合作第2章78 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:28:45.73 ID:E2RE4V3X0第2章 メリーゴーランド 川 ; -;)『…っく…ぐすっ…ひっく…』 ( ;^ω^)『…頼むからいいかげんに泣き止んでくれだお』 川 ; -;)『……ふえ~ん…』 ( ;^ω^)『…僕だって泣きたいお…ほら、飴玉あげるから…』 川 ; -;)『…えぐっ…子供扱いするな!! わたしは…君より年上なんだぞ!!』 ( ;^ω^)『そりゃすまんかったですお』 川 ; -;)『…ふぇ~ん…』 ( ;^ω^)『……』 かれこれ3時間。 僕とクーさんはこんな無限ループなやり取りを続けていた。 死んだ筈の人間が天使の姿で生き返ったと思ったら、朝になったら幼女になっていた。 急すぎる展開にも程がある。 大人版クーさんは自分の身に起きた出来事を諦め半分とは言え受け入れるだけの事は出来たが、 幼女版クーさんはそれも出来ずにただ泣くばかり。 流石の僕も幼女が苦手になりそうだった。 83 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:32:24.11 ID:E2RE4V3X0 ( ;^ω^)『…こりゃ、僕一人じゃどうにもならないかもしれんね』 そう考えた僕は助っ人を呼ぶべく携帯を手にする。 自体は非常にややこしい事になっているが、 どのみちクーさんが生きかえった事はみんなに報告するべき事なのだ。 余談だけど、股間の自家発電に夢中になっている時に いきなり携帯電話が鳴り出すのは非常に興醒めするものだ。 だから僕は一人ファイト倶楽部中は携帯の電源を切る事にしている。 昨夜は予想できる筈も無いドタバタがあったせいで携帯の電源をOFFにしたまま寝てしまっていた。 電源を入れ、リダイヤルの先頭にある彼女の番号をコールする。 ( ^ω^)]『……』 トゥルルルルルルルルル・・・ガチャ ( ;^ω^)]『ぐ、ぐもーにんナンシー』 『もしもし、内藤? なんでずっと電源切ってるのよ』 受話器越しに聞きなれた不愉快そうな声が聞こえてきた。 86 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:34:24.07 ID:E2RE4V3X0 ( ^ω^)]『すまんお。ちょっと色々あったんだお』 『…色々ねぇ。で、今どこにいるのよ?』 ( ^ω^)]『家だお。それよりちょっとピンチなんだお。ツンの助けが欲しいお』 『その色々…ってのがピンチになってる原因って考えればいいのかしら?』 朝早いせいもあってか、ツンは普段より不機嫌度30%増(当社比)らしかった。 約束していた筈の『おやすみコール』をバックレてしまった事も大きな原因のひとつだろう。 ( ^ω^)]『そうなんだお!! 電話じゃ説明しづらいから会ったらすぐ話すお』 『分かったわ。10分で行くから。首を洗って待ってなさい』 ( ;^ω^)]『……』 物騒な捨て台詞を残して電話は切られた。 ( ;^ω^)『…本能が危険を告げているけど、ツンが来てくれれば安心だお。 ……………………………………………………・…………………多分』 そうして正確に10分後。 ピンポーン♪ ドアのチャイムが鳴らされた。 僕は体育座りで泣き続ける幼女版クーさんをなだめつつ玄関に走る。 ( ^ω^)『ツン!! 待ってたお…・・・って、え??』 88 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:38:19.25 ID:E2RE4V3X0 l l l || / ./ / .l, .| .| .l |; |:::::::::' l l ├ーーーートト--L,__ ./ ./ .l, .| | ゙l l;; |:::::::" l l l | | l゙ ~"メ=ュ。、/ l, .| |. ゙l |;; ト、:: ヘ, i), l | | l .l゙ _,_ミミミ<;-、,_ヽ, ゙l, ゙l, l, |;; |::.ヾ:, ヘ, i, i i, |. |, l _,.、ト爨爨鈩***+ミミュ;、,_.