えー、既報通り本年今頃にしてブログ最大級の玉がやってまいりました。
その名を、
CANON LENS XI 50mm 1:0.75 II
といいます。ええ。ひらったく言えば、
50ミリのF0.75
って奴です。スゴイでしょ。
でも、ひとことだけ先に言っておきましょう。
普通に使うことは不可能!
というトホホなレンズです。
ざっくりとディメンションを説明します。比較としてC SONNAR 50mm F1.5を置いてみました。
全長は約68ミリ(上の写真参照)
前玉の口径は約70ミリ
後玉の口径は約23ミリ
ってな感じ。
ちなみに先述した「普通に使うことは不可能!」という話を詳しく説明すると、後玉から結像までの距離がおよそで8ミリぐらいですかねぇ。巨大な前玉から吸い込んだ光が結集され密度を濃くして後玉から出ますね。その際光の束は後玉の口径より若干小さくなるし、周辺光量も落ちます。すなわち、イメージサークルが直径で20ミリ程度。その中にある程度の四角形でF0.75の光を受け止める訳ですから、110かマイクロフィルムでも使うためのレンズって感じがしますから、通常撮影距離でライカ判なんてムリムリ。
さて、先日「最高の状態」と書きました。その理由おば。
この50ミリF0.75の存在は以前より知っていましたが、入手を半ば諦めておりました。つーのも、そもそもの玉数が少ない上に、入手希望者が多く、Ebayでも予想外の高値になることが多かったのです。加えてここ数年というもの物欲も失せていたので、各種オクを覗くことも探すこともしておりませんでした。それがひょんなことでニュースに付いていたEbayのリンクを辿った時に、神から「思い出せ」的に天啓を受けるか電波を受信するかのように何気なく検索したら、一発で見つかりました。しかも終了間際。入札数無し。レンズの状態は、ほぼ新品状態という説明で、画像をチェックしても確かにミント。なによりもこのレンズが売っていたであろう状態そのまま、つまり前後レンズキャップはもちろん、キヤノンの検査証、プロテクトクッション、箱もきちんとナンバーが合っている。加えておまけとして、同一系統のレンズであるヘリゴンと刻印のある外付けの絞りまで付属しているという逸品でした。それがスタートプライスが200ドルですよ。過去の1/4程度と言っても過言ではありません。しかも今は超円高。ドキドキしながら、でも今までのことがあったし諦めてもいいという気持ちで、250ドル入れて放っておきました。その後仕事をしたりで忘れていたんですが、Gmailに受信メールが届きました。おめでとうってね。
という超ロングな自分的に強い物語の上に、海を渡ってやってまいりました。ふぅ。
まぁ、ここまで思い入れタプーリなレンズですので、持ったり覗いたり撫でたりするだけの 文鎮 置物じゃもったいないし、F0.75という超ファーストレンズを使ってみたいと思うのは、大口径開放戦士として当たり前。どうやるかは今後考えるとして、ひとまずやれることをやってみました。
後玉に傷がつかないように気をつけつつ、5D2をライブビューモードにして、Aモードで撮影してみました。30ミリ前後のエクステンションチューブを取り付けたような状態なので、当然マクロだし減光しました。ごらんください。
「シンビジューム」
CANON LENS XI 50mm 1:0.75 II
CANON EOS 5D Mark II
このレンズを使うためには、EマウントかM4/3マウントが最適という罠(笑)
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