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カテゴリ:自分史・仕事
以前古本屋で購入した「仕事ができる人できない人」という本を読んだ。 特に目からうろこ状態になる内容ではないけども、具体的な例をあげながら「できる人」「できない人」を分かりやすく説明しているので、僕の働く職場の人を想像しながら読むと面白い。 「このできない人は、僕の上司だな」とか ■ アメリカ人は越権行為を許さない その中でも、著者のあるアメリカの体験談がとても印象に残った。
■ 越権行為が許されないANAおばちゃん 以前うちの事務所で一緒に働いていたANAおばちゃんがいた暗黒の時代についてはすでに 2005.04.12の日記で述べたが、このANAおばちゃんも越権行為はご法度だった。 シッピングと入出荷担当だったANAおばちゃん。彼女がとても忙しそうにしていて、僕「手伝うことがあるか?」とたずても、けしてお願いされたことはなかった。たとえ行為で荷物を動かそうとしても「それは私の仕事なの(That's my job!)」と怒るのだ。アメリカ人というのは「自分の仕事」「他人の仕事」を区別したがる人種なのかもしれない。 ■ その結果 だが、これは会社の運用をひどく害していたことが後にわかった。それまでは、彼女が忙しければ、めんどくさいパーツの出荷は翌日に回されていた。また、自分の手が回らないと言って、日本から入荷したパーツも一週間くらいほったらかしになっているのはごく当たり前。代理店からのバックオーダーを出荷しなければいけないのに。 さらに、僕がパーツ在庫を眺めていると、ANAおばちゃんは「それは私のパーツ。パーツがなくなったら私の責任になるから気をつけろ」と注意するわりには、パーツ在庫は過去15年間一度も棚卸がされていなかった。 シッピングはANAがやるということになっていて、パーツ出荷は彼女の気分しだい。彼女が休めば、自動的に出荷機能が停止していた。(↑いま考えると恐ろしい) ■ 人が変わると組織が変わる そんな「できない人」たちが会社をさることによって、運用はすばらしく改善された。在庫があるオーダーは即日出荷となったし、日本からの荷も即日入荷できる。しかも、仕事を経理の女の子と共有化することで、僕が出張しても入出荷の機能に影響はない。 おかげで、ある販売店社長は「(ANAおばさんが去ってから)パーツがすぐ出荷されるようになって、かなり助かっている」と喜んでくれた。確かに、顧客が修理をまっているのにパーツがANAおばちゃんの気分次第で出荷されるようでは困ってしまうのも当然だ。 ごく当たり前なことができなかったANAおばちゃん。確かにこの本に書いてあるとおり、 「自分の仕事と他人の仕事を区別する人」はできな人といえよう。 まあ、本当は他人ばかり文句をいっていちゃだめで、「仕事ができる人」の共通項をいかに自分に取り入れるか研究しないといけませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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