カテゴリ:刑事を考える
刑事における被告人が, 元々,借金を抱えていることは,よくあります。
犯罪の動機・原因が,借金ということも,よくあります。
犯罪の原因が除去されていれば,執行猶予に傾きますし,逆に,除去されていなければ,刑務所でもいいんでは?と思われてしまいます。
借金の原因は,多様ですが, よくあるのが,パチンコとヤミ金です。 ヤミ金は犯罪ですので,本来支払う必要はありません。 パチンコは禁止してしまえば, 私の個人的経験だけですが,間違いなく犯罪は減ります。
どちらにせよ,借金は借金ですから,原因を除去することが必要となります。 ヤミ金が絡めば,喧嘩に慣れている弁護士の専門領域といってよいでしょう。 過払金が見込めなくても,弁護士による任意整理,破産が可能です。 必ず立ち直れます。
よく弁護士の間でいう最強抗弁の一つに, 無資力の抗弁 というものがあります(正式な法律的なものではない・・・・)。
払えない,理由は,金がないから。 だから,これしか払えないから,これで任意整理せよ! だから,破産する,破産手続中に,不当行為をすれば,うってでる! と本人で言いにくいことをいうことも,弁護士の役割です。
刑事で借金が問題となる場合,収入のない主婦も多いです。 夫に内緒で借金をしたり,パチンコで大きく債務を増やしたり,その結果,犯罪に転落するという,ある一つのパターンがあります。
サラ金(大手)は,今年の6月から,収入のない主婦に対して貸付けができなくなります。 収入のない主婦に対して,夫の稼ぎをあてにして,または,夫に言えないという弱みを握ることができなくなります。
何よりも,サラ金→パチンコ という流れを絶つ一つの手段となるはずです。
多重債務者の実情を知ったり,刑事事件をやっていると, サラ金を締め付ければヤミ金に走るとか, パチンコは,娯楽だ! 主婦に貸し付けしないのは,人権侵害だ! というのが,単なる戯言に聞こえます。
儲けたのはヤミ金やパチンコ屋やサラ金だけで, 刑務所に入るということが, 事実としてあります。
戯言は,綺麗なだけに通りやすいので,注意が必要です。
借金で人は簡単に死にます。 でも,借金で死ぬ必要は全くありません。 サラ金,ヤミ金,パチンコ屋を儲けさせて,自分は刑務所なほど損なことはありません。
弁護士は普通は制度は変えることはできませんので, 今ある制度の中で精一杯,原因除去をすることになります。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.16 18:06:46
コメント(0) | コメントを書く
[刑事を考える] カテゴリの最新記事
|
|