第8回にちなんおろちマラソン(08)<日時> 平成20年6月22日(日) ほとんど小雨、ときに大雨 大まかなコースと高低図 <結果> ゴールタイム 10時間31分24秒 <10kmごとのラップ> 昨年大会との比較 生涯4回目のウルトラ100km、にちなんおろちへの挑戦は2回目だ。 初参加の昨年は、ヤマタノオロチののたうつが如くアップダウンのコースをたくさん歩き、その割には最後まで脚が動いて走ることが出来て、はじめてのサブ11を達成、年齢別部門3位といううれしいおまけまでいただいた。 昨年は終始雨で涼しかったのに比べ、今年は蒸し暑くなるかもしれず、携帯する予定のデジカメが40g重いことも考慮して、目標は昨年並みのサブ11においている(内心は昨年より少しでもいいタイムを、サブ10と3/4が出ればなぁとは思っていた)。 ◎(前日)出発から就寝まで 前日土曜日は午前中平常どおりに仕事をしてから、自動車で出発した。 中国自動車道の新見ICから少し南下して、新見で夕食。 100km前夜なので、張り込んで焼肉「千屋牛」。いい値だったけど、やわらかくて美味しいお肉だった。右の写真は「上ロース」。 受付会場の文化センター隣のショッピグセンターで、翌朝用のパンとおにぎりとお茶、バナナ、(家を出るときに忘れてきた)ビニールの傘を買ってから、昨年と同じく、近くの社会体育館へ。 社会体育館は、マラソン選手の控え室用に開放されていて、シャワーも完備している。体育館に着いたときはすでに消灯されていたので、すぐに寝袋にもぐりこんだ。 昨年より暑かったからなぁ、なかなか寝付けない。トタン屋根に落ちる雨の音がかなりすごい。 ◎起床からスタートまで あまり寝た気がしないまま、まだ暗い3時前に目が覚めた。やはり外はシッカリ雨だ。 文化センターの受付へ向かう。 当日の受付は3:30から4:40まで。 ゼッケンなどを受け取って、センター内の更衣室でレースの用意と朝食。 女子更衣室は、鏡のいっぱいある立派な楽屋、今年も誰もいないところで椅子に座ってゆっくり用意が出来た。 着替えポイント用の袋には、長袖と半袖のシャツを一枚ずつ、靴下、タオル、ビニール袋、ディクトン、もしかして晴れたときのために日焼け止めも入れた。これは今年も全く不要だった。 スタートのウェア--長袖のシャツ(CW-X)、長いタイツ(CW-Xプロモデル)、5本指ソックス、帽子。 ウェストポーチの携帯品--パワージェル2本、ねり梅、芍薬甘草湯、古いデジカメ(防水仕様なしなのでビニール袋入り)。 足と腹回り(ウェストポーチが擦れる)、下着の擦れそうなところにディクトンを塗って、それでも日焼け止めも塗って、更衣完了。 朝食は、米粉のパン、おにぎり、バナナ1本、お茶にヴァームを溶かして飲んだ。 スタートの時間が近づいてきたので、荷物を預けて外に出た。小雨が降り続いている。 雨の当たらないところで、ほんの気持ちだけストレッチ。 ロビーで、JogNoteリンクのWalzさん発見。遠く栃木から遠征、2週間前にしまなみを走ってこられた猛者だ。しまなみのタイムが10時間15分と聞いており、この方についていければいいなと思っていたので、スタート前にお会いできてよかった。 外に出ると、活動停止宣言のサザン・桑田佳祐発見。みかたでは小林旭だったのが、にちなん講演はクワタなんだぁ。仮装は楽しいけど、センスのいいアイディアをひねり出すのが大変でしょうねぇ。 スタート付近で、ちょっぱーチョッパーさんとばったり。 確か昨年は部門優勝されたはず、ここでお会いできなければコース上では絶対に遭遇できないことはわかっていたので、握手して健闘を誓い合ってもらえてよかった。なんだか速く走れそうな気がしてきたから。 スタート15分前、4:45から出発式、そして号砲! 長い旅路のスタートだ。 これから先コース上は雨であり、防水機能のないカメラは取り出せず、写真はほとんど撮れませんでした。 ★スタート~10km 56.42 スタートラインまで15秒くらい。 町を出て、山に向かってだんだん上り。雨は小雨。 エイドは2.5~5km毎、最初の頃はドリンク、オレンジ、バナナ、レモン、スポンジぐらい。 スタート直後から、左足裏の違和感を感じる。ここ何ヶ月間ずっと取れない中足骨頭部痛の違和感だ。最初からこれでは心配だけど、スタートしたからには行くしかない。ひどくならずに持ってくれることを祈るのみ。 ★10~20km 55.53 この区間だと思う、Walzさんに追いついて、並走。 背中に「6 min/km」とプリントされた黄色いシャツの二人組みの方と並んだので、話しかけてみる。キロ6分で行くのであれば、彼らについていければすごいことになれるかも、という目論見である。 お二人は広島県福山の方で、2週前に行われた地元の「しまなみ海道」に参加できなかったのでにちなんに来たそうだ。 Walzさんと4人で、この後しばらくほとんど同じペースで走った。 雨は弱いが降り続く。たくさんの町の人々が沿道に出て応援してくれる。 ★20km~30km 56.50 桑田佳祐に追いついた。緑のスーツは走りにくいらしい。 ビニール袋に入れたカセットを手に持ったまま走るのは並大抵じゃないだろうなぁ。スーツは1レース終わったらもう使えないのかなぁ、なんてつまらないことを考えつつ。 ★30km~40km 1.02.56 36キロのエイドは軽食。サンドイッチ、おにぎり、梅干、水とオレンジ、トマトもいただく。トマトも地元産。 この先から山コースに入るので、クマよけの鈴をもらう。小学生のメッセージ入り。ウェストポーチにつけて、ゴールまでチリンチリン鳴らしながら走る。 山に入るとトーゼン上り坂。まだ何とか走れる。 ★40km~50km 1.07.44 42.195km地点は標識がなく、だいたい4時間とちょっとで通過した。 上りきっての下りは、足の裏が痛むのでスピードが出ない。まだ半分以上あるのに、抑えて抑えて、足の裏にショックを与えない走りを心がける。 いったん下ったあと、また山上り。 この区間の上り坂はキロ6分のおひとりと抜いたり抜かれたり、歩いたりもほぼ同じ。2箇所くらい歩いたかなぁ。 ★50km~60km 1.02.23 50km過ぎで峠の最高点に達したあとは、ひたすら下り。かなり急な下り坂で、足の裏が痛む。 ここで昨年顔見知りになった鳥取県の女性ランナーSさんに追い抜かれた。もうすぐサブ10のSさん、もっとずっと先を走っておられるものと思っていたら、お腹の調子が悪くてトイレに頻繁に駆け込んでいるとか。ウルトラはお腹が丈夫じゃないと走れないのね、と実感した。 もうすぐ山が終わるころになって雨がひどくなってきて、ずぶ濡れになった。 ★60km~70km 1.26.55 下りきったところ、多里小学校がレストエイドステーション。 ダンゴ汁、おにぎり、梅干、お茶とオレンジをいただく。団子汁の塩気がおいしい。 当初エイドは短く通り過ぎるつもりだったのだが、先ほどの大雨でずぶ濡れになったウェアが重く、これから先雨は小降りになると期待して、半袖に着替えることにした。シューズの中はプール状態だったけど、シューズの替えは用意していないのでそのまま。靴下だけ替えるのは意味がないと思われたので、そのまま。タイツは脱ぎ着が大変なので、そのまま。結局Tシャツだけ着替えて外に出た。 外に出るとキロ6分のおひとりとまたばったり。このあと辛い坂を一緒に上がることになる。 レストを出てすぐ、上りが始まる。ダラダラから結構きつくなって、この上り坂が延々5km続く。 スタートしたばかりの37kmコースの後のほうのランナーを次々抜きながら、黙々と上っていく。 昨年はこの坂のほとんどを歩いた。今年はキロ6分さんと一緒に、ゆっくりだけど確実に走って上る。 坂の中間あたり「天使のエイド」、天使の羽をつけたおにぃさんにドリンクをもらうと気持ちが切れてしまって、このあと後半は歩いてしまった。でも早歩きで。 上りきったところが70km、レスト時間を入れて1時間26分、昨年よりずいぶん縮まった。 ★70km~80km 58.40 上りきったら、もれなくついて来る下り。これまた延々7kmぐらい下りっぱなし。斜度7%の標識がある。 先ほどの下りでは足の裏がずいぶん痛かったのだが、この頃になると足の裏全体が腫れてきたせいか、局所の痛みは治まってきた。思いのほか勢いよく駆け下りることができる。 この頃から、2.5km毎のエイドが待ち遠しい。エイドでは名簿を見て、一人一人に名前を呼んで激励してくれる。沿道の人も雨の中、名前を呼んでくれるのが、とてもありがたくて力になる。 78.5kmのエイドでは、ソーメンをいただいた。生暖かいのが、かえってありがたい。 給水は水、スポーツドリンク、温かいお茶と紅茶、コーラも置いてくれている。