゙l,;゙l, l, |;;; |:::' |l; i ゙i! ゙i, .| |, ,l‐' .|少'´:::::,、‐'""`ヾミミミミミミ;;゙l,,_ ゙l, |l;;; ゙|::: ..,/ ; ヽ i,i i ゙i, ゙i, | λ /l:::::::::;/'<つ;;/l;;;;;;;;'),`ヾ默ミミiミミ゙ト;、,,_I」;l」ャ=',ノ:: ::.. | i;'i, i, ‘i, ゙i, λ爨lλ ト''´ /ブ~ ;;lllll;; ~';;),''::::`爨ミi,~~;'‐┼'F'ト;".‐'" ';ヽ ヽ. ゝ i,i, . ゙i, ゙i, ./ 儻"゙l;i l |;;;; ;;ll ll;;;‐-,;;), \キ, 》、 ゙l, ,|::ベ,l;:::::ァ ,,,,,,,,,,,_ ヽ ゝ.ヾ `i;. X.ヘ. Y:::::;'l;i l, .|;;;; ;;ll ll;; ;;;| ヽ`::::゙l, ゙l, |::::ヘ,l, =''''''''''''''~~ ヽ \ ,X~.ヽ \;、 l,::;. ヾ, l, |;;;; ;;ll,ll;; ;;;| :::::::::ヽヽ, |,::::: ヽ ←ツン . ヽ. \ ´ ゞ、ヽ. ヾ、ヘ;,. \.', ゙ャ;;, 'ヾll; ;;; ,::::::::::::.ヾi、ヾ;;::. \-=- ヽ、 \ \ ヘヽ.\. `ド;、 ヾ、 \;, ,, ノ ,ノ::::::::::::::::.ヾ;,l,ヾ;, . | ヽ, \ \ ヘ \\ `i,::\_, ヾ `ヾ、;;;;;/ _,.。;_,,::l゙゙゙'''::;;;::''''''::.ヾ、 \ `1 ヽ、 \ \. \. \\ '、ヽ`ヽ、 _,,.。ャェィン'" ...:::::::::ァ '':::.ヽ ヽ,\ ヽ、 \ \.ヽ, `ヾ;.、\`'主王王玩="" _....:::::::ッ" '':. _| \ヽ. ヽ、 \ \ヘ,. ヾ、.ヾー---- ....::::::ヌ”"゛ ゙| ヽヽ ノ| `ヽ、 \ `ヾ;;、 `ヾ:;.、 ,| ~ヾ、」 `ヽ、_. `ヽ、. `ヾ; ~`ー /| ,.\ / l`ヽ、 `ヽ、_`ヽ、__ `ヽ、 ノ/ こ,_\ l `ヽ. T‐t、_`'‐ュ,__ `ヽ、 `(, ./ゝぃ、. l. | ゝ `"'-、,王-、こ;ェ、 ../ ~" l il |. \ ~`''''‐-ニニ>、 .: /ヒュ、,___ __,,,,、-ー-、 / l /| | \ .:::// ./`´ ~~ ̄^''''~~~~~~~~ ~`''´~~`)\ l /| | |)、 .:::// ,、ゝ ,、, ノ ノ / .l ./ .| i .| ノ゛.\ :::::il./ ゝ・'´~`'''''' ''''''' '''''''''''''''''''≦ミ彳´ ,l / .| .ノ | ./ ゙ヽ、_ :::::|| ( l/ .| .ノ ∥ ノ `ヽ、_ `';`ゝ、~~-ー~-----、,、-~-、,,,,...ノーェッー ノ |/ /./ ./l / .>、.,_  ̄ ̄ ̄ ̄~~~~~~~~~~~ ̄ ̄ ̄ ̄~゙ / ノ ノl |/ / / |`'‐ュ, 92 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:40:19.52 ID:E2RE4V3X0 ( ゚ω゚)『ヒ閼。窩ィカ。●騁釵チ。ァ、!!!!!』 瞬間。 開いた扉から襲い掛かった物質的暴力によって 僕は玄関から正反対の壁まで吹き飛ばされた。 衝突のショックで年代物のアパート全体が大きく揺れる。 ξ#゚△゚)ξ『…内藤…あんたって人はっ!!』 赤。青。緑。 様々な花火が乱舞する視界に、土足のまま部屋に上がりこむ悪鬼羅刹の姿が映る。 その攻撃力は昔物語で読んだ『影』を吸収したのではないかとさえ思えた。 ( #^ω^)『ちょwwwいきなり何するんだお!!』 ξ#゚△゚)ξ『自分の胸に聞いてみなさい…この裏切り者っ!!』 ( #^ω^)『何言ってんだお!! この平面乳女っ!!』 