第十話52 :試合のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/05/22(月) 00:53:18.80 ID:jxOA9lNI0スコア |1|2|3|4|5|6|7|8|9|R|H.|E| ROK|1|0|0|0|1|0|-|-|-|-.|10|0.| VIP .|1|0|0|0|0|2|-|-|-|-.|5.|0.| 投手成績(個人成績は試合開始前のもの) 内藤( ^ω^) -勝 -敗 防御率-.-- 奪三振-- 投球回--- 完封-- 完投-- 投球回:6 打者:27 被安打:10 被本塁打:1 奪三振:6 四死球:2 失点:2 自責点:2 畑(^・J・^) 21勝 3敗 防御率2.15 奪三振191 投球回213 1/3 完封4 完投9 投球回:5 1/3 打者:23 被安打:5 被本塁打:1 奪三振:6 四死球:3 失点:3 自責点:3 53 :試合のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/05/22(月) 00:54:41.63 ID:jxOA9lNI0 野手成績(個人成績は試合開始前のもの) ヴィッパーズ 一番センター 長岡( ゚∀゚) 8年目 26歳 .306 11HR 54打点 1.右安 2.三振 3.空振 二番レフト 荒巻/ ,' 3 17年目 37歳 .288 15HR 65打点 1.犠打 2.三ゴロ 3.空振 三番ライト 毒田('A`) 10年目 31歳 .329 28HR 111打点 1.中安 2.空振 3.右二塁打 四番ファースト ニダ<ヽ`∀´> 3年目 29歳 .280 35HR 107打点 1.左安 2.四球 3.右飛 五番キャッチャー ショボン(´・ω・`) 9年目 30歳 .312 18HR 115打点 1.四球 2.一ゴロ 3.中本 六番サード 笑野( ^Д^) 13年目 36歳 .256 21HR 69打点 1.投併 2.四球 七番セカンド 椎名(*゚ー゚) 5年目 26歳 .275 6HR 43打点 1.二ゴロ 2.犠打 八番ショート 津村ξ゚△゚)ξ 5年目 26歳 .246 8HR 31打点 1.三振 2.空振 九番ピッチャー 内藤( ^ω^) 1年目 18歳 .--- --HR --打点 1.空振 2.空振 55 :試合のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/05/22(月) 00:56:07.48 ID:jxOA9lNI0 ロケッターズ 一番ショート 井蓋(◎´∵`◎) 14年目 32歳 .328 8HR 31打点 1.右本 2.中安 3.左安 二番ライト 高掛(['][,]) 10年目 28歳 .276 26HR 75打点 1.左飛 2.空振 3.右二塁打 三番センター 近城( ´金`) 9年目 30歳 .316 18HR 61打点 1.遊ゴロ 2.左安 3.右飛 四番レフト 榊彡 ´ー`) 19年目 40歳 .309 45HR 124打点 1.空振 2.二併 3.左安 五番サード 村者(ムΘラ) 8年目 26歳 .284 36HR 106打点 1.中飛 2.中安 3.中安 六番ファースト 古者[`↓´] 7年目 25歳 .268 34HR 98打点 1.右飛 2.空振 3.四球 七番セカンド マムウェイ(0´く`0) 4年目 29歳 .298 21HR 89打点 1.四球 2.遊併 3.遊ゴロ 八番キャッチャー 哀歌(^亮^) 12年目 30歳 .241 9HR 42打点 1.右二塁打 2.投内安 3.三振 九番ピッチャー 畑(^・J・^) 13年目 31歳 .205 2HR 8打点 1.三振 2.犠打 3.空振 57 :第10話 ◆azwd/t2EpE :2006/05/22(月) 00:57:53.53 ID:jxOA9lNI0 【第10話『臨界』】 笑野が三振、椎名が四球で出塁するも津村が再び三振に倒れ、スリーアウト。 しかし、逆転。六回裏、遂にヴィッパーズが逆転した。 ショボンはいつも通りマスクを被ってキャッチャーズボックスに向かったが、歩幅が大きくなっていたのは誰の眼にも明らかだった。 (実・Д・)『逆転を果たしましたヴィッパーズ、このまま試合を制するのか!』 (解´Д`)『点を取ったあとすぐが大事ですね。ここを抑えられるかどうかでしょう』 (実・Д・)『投げ続ける内藤、ロケッターズ打線を封じ込められるか!』 内藤がマウンドの上で軽く跳躍した。腕も足も、軽い。変な気負いもなかった。 打者を打ち取ることだけに、全神経を集中させていた。 (実・Д・)『引っ掛けました、ファーストゴロ! これでツーアウト!』 井蓋、高掛を4球でしとめ、更に三番近城。 初球を打ち上げて、レフトフライ。 (実・Д・)『アウト! 内藤、僅か5球で1・2・3番を片付けました! 流れは完全にヴィッパーズへ!』 (解´Д`)『この好打順をテンポ良く片付けるとは……ロケッターズはいよいよもって厳しい……』 (実・Д・)『内藤、味方の援護に応える好投を見せております!』 そして、リズムの良くなったヴィッパーズは次の回も畑を攻め立てる。 先頭打者の内藤は空振り三振を喫するも、一番長岡がフォアボールを選ぶ。 更に荒巻がバスターでライト前ヒットを放ち、ワンナウト1・2塁のチャンスとなる。 (実・Д・)『畑、苦しい投球が続いています! ワンナウト1・2塁で打席には毒田!』 (解´Д`)『一点を覚悟しなければならない場面ですね……』 (実・Д・)『内野ゴロでゲッツーが欲しいところですが、打者毒田では……』 (解´Д`)『毒田は足も速いですからね……野手の正面に打たせなければ、併殺は難しい』 59 :第10話 ◆azwd/t2EpE :2006/05/22(月) 00:59:16.52 ID:jxOA9lNI0 (;^亮^)(くそ……最悪の場面だ……次の一点は致命傷だぞ……) 引っ込めコールが球場全体からこだまする。哀歌は、上手く頭が回らなかった。 毒田は速球を叩くのが上手く、緩急も苦にしない。シンカーなどの沈む球はやや苦手だが、今日の畑はシンカーのコントロールが良くなかった。甘いところにいけば、間違いなく打たれる。 しかし、初球からストライクを取らなければ余計に苦しくなるだけだ、と哀歌は分かっていた。要求は、カーブ。低目のカーブ。 畑の右手から、ボールが離れた。インコースに入っていく。毒田にとっては、厳しいコースだった。窮屈なバッティングを強いられる。 だが、毒田は上手く肘を畳んだ。芯ではないが、ボールをしっかり叩き、バットを振り抜いていた。 (実`・Д・)『打ったァァァ――――――!!! 右中間へのライナー!! これは長打コース!!』 右中間、ややセンターよりのライナーが乾いた空気を切り裂く。 二塁ランナー長岡は既に三塁を蹴っていた。ホームへと驀進、スピードを緩めることなく駆けて行く。 しかし、打球が芝の上で跳ねることはなかった。 (実`・Д・)『と、捕った!! センター近城捕ったァァァ!!! スーパーファインプレー!! 飛びついてライナーを好捕しました!! すかさずセカンドへ送球!!』 ホームを駆け抜けようとしていた長岡は、三塁にすら戻れずアウト。 ライナーゲッツーとなり、スリーアウト。近城がレフトスタンドに向かって右腕を挙げていた。 (解´Д`)『これは素晴らしい……ビッグプレーだ……流れを一気に引き戻しましたね』 (実・Д・)『さぁ、良い流れを持続させられるかロケッターズ! 試合は八回表へ!』 内藤の右手が再び震えだしていた。 八回表、四番榊の打席。内藤は、一点差ということが気になり始めていた。 一発を打たれれば同点。もしランナーを出した状態なら、たちまち逆転。失投は、負けに直結する。甘い球は、厳禁。 思えば思うほど、右手の感覚は失われていった。 61 :第10話 ◆azwd/t2EpE :2006/05/22(月) 01:02:48.05 ID:jxOA9lNI0 初球、ストレートが外角に外れてボール。二球目、カーブが低目に外れてボール。 三球目、スライダーが内角に外れてボール。四球目、ストレートが高目に外れてボール。 ストレートのフォアボールを出してしまい、五番村者が打席に入る。 初球、カーブが抜けてボール。二球目、スライダーがワンバウンドしてボール。 球場が、騒然とし始めた。 三球目、ストレートが内角僅かに外れてボール。四球目、ストレートが低目僅かに外れてボール。 八球連続で、ボール。 (実・Д・)『ストライクが入りません、内藤! 二者連続でストレートのファオボール!』 (解´Д`)『これが、優勝決定戦の重みでしょう……』 (実・Д・)『回は八回、恐らく疲労もあるでしょう。勝ちを意識しはじめて緊張も生じたか、内藤! ノーアウトランナー1・2塁!』 続く古者にも、初球のカーブがボールとなってしまう。 ショボンがマウンドに駆け寄った。 (´・ω・`)「辛いか?」 (;^ω^)「辛くありませんお。大丈夫ですお!」 内藤は、震えの止まらない右手を必死に隠しながら応えていた。 (´・ω・`)「四球を出すくらいなら打たれろ。甘いところにいったって、構うもんか。柵さえ越えなきゃ、守備がどうにかしてくれるさ」 (;^ω^)「分かってますお。大丈夫ですお」 (´・ω・`)「よし。次はど真ん中に投げて来い!」 ショボンがホーム付近に戻っていく。内藤は、しっかりボールを握り締めた。 古者への、二球目。ど真ん中のストレート。 62 :第10話 ◆azwd/t2EpE :2006/05/22(月) 01:04:36.79 ID:jxOA9lNI0 (解´Д`)『これは、浅い……』 (実・Д・)『古者、センターフライ! 内藤、ワンナウトを取りました!』 続くマムウェイの打球は一塁線を鋭く這うゴロになるが、これをファーストのニダが横っ飛びで好捕。ランナーはそれぞれ進塁するもツーアウトとなる。 そして八番哀歌への三球目、カーブが真ん中高目に入り、哀歌が痛打。 しかしこれを今度はサード笑野が横っ飛びでダイレクトキャッチ。三つ目のアウトを取る。 (実・Д・)『内藤、味方の好守に助けられ八回を投げ抜きました! ロケッターズ、ノーアウト1・2塁のチャンスを活かせず無得点!』 (解´Д`)『しかし……内藤は、甘い球が増えてきましたね……この回は一番危なかった』 (実・Д・)『登板する前から、決して良い条件とは言えない内藤のプロ初先発でしたが……やはり苦しくなってきたのでしょうか……』 (解´Д`)『九回……喪名監督は、どうするのか……』 ベンチに帰ってきた選手を称えながら、喪名は思案していた。 内藤の球数はとっくに100球を超えている。八回は、明らかに疲労が見えた。日本一と言われる守備陣でなければ、同点、あるいは逆転を許していただろう。 一度、グラウンドに目を向けた。四番ニダが、手も足も出ず三振に倒れている。畑の球は、回を重ねるこごにキレが増していると感じられた。 五番ショボンへの初球を見届け、そして喪名の視線はホワイトボードへ。 リリーフピッチャーの名が連ねてある、ホワイトボードへと向いていた。 第10話 終わり ~to be continued 第十一話へ ジャンル別一覧
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