ウルトラのコーラはどうしてこんなにおいしいのだろうか。 フトモモに来ている感じがあるので、痙攣予防に、芍薬甘草湯を一服。 この区間でキロ6分さんと離れてしまったようだ。 ★80km~90km 1.02.01 80km過ぎから、また長い上り。 昨年はこの坂も歩いた記憶があるが、今年はなぜか淡々と走って上れる。37kmのランナーをどんどん追い抜ける。 追い抜いたランナーが「100kmファイト!」と声をかけてくれる。 エイドのスタッフの方も、沿道のおばちゃんも、ゼッケンから名前を呼んでくれる。出来る限り手を上げて応えた。 85kmのエイドで、おしるこ。3個も入れてくれたお餅を完食。 痙攣恐怖症なので、攣りそうな感じはしないのだが、芍薬甘草湯をもう一服。 鳥取のSさんに追いついて、追い抜いた。やはりお腹が痛いそうだ。 ★90km~ゴール 1.01.15 90kmを過ぎると、上ったあとの下り。そこそこ走れる。 95km地点で時計を見ると、10時間ちょうど。キロ6分でいければ夢のサブ10.5か。 95kmのエイドでは、ソーメンもいただかず、夢を抱いて早々に出発した。 95kmから先の最後の上りを忘れていた…。6分を大きく超えるペースでしか上がれない…、が最後まで走って上った。 これでサブ10.5は無理だけど、四万十川での100kmのベスト33分は切れるかもしれない。何秒だったかは覚えていないが、33分台は間違いない。32分台でゴールできればベスト更新できる…、目標を切り替えて頑張る。 あとは下ってゴール。 町の中心部に近づいて来る。スタートした文化センターが見えてきた。 ゴールゲートの手前で、ナンバーと名前をアナウンスしてくれる。前のランナーが近づいてくる。ゴール写真を撮っているのは知っていたが、ベストがかかっているので、写真のために時間調整なんかできない。前のランナーとほとんど同時に並んでゴールした。にこやかに両手を上げてゴール! このころになってやっと雨が止んだ。 ◎ゴール後 ゴールすると、大きなバスタオルをかけてくれる。完走メダルもかけてくれる。 すぐに完走証をくれる。 タイムは 10時間31分24秒。 ベスト更新だ! 奥のテントに行って、ドリンク(いろいろある中から好きなの)を一本もらい、そうめん、豚汁もいただいた。 すぐに更衣室へ。更衣室はよく空いている。隣のシャワー室で簡単にシャワーしてから更衣した。 靴下を脱ぐと、今年も足全体がふやけて真っ白になっている、左足親指の爪が浮いている。でもマメはできていないようだ。昨年より被害は少ない。 隣で着替えていたランナーは、大島紬(だったっけ?)の衣装。伊豆大島ウルトラマラソンの宣伝をかねて来たそうだ。雨の中、綿100%の衣装は重かったそうだ。 ほどなく、Walzさんも帰ってこられた。サブ11を果たされたそうだ。 外に出て、掲示してある順位を見てみると、今年も3位に入っていた。 Walzさんは4位、遠方から来ていただいた甲斐があった、よかった。 しばらくしてから表彰式、入賞の賞状と、トロフィー、お米(5kg)をいただいた。 昨年こちらでいただいたお米はとっても美味しかった。あとで聞いたら5キロで3,000円近くする高級米なんだそうだ。今年もいただけて、とってもうれしい。 センターの正面玄関に、各自のゴールテープを切る瞬間の写真を掲示して、一枚1,000円で販売を行っている。 ちょっぱーチョッパーさんの勇姿が2枚目に掲げてある。ということは、全体の2位、多分部門優勝、相変わらずすごいなぁ。 昨年は見当たらなかったゴール写真、今年はしっかり発見したが…テープを切る瞬間ではなく、ゴールしたあとのぼーっとしたタオルの宣伝のような写真。ちょっとショックだったけど、これも記念かと思い直し、買い求めた。 来年こそ、テープを切る勇姿を持って帰ることを心に決めて。 というわけで、二回目のおろち退治は、こんな写真。 別荘地の当たる抽選は、全レースが終わってからなので、何時間も待つ元気なく、帰路につくことにした。 帰り際は雨はもう止んでいたので、センターのロビーにせっかく買った傘を忘れて帰った…。来年まであるかしらん。 帰りは一気に、新見ICから高速道路で一路我が家へ。夜の10時には帰り着いた。 ◎総括 二回目のおろち退治、今年もほとんど雨だったけど、暑くはなかったので、いいコンディションの部類なのかもしれない。 スタート前から足