言い返すやいなや、暴風をまとった拳の一撃で再び僕は壁に叩きつけられる。 (メ)ω )『…身、身に覚えが無いですお…』 ξ#゚△゚)ξ『身に覚えが無いですって…?』 言うとツンは玄関に向けて一瞥をおくる。 (#*゚∀゚)『…その台詞…わたしの前でも言えるかしらねぇ…!!』 …そこには第二の修羅が立っていた。 97 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:43:07.57 ID:E2RE4V3X0 ツーさんはツン同様に土足のまま部屋に上がりこんでくる。 古くて痛みかけていた畳に細いヒールが突き刺ささるが、そんな事はお構いなしとばかりな勢いだ。 ( ;^ω^)『……』 ちらと部屋を見渡すとクーさんの姿はない。 盛り上がった布団が小刻みに震えているところを見ると、おそらくあそこに避難しているのだろう。 (#*゚∀゚)『…さてと…!!』 ツーさんは壁際にへたり込む僕の前に立つと、腰に手を当て僕の顔を覗き込むように前屈みになった。 その為、柔らかそうな谷間が目の前にあるのは眼福と言わざるを得ない。 (#*゚∀゚)『質問た~いむ。ブーちゃん、昨日の夜何してた?』 …目が笑っていない。正直に答えなくては殺される勢いだ。 ( ;^ω^)『…漢の浪漫溢れる幻の大地を目指して、股間の小宇宙を燃やしてましたお』 ξ#゚△゚)ξ『日本語でおk』 なぜかツンまで僕を威嚇するように顔を近づけてきた。 それにしても、こうやってマジマジと見比べると本当に血の繋がった姉妹とは思えないサイズの差だ。 (#*゚∀゚)『…なんか妙な現実逃避してるけど…マジメに答えないと酷い事になるよっ』 ポキポキと指の関節を鳴らす姿に僕は渋々答えた。 ( ;^ω^)『タガログ語で言う所のバテバテ…つまり、その…マスターベーショってましたお』 101 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:45:37.52 ID:E2RE4V3X0 ぷちん。 ツーさんの後頭部からそんな音が聞こえた気がした。 いや、実際に音がした。 明るい色の髪をポニーテールにしていたゴムが弾け飛んだからだ。 (#*゚∀゚)『ああああああああああああああんたはそんな事までえええええええええっ!!』 (;'A`)『ま、待てって!! まずは落ち着いて!!』 叫ぶやいなや僕に掴みかかってくるツーさんをドクオが背後から羽交い絞めにする。 ( ;^ω^)『……ドクオいつからそこにいたんだお?』 ('A`)『あ? ツーやツンと一緒に入らせてもらったぜ』 全然気付かなかった。 ダンゴ虫並に存在感がない男だ…。 ( #^ω^)『3人ともいい加減にするお!! ロンドン・マスターベーションマラソン参加を狙ってる 僕に対してあまりにも失礼だお!!』 (#*゚∀゚)『問題はそこじゃないさっ!!』 ドクオに抱きかかえられたまま、じたばた暴れつつツーさんが叫ぶ。 まるで活きのいい魚だ。 (#*゚∀゚)『どこで!! 何を見ながらしていたかが問題なんだよっ!!』 103 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:47:58.30 ID:E2RE4V3X0 ( ;^ω^)『……』 どこで? と聞かれれば、それは僕の部屋だ。 しかし…何を見ながらと言われれば返答に困る。 ツンの目の前で ( ^ω^)『天使姿のクーさんに顔射しましたお』 などと答えれば、『VIP公園で男性の惨殺死体発見』って感じで明日の朝刊の一面を飾る事になるのは目に見えている。 (#*゚∀゚)『ブーちゃんが言えないならわたしが言ってあげるさっ!! ブーちゃんは昨夜全裸でドッ君の家の浴室に忍び込んで わたし達がギシアンしてるのを見ながら自主トレに励んでいたんだっ!!』 興奮冷めやらぬ感じで暴れるツーさんをドクオが必死に止めた。 ('A`)『で、それをツーが発見。縛り上げてベランダに放置していた筈がいつの間にか逃走。 証拠は全部揃ってるんだぜ。これ以上罪を重ねるな。大人しく殴られちまえ』 ξ#;△;)ξ『内藤…あたしは情けないわ…。変態なのはずっと前から分かってたけど…。 お願い。正直に罪を認めて。