おかげさまで、近いうちに塾の座席数が足りなくなる様相が見えてきた。今月も早速、今日の入面、明日の体験と続いている。
「まあ、一番オーソドックスなやり方は、隣の部屋を使うことだな」
授業が終わった後だった。一人の高校生と一人の講師が、その場にいた。俺は続けた。
「でも、例えば」
おっ、また何か言い出しそうだなと、女性講師はうっすらと笑みを漏らしているように見えた。高校生はいつも通り真面目な顔をしてる。
「このブースの上に、さらにブースを載せてみるってのは、面白くないか?どうだ?!」
「ええ、面白いです」と、高校生は笑いながら答えた。そうですねと、講師も笑ってる。でも、俺は話を続けた。
「ここに階段か梯子をつけて、二階へ上がる。そして・・・」
そのうち、生徒も講師もノッてきた。
2階建てバスや、今では2階建て新幹線まである時代だ。2階建て塾があったって、悪くないだろう。