病気



海外にいると生活環境の変化から病気になるリスクが高くなります。
私にとって初めての海外はベトナムだったのでした。
よって初めての海外の病気もベトナムになります。
海外の医療費は高いと思ってしまうことと、言葉が出来ない不安で少々の症状でも我慢してしまう事が悪化の原因となります。

最初、誰もが体験する病気が下痢です。
水、食あたり、ひどいものは嘔吐、発熱を併発します。
最初にこれでダウンした時は、私の住居でお手伝いをしていたニャンさんが例の緑の油を持って来てカギの柄の方でもって皮膚が裂けるかと思うぐらいこすり始めました。
悲鳴が出るほど痛いものでカウヨーと現地では言われている民間療法の一つです。
治療中は地獄の苦しみですが、その後は天にも昇るような気持ちよさで少し寝た後に下痢が止まってしまいました。血行と体調の関係を思い知らされた経験です。

インドネシア時代スラウェシ島でマラリヤに感染。
病院行きになります。インドネシアの診療所は外国人も現地人も診察代は同じで薬代込みで確か500円ぐらいの出費ですみました。これは専門の薬を飲まなければ治りません。

同じくインドネシアで腹痛で入院。腸の一部が塞がってしまったそうです。
点滴5-6本と麻酔で危機を脱しました。これが私の人生での初めての入院です。
原因は過度の疲労と脱水にあるとの説明でした。
この時の2泊3日の入院費が4、000円程だったと思います。これが26歳の時です。

またまたインドネシア
40度の高熱が1週間経っても下がらない。勿論外出も無理。下宿のオバサンが死んでいるんじゃないかと疑い、ぶっ倒れている私を発見した訳です。
これも病院で血液検査の結果脱水症状による発熱と診断されました。
前日に飲んだインドネシアウィスキーに原因があるのではないかと今でも疑っていますが。
その時医者の指示で「毎日2、5リットル水を飲みなさい」との指示。
2回に渡って脱水症状の苦しさを体験しました。

そして2度目のベトナム。なぜか頭がボーとして思考が働かない。
最初は二日酔いかと思っていましたが、酒をセーブしても治らない。
日々の深酒が祟ったのか、29歳で高血圧、心臓肥大の診断を受けてしまいました。完璧な成人病です。酒と共にツマミに塩分が高いものを日々摂取した結果です。
今でも食事は日に1回しか採らないのですが、ツマミにPho、Bunを汁まで飲んだ結果小食高塩分の食事となり心配機能にかなりの負担を掛けていたようです。
高血圧の薬は一度飲むと一生飲まなければならないそうで、29で薬の人生はちと辛い。
そこでストレッチを始めることに、腕立て30回×3セット、腹筋30回×3セット、背筋40回×3セット、軽いジャンプ200回、モモ上げ60回、柔軟体操を朝昼晩と続け半年後には平常値まで戻しました。酒を止めずに病気を治した努力賞です。
今は元の生活に戻ってしまいましたが。

今年は病気に悩まされる年でした。以前ホームページで紹介しましたが、まずは胃潰瘍の原因になるヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)、その後すぐにデング熱、現在はベトナムの大気汚染が進んだためか、目に異物が入ったような感覚がここ10日程続きまたまたSOSに行くことになりました。

今年で31歳ですが、これは私のオヤジが死んだ年齢と同じ私のオヤジは31歳10日の命でした。9月30日が誕生日でしたからそれを抜くには後一週間です。
さて、運命はいかに!!!

さて、便所の落書らしく皆さんがもっとも興味があるが、なかなか口に出して相談できない話題「性病」について。
有名なのはHIVですが感染しても初期症状がなくHIVによる免疫低下で他の病気に感染して死亡しますので、もしかしたらHIVが原因で死亡した人が私の周りにいるかもしれませんがちょっと分からない。
次に有名なのが淋病、梅毒。
よく話に出るのが淋病です。
私が知っているだけでもベトナムで3人感染しています。
梅毒はまだ聞いたことがありません。
そこで面白いのが感染した人は、SOSなどの外資系病院があるにも関わらずローカルの病院に行くことです。金銭の問題もあるかも知れませんが、やはり恥ずかしいのでしょう。

私も女遊びが祟ってか股間が異常に痒い時期がありました。「まずい、性病か!」とその時は夜も寝られないほど悩んだものです。家庭医学小事典などが手に入る日本でしたら図書館などで調べて症状を認識し病名を特定することである意味心の平安を保つことが出来るでしょう。しかし、ここはベトナム。その時はインターネットも無い時期でしたから、調べようがない。不安は人の精神を消耗します。人に相談するのが恥ずかしく悶々と一人悩む日々が続いた時です。ある時股間の横に黒点を発見!「症状の発生か?」とそれに触ったところ。
ダニでした。そうですあそこに子ダニが発生していたのです。

原因が分かれば後はこっちのもの、毛をそって子供時代に戻りアルコールなどを利用して一匹ずつ退治していきました。
疑わしい時は医者に行くのが一番です。

でも、SOSに行って思ったのですが、最初に受け付けの女性から症状を自己申告する紙を渡されます。その女性に読まれると分かっていて
「チンチンが痛い」「チンチンから膿が出ます」「ゴムを付けないで性交しました。」
なんて書けないよな。
(2002、10、3)



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