今なら9分殺しで許してあげるから…』 そう言ってツンは顔を真っ赤にしながら涙を流し始めた。 しかし。 ( ^ω^)『……』 ( ;^ω^)『は? それ何の事ですかお?』 105 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:49:44.55 ID:E2RE4V3X0 (#*゚∀゚)#;△;)ξ'A`)『……』 僕の一言で空気が凍った、と思ったのも一瞬の事。 ドクオに抱えあげられたまま両足をブンブンと振り回しツーさんが叫んだ。 (#*゚∀゚)『あああああああああんたはまだシラ切るつもりかぁっ!!!!!』 ( #^ω^)『嘘じゃないお!! 僕は昨夜はずっと部屋にいたお!!』 ('A`)『おいおい…往生際悪いぜ。俺とツーは間違いなくお前を見た …つーか2人がかりで散々殴った後、縛り上げたんだからな』 (#*゚∀゚)『そうだよっ!! ブーちゃんがずっとココにいたってのを 証明できる証人でもいるってのかいっ!?』 『証人』 その単語に僕の頭はサッと冷静になる。 確かに『証人』は存在する。 しかし今その存在を顕にする事は、この誤解されまくりのややこしい状況を更に混乱させる。 言わば火にガソリンを注ぐ愚行に等しい。 さらにゆっくり部屋を見渡せばそこにあるのは散乱したビールの空き缶。 ちょうど2人分の食事の後。そして、ツンの足元であきらかに怪しく盛り上がった布団。 ( ;^ω^)『…なんだか危険が危ない予感がするお』 騒ぐツーさんを放置して、ちらとツンに視線を向ける。 ツンはジッと小刻みに震える布団を見つめていた。 113 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:51:38.62 ID:E2RE4V3X0 ξ^ー^)ξ『ヘイ、ジミー』 振り返ったツンが満面の笑みを僕に向ける。 そして、かすかに震え続ける布団を指差し言った。 ξ^ー^)ξ『ここにいる方はひょっとして【証人さん】じゃないかしら?』 その言葉にツーさんとドクオはピタリと動きを止める。 ξ#^ー^)ξ『…わざわざ携帯の電源まで切って…ずいぶんお楽しみだったみたいじゃない?』 ('A`)『そう言われれば…』 (*゚∀゚)『…明らかに酒盛りの後っぽい部屋の雰囲気だね』 ( ;^ω^)『……』 ('A`)『…え~と』 (*゚∀゚)『…浮気? それともデリヘル?』 ( ;^ω^)『ど、どっちも違いますお!!』 嫌な予感は的中した。 どうやら覗き魔の疑いは晴れそうだけど、3人の頭の中ではギコさん並のロクデナシ男指定されようとしているのは間違い。 更に言えばツンは嫉妬深い上にデリヘルとかの風俗が大嫌いだ。 一度ギコさんとおっぱいランドに行った事がバレて潰れる寸前まで踏みつけられた経験がある。 ξ^ー^)ξ『そう…違うんならいいんだけどね…』 117 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:53:35.19 ID:E2RE4V3X0 僕はその言葉にホッと胸をなでおろした。 …のもつかの間。 ξ#゚△゚)ξ『…なんて言うとでも思ったかぁっ!!!!!!』 怒号一閃。 力任せに布団を剥ぎ取った。 川;゚ -゚)『ひゃあっ!!』 突然の騒動から身を隠そうと布団にしがみついていたクーさんは その勢いで当然の如く放り出される。 1回2回と床を転げた後、ペタンと尻餅をついて僕ら4人の中心に座り込む格好になった。 ξ;゚△゚)ξ;'A`);*゚∀゚)『……』 ( ;^ω^)『……』 川;゚ -゚)『……』 重苦しい沈黙を破って3人がそれぞれの疑問を口にする。 (;*゚∀゚)『これって…新手の風俗?』 (;'A`)『まさか…隠し子?』 ξ;゚△゚)ξ『ひょっとして…幼女誘拐?』 ( ;^ω^)『あるあr…ねーよwww』 122 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 20:57:53.29 ID:E2RE4V3X0 (メ)ω )『…お茶が入りましたお』 それから一悶着を終えてようやく僕は3人の闖入者を大人しくさせることに成功した。 言葉にすれば一言だけど、かなり苦労したのも事実で。 (;*゚∀゚)『…なんつーか…昨夜部屋にずっといたってのは本当みたいだけど』 (;'A`)『…流石にこれは引くわ』 ξ;△;)ξ『内藤!! あたし情けないわ!! あんたも、あんたを信じた自分も情けない!!』 こんな感じで騒ぎ立てる3人をなだめすかし、口説き、威嚇し、殴り、殴られ、蹴られ、張り飛ばされ、 叩かれ、物をぶつけられ、後楽園ホールを埋め尽くした超満員観客の「幕の内」コールの中デンプシー・ロールを喰らい…。 そんな経緯を経て、3人は小さなテーブルを囲んで座り込んでいる。 (*゚∀゚)『それにしても…これがクーさんねぇ…』 言いながらツーさんは幼女の頬をつついたり引っ張ったりして遊んでいる。 川#゚ -゚)『これって言うな。わたしは年長者だぞ』 ('A`)『いや、年長者言われても無理がありすぎる』 ξ゚△゚)ξ『確かに言動や物腰はクーさんなんだけどねぇ…』 ( #^ω^)『みんな、しつこいお!! 何回説明したら分かってくれるんだお』 僕はテーブルにお茶を並べながら答えた。 125 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 21:00:04.96 ID:E2RE4V3X0 (*゚∀゚)『しつこいって言われたってねぇ』 ツーさんがお茶をふーふーと冷ましながら言う。 (*゚∀゚)『知り合いの家に行ったら幼女がいて、 しかもそれが死んだ筈の人間が生き返った姿であると。 それを無条件で信じてくれって言われてもねぇ…』 ('A`)『簡単には信じられないよなぁ。常識的に考えて』 ξ;△;)ξ『内藤…あんたは疲れてるのよ。一緒にホスピタル行きましょう。 入院すれば外出の自由はないし、自殺防止の為に壁がウレタンで出来てるけど 全部あなたの為なのよ…大丈夫、怖くないから』 ( ;^ω^)『勝手に精神病扱いするなお。 みんなはあの光景を見ていないから信じられないんだお』 そう言って僕は身振り手振りを交えながら、今日何度目かになる説明を開始する。 ( ^ω^)『ハァハァしてたらぱぁ~ってなって、ドピュっでうひゃぁぁぁぁぁで、 な、何ぃ…!?でパンッなんだお!! で、ご飯食べて寝て朝起きたら幼女になってたんだお!! ちなみに黄色い救急車は都市伝説で存在しないから覚えておけお!!』 (*゚∀゚)'A`)゚△゚)ξ『 そ の 説 明 じ ゃ 分 か り ま せ ん 』 ( #^ω^)『みんな、しつこいお!! 何回説明したら分かってくれるんだお』 僕が再度説明を繰り返そうとした時、突如クーさんが毅然と立ち上がった。 128 名前: 美容師見習い(埼玉県)[] 投稿日:2007/03/19(月) 21:02:05.92 ID:E2RE4V3X0 川#゚ -゚)『条件とか…常識とか…くだらない!!』 言いながら窓に近づいていく。 川 ゚ -゚)『わたしはずっとお前達に会いたかった。 ただ、お前達を見ているだけしか出来ない場所で…どんなに寂しかったか… 今こうしてお前達と会えて…どんなに嬉しかったか…!!』 窓を開ける。部屋に風が吹き込みクーさんの黒髪を躍らせる。 川 ゚ -゚)『わたしは…お前達も喜んでくれると思っていた。 この喜びを分かち合えると思っていた!!』 叫ぶやいなや、その体を包みこむように輝く火の粉が舞い落ち、 一瞬にして小さな体に不釣合いな翼が背中に広がった。 川 ゚ ー゚)『しかし…しかしお前達は常識とか…そんなくだらない物だけでわたしを否定するのだな』 ξ;゚△゚)ξ;'A`);*゚∀゚)『……』 3人はただその光景を口をポカンと半開きにして眺めている。僕にはクーさんが何をしようとしているか分かった。 ( ゚ω゚)『ま、待ってクーさ』 川 ; -;)『わたしはここにっ…間違いなくここに存在しているというのにっ!!』 僕の制止の声はクーさんの悲痛な叫びにかき消される。 クーさんは開いた窓から身を投げだしーーーーーそのまま空に羽ばたき空に消えた。 光り輝く羽がひらひらと舞い落ちてきた。 ジャンル別一覧
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