言ってもいいかな)腺ガンは全摘が基本ですよね。 (扁平上皮ガンも一般的には全摘が基本です) となると心配なのが再発のこと。 今の所の再発率は39人中1人再発で 3.9%(遠隔転移だったそう) ただ、この数字は分母が小さいので、確立された情報ではありません。 この子宮頚部摘出術中に子宮全摘になった方は0人 腺ガンの場合、病理の結果で子宮までのガンの位置が近かった場合、全摘をすすめられるようです。 (今までに1人いたそうだけど、逃げきったとのこと!) 万が一残した子宮に再発ではなく手術時に取り残したガンが出てきた場合、取り残しガンに限ってだけは子宮を摘出すれば大丈夫とのこと。 ただし、この手術は標準治療じゃないので、あくまでも自己責任です。 安藤先生も説明の中で子宮取るなら死んだ方がましと言う人にだけ行っているって言われてました。 といっても私は「死んだ方がまし」というよりは、「残しても再発率は一緒」という言葉で決めたんですけどね 最近は温存手術をしてくれる病院が増えてきましたが、全国的にはまだまだ少数です。 今でも多くの方がこの手術方法を知らず、選択の余地なく全摘出になってしまうケースもあるのですよね・・・。 私が円錐切除でお世話になった大学病院の先生は、とても親身ないい先生だったのだけど、この腹腔鏡の温存方法ができる病院が近くにあるにもかかわらず、教えるつもりはなかったみたいです。 もし私がネットで調べることをしなかったとしたら・・・ 脈間侵襲があったことに恐怖を感じ、全摘にしてたかもしれません 今考えると恐ろしいですね 腺ガンでの温存については詳しくはもりたんさんのブログを参照して下さい(まだ未完成なようですが、乞うご期待) そして!新聞に安藤先生の写真も掲載されてました~(そして年齢も!) 興味がある方は、8月3日の読売新聞(岡山県板のみかも?)を探されてみては お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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