粒太の背中

　　　　韓国映画
　　　を観てきました→公式ＨＰ

これは、今年度、粒太の　「妖」大賞　です。

以下18歳未満は読まないように

昨今のおかしな事件はちょっと頭から抜いて見なければなりません

海に浮かぶ船に二人暮らし 

60歳の男（というより爺）は少女が１７歳になるまでガマンしている

その日のための結婚衣装や結婚儀式の調度品も着々と揃え

もやもやすると占いに使う弓を弦に見立てて奏でる

まるで愛撫するようです。

その音色を聞いて育ってきた少女です。

爺は少女を好みの女に育てようとしたのじゃないけれど

ブランコに揺れる少女に当てないように

観音画を射る占いの矢。6歳のころからこんな生活では

16歳にして処女なれど官能的には十分成熟

船を訪れる釣り客の好色な目なんかへっちゃらです。

セリフがほとんどなくて

彼女の「目ヂカラ」と「唇ヂカラ」でストーリー・テリング

ホッペとおでこに赤いチョンチョン付けた彼女と

爺がこつこつ揃えてきた衣装を着て

正統韓国式にのっとった結婚式を挙げたのは誰でしょう

そして、花嫁の新婚の床、誰と結ばれたのでしょうか

さすが、「韓国映画」

この作品には血がドロドロはありませんが

余り見たくない人間の奥をさらしてるようです。

衝撃に次ぐ衝撃が続きます

でも見終わっていや～な気分は全然ありません。

「目の正月」になるような美形も出てこず

派手な宣伝をせずとも、いい映画ってあるもんですね。
　　（ちょっと皮肉な響きあり？）