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2012.10.03
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ある病院で入院していた70歳くらいのおじいさんのことです。症状としては、大したものではなく、食事も睡眠も普通に取れ、普通の生活ができる程度の病気なのですが、中々、完治せず、数ヶ月にわたって入院されていました。古い考えの人なのでしょうか、見舞いに来られた奥さんらしきおばあさんや、息子さんらしきおじさんには厳しい口調でいつも怒鳴りつけるように話されていました。ある日、そのおじいさんがいつものように診察を受けた後、先生から、「ご家族の方と面会がしたいので連絡してください」と言われました。携帯電話でご家族の方に病院へ来るよう連絡されていました。そして、約束の時間になったのですが、家族は誰も来られません。その後、2時間くらい待ちましたが、来られません。いつもの厳しい口調に愛想をつかされてしまったのでしょう。結局、その後、ご家族が病院に来られることはありませんでした。しかたなく、先生はご家族に話すべきことをことをご本人に話すこととしました。その内容は、「これ以上、病気の症状が悪くなることはないが、完治はしない」というものでした。ご本人にとってはショックだったのでしょう。担当の看護師に「もう、病気はなおらないと言われた」と、弱々しい声で伝えられました。そして、その後の食事からです。それまでは、食欲も普通であったのが、ほとんど食べられなくなりました。次の日には、食事を一口、口に入れただけで、嘔吐するようになってしまい、一切、何も食べることができないようになってしまいました。先生の宣告から、わずか2日で食事ができなくなってしまい、点滴で栄養分を補給することとなりました。更には、普通に動けていたのが、寝たきりになり、一日中、ベッドで点滴をしているだけの毎日になってしまいました。それから、そのおじいさんと会うことがなくなったので、後のことは分かりませんが、気力を失うということの怖さを見た経験でした。老人ホームの看護師求人ならココが【大吉】!





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最終更新日  2012.10.03 16:23:39
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