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語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

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2007年01月06日
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年末年始は、相互の故郷で飲んで食べて
ゴロゴロと、のんびり穏やかに過ぎていった。
昨日、ようやく福岡の自宅へと帰る道すがら
大宰府市の九州国立博物館に立ち寄り
2007年の幕開けと共に始まった
「若仲と江戸絵画展」を楽しむ。


江戸中期の画家、伊藤若仲をはじめ
まさに日本の迎春ムードにぴったりな
雅で粋で華やかな江戸時代の貴重な絵画の数々を
ため息まじりに堪能する。
きれいだ。ほんとうにきれいで、うっとりした。

食べきれないほどのご馳走で、すでに腹正月だったが
目にもたしかに正月来たり。

江戸の絵といえば、どうしても、歌舞伎役者や
着飾った姫君などの、ありがちな浮世絵や美人画を
思い浮かべるが、今回、集められた江戸絵画は
一味も二味も違った。
ほんわかやさしい水墨画あり、「エキセントリック」と
銘打たれた、見事な色彩の屏風絵あり
描かれているモチーフには、花鳥風月にとどまらず
象やら猿やら犬やら牛やら、親しみ深い動物が次々と
登場する。
日頃からお絵かきが大好きな息子もまったく退屈することなく
一点一点食い入るように、丁寧に見てまわっていた。

あたかもタイル張りのヨーロッパの壁画のような、モザイク模様。
顔をぐぐっと近づけてみると、実は、ひとマスずつ丁寧に模様が
描かれ、動物たちの楽園が浮かび上がっているのがわかる。
その升目の数はなんと8万6千個!
誰もが、そうやって顔を近づけてみるらしく、そこの展示ガラスは特に
人の息や、脂で、ところどころが曇っているのもまた印象的だった。
p02.jpg

今回、このコレクションを貸し出したのは
アメリカ、カリフォルニア在住のジョープライスさんという
ひとりのおじいさんだという。
実は、このちょっと変わりダネの江戸絵画を誰よりも先に
見出した人なんだそうだ。
歴史的背景や、人物伝などの知識は一切持たず、ただ日本の美術品が
好きで、これだと思ったものを次々に発掘して、コレクションして
きたプライスさん。彼がいたからこそ多くの日本人が、自国の伝統文化に
新たな気づきを持つことになったのだ。

なんと会場の入り口に、そのプライスさんを発見。
夫と息子は、感激のあまり、図録を買ってサインと握手を求めていた。
DSC00061.JPG

ためしに「May I take your picture?」と言ってみたら
にっこりポーズ。とっても笑顔がかわいらしい気さくなおじいさまだった。

DSC00066.JPG



というわけで、我が家は今ちょっとした「じゃくちゅーブーム」である。
家に帰った途端に、息子は「じゃくちゅー じゃくちゅー」と
つぶやきながら、画用紙にクレヨン。
いろんな色を使って、お絵かきに没頭。

私も、とってもいい刺激になった。
3月まで開催されているので、たぶんまた出かけることだろう。







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最終更新日  2007年01月07日 02時22分17秒
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