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June 28, 2006
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カテゴリ:ふたつのスピカ
かさねは、由比ヶ浜の事故で左腕にひどいやけどを負いました。
彼女の父は、同じくこの事故で傷を負い、亡くなっていました。

父親がおらず、その上自らの左腕の傷がいじめの格好の的とされ、ろくに学校にも行っていませんでした。


そんなときに知り合った女の子、アスミ。


アスミは、彼女の少しひねた性格も気にせず、気さくに語りかけてくるのでした。

そうした優しさに、心を許し、アスミと友達となったかさね。

しかし、アスミの父親が、自分をこんな境遇にした宇宙開発事業団の関係者であると知ると、とっさに無視をきめこむことになります。



それから、ずっとかさねはアスミを避け続けました。

ずっと、ずっと・・・。




ある日、アスミはたまたま男の子たちに傷跡を暴かれていじめられているかさねに出くわします。


そこで、アスミが差し出したもの。

はっぱぼし


「お星様・・・・・」

アスミは言いました。

「ライオンさんが言ってたの お星様見てると元気が出るんだって・・・・・
 だからもっといっぱい取ってくれば かさねちゃんのケガ・・・・・」

しかしかさねは、この言葉に逆上し、アスミにたたみかけるのでした。


「あんたのパパが、

 私のパパ殺したのよっ!!」

いらない



言い放って、すぐさまかさねは走り去るのでした。


明くる日、学校にて、アスミはかさねが引っ越して由比ヶ浜から間もなくいなくなることを知ることになります。


公園で、ひとり悩むアスミ。


これを見たライオンさん、「見送りにいかないでいいのかい?」などと尋ねるも、アスミは「もう友達じゃないから」行きたくても行けないと、そう答えるのでした。

意固地になってるアスミに、ライオンさんは諭します。

「なあ チビちゃん

らいおんさん


・・・
引っ越しの日。

電車に乗り込み、揺られるかさね。


ふと窓の外をみると、アスミが、見送りにきていました。


電車の窓の向こう、はっぱ星を満面に散らし、そしてアスミは言うのでした。

「ずっと ずっと ずっと 友だちだよーーーっ」




そしてかさねは気づくのでした。

本当のともだち







・・・・・
アニメでも登場していました、幼い頃のアスミとかさねのおはなしが、第2巻の最後を飾っていました。

個人的には、ひどく心に響いた話のひとつでして、ふたりの思いのすれ違いとか、そんなん思うだけで号泣しちゃうわけです(そして、書いてる今も半ベソかいてたりとか)。


尚、アニメでは、成長し、自分のコンプレックスを克服したかさねが登場してきますが、原作ではまるで逆のベクトルに進んでいったであろうと思われるかさねが登場してきます。

しかし、まだそれはずいぶん先のおはなし。
また当分は、アスミたちのお話に戻ります(ていうか、現行ではアスミは家出中。)


そんなんわけで、2巻終了です。

次回からは3巻に突入です。






ふたつのスピカ 2巻
ふたつのスピカ(2)


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最終更新日  June 28, 2006 10:46:16 PM
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