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カテゴリ:ふたつのスピカ
「ロケットの運転手さんになる」 この夢のために、幼い頃から毎日ひたすらにライオンさんと一緒に走り込みを続けていたアスミ。 そんなアスミの姿を、病院の窓から追い続けていた少年が、いました。 彼の名は、島津タカシ。 小学校からアスミと同じ学校でしたが、いかんせん身体が弱いせいで、ほとんど出席できずに過ごしていました。 ・・・そして、彼にも、ライオンさんの姿が見えていました。 アスミと島津が初めて会話を交わしたのは中学生になってから。 いつものように走り込みをしていたアスミでしたが、その日はたまたまライオンさんの伴走がおらず、それを気になった島津が病院の屋上から声をかけたのがきっかけでした。 それから、急速に仲を深めていったふたり。 走り込みのたびに、病院の屋上に寄っては、ふたりで会話などを楽しんでいたのでした。 そんな中、アスミは島津がいつも手にしていたスケッチブックが気になります。 「ねェ島津くん いつもココで 何描いてたの? コレ 見ていい?」 そわそわしながら見せるのをためらった島津は、屋上から見える高台の公園にある桜の木を指さし、その木を描いているのだと言うのでした。 由比ヶ浜の事故で唯一残った桜の木。 本当は満開の桜を描きたいのだけれど、その桜はあの事故以降は花を咲かせていない・・・。 そして、その桜が満開になったときは、自分のスケッチブックを見せてあげると、そう言うのでした。 ある日、学校で仲良くしているところを目撃され、冷やかされるようになります。 ふだんから変わった人間として嫌がらせをされていたアスミ。 そのとばっちりを島津にも受けさせないために、彼女は強引に島津を引き離すのでした。 ・・・次の日。 いつものように学校の教室に入ったアスミでしたが、周りが妙に騒がしいことに気づきます。 続いて、府中野が、アスミに落ち着いて聞けと念を押してから、こう切り出すのでした。 「島津が死んだ 」 そして"最後にこの本を鴨川に"と、『宇宙飛行士になるには』という本を手渡されるのでした。 放心状態のままその本をパラパラとめくってみたアスミ。 めくったページに、落書きがあることに気づきます。 落書き。アスミとライオンさんの走っている姿。 そこで初めて彼にもライオンさんが見えていたことを知り、たまらなくなって彼女は教室を出たのでした。 向かった先は、あの桜の木。 満開の桜が、そこにはありました。 桜の下には、スケッチブックが。 そこには、アスミの走る姿ばかりが、描かれていたのでした。 ・・・・・ ふと、感想じゃなくてあらすじ書いてるのに気が付きましたですよ。 次あたりから、感想色の濃いものにしようかと思います。ええ。 とりあえず、やっぱし文章書いてて今回もしっかりと泣いていました。 なんかもう、歳食うと涙腺ゆるみやすいんですねー。びっくり。 そんなんわけで、これで3巻終わりですー。 4巻からは、アニメと食い違う部分も多々出てくるようになります。 コレは、目が離せませんね? (買って読めというだけの話だと思います。) それでは、また近いうちに続き書くですー。 ふたつのスピカ 3巻 拍手にクリックしてくれますと、次書く意欲がすごくわいてきますので、できればお願いします。 web拍手 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 3, 2006 06:07:29 PM
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