バンコクでコンサルティング

チャトチャックの次は....。

おはようございます、ウチャラポーンです。
一昨日アヌサワリーのロータリーにある下水溝から
大量の水が噴き出してきましたが、数時間で治まったとの
報を聞いて安堵したのもつかの間、昨日のテレビ報道で
現在都心に向かっている水流のいくつかがアヌサワリー
に向かっているとの事。丁度戦勝記念塔あたりで、
それらの水流が合流するそうです....。
私の自宅の目と鼻の先ですね。
さすがに周辺では排水ポンプもフル稼働していますし、
浸水したとしてもそんなに深くはならないと思いますが、
それでもかなり心配です。
昨日は夕方から禅道会での練習に参加してきました。
最近怖くて車で動けず、もっぱらバイクでの移動です。

昨日の夕食はしぶちょう先生と道場生の方と一緒に
先日営業再開した大戸屋さん＠J Avenueへ。
この食材調達が難しい中、ほぼ全てのメニューを
食べる事ができるとは大した物です。
ただ相変わらず生食用たまごはありませんでした。
昨日は卵かけご飯の気分だったのですが....。
今日は月曜ですが、結局先月末の臨時公休から今日も
半分開店休業状態です。
ここまで長期化すると、来るなら来るでサッと洪水が
来て、サッと引いてくれないかと不謹慎な事も
考えてしまいます。

今日のニュースも洪水関連の話題をお伝え致します。
一昨日から地下鉄ラチャダーピセーク周囲を冠水させた
水流は、その後スティサン駅手前でスピードを鈍化させて
ほぼ停滞気味ですが、その分先に浸水したチャトチャック区
での浸水被害が深刻化しています。
都庁は昨日水かさが急激に増しているとして、都内50区で
11区目となる避難勧告をチャトチャック区に出しました。
（掲載画像はBangkok Post紙より）

また先に避難勧告の出ていたミンブリ区のバンチャン工業団地
が昨日6日、周辺に設けられた防水堤２カ所から浸水。
バンチャン工業団地には三菱電気や象印マホービンなど20社の
日系企業が入居していますが、これで浸水被害を受けた工業
団地は８つ目となります。現在兵士が土嚢を積みます等の
対策を講じていますが、浸水を食い止めるには至っていません。
（掲載画像はプラチャチャート紙より）

7日朝現在の状況をまとめますと、ドンムアン区方面から
ラップラオ交差点を経由してラチャダーピセーク通りに達した
水流は現在スティサン駅手前。またパポンヨーティン通りから
南下している水流はBTSモチット駅を越えてサパンクワイ駅
周辺で被害を拡大させています。
これらの水流は大通りから道路沿いに住宅地へと流れ込んで
いますが、それらはディンデン区に流れてくると予測されて
います。テレビ報道によると近日中にアヌサワリー（戦勝
記念塔）付近では深刻な被害が出る可能性があるそうです。
（掲載画像はネーオナー紙より）

また先に浸水した地域ではゴミによる水の汚染が懸念されて
います。ゴミ収集車が入ることのできない地域ではボートに
よる回収が進められていますが、それで足りる量では....。
さらなるゴミによる水の汚染が進んだ場合、感染症などの
リスクが高まる事が懸念されます。
（掲載画像はマティチョン紙より）

先日にもお伝えしましたが、都庁（民主党）と政府（プゥア
・タイ党）の不協和音がより顕著に聞こえて来る様になり
ました。バンコク都を防衛するためには、防災法に基づき
運河を管理する政府と、実際に水門をコントロールする都庁
の協力体制が大事ですが、スクムパン都知事は「都庁から
の政府に対する様々な要請が尽く無視され続けている」
として、もし7日中に前向きな回答が無い場合は、都庁は
独自の対策を取る必要がある事と明らかにしました。
（掲載画像はターンセータキット紙より）

インラック首相はここ数日、「できる限りの事をやっている」
「これ以上は自然に任せるしか無い」「後は国民の協力が
大事」と、具体的説明を欠いた発言を繰り返していますが、
政府と都庁の協力体制が構築できていない状況で、被害が
拡大している感も否めなくなってきました。
また政府対策本部は都知事の発言に対し、スクムパン都知事
の協力がなく、都内の運河を利用できなくなったので、
周辺地域での被害が深刻化していると非難しています。
（掲載画像はタイポスト紙より）

現在都心部に流れ込んでいる水流は、ポイントでの防水壁や
障害物に遮られながら、スローペースで、しかし着実に
浸水域を拡大させています。
政府は北部からの水をバンコクの東西に流す形で中心部への
浸水を防いでいますが、報道によると西部では既に大量の
水がありこれ以上流せず、東部はバンコク中央よりも土地が
高い事から、この作戦もうまく行っていない様です。
つまりは何の対策もとれなければ、水は都内を通って
南下する「自然の摂理」に任せるしか無いと言う事ですね。
アユタヤでは一日5cm程の割合で水深が下がっているとの
情報もありますが、また一方でさらに北方のサラブリ方面
から新たな水流が南下しているとの情報もあります。
今回の洪水により犠牲者は昨日6日の時点で506人。
その約半数が感電死だと言う事で、浸水エリアに滞在されて
いる方はくれぐれもご注意下さい。
（掲載画像はターンセータキット紙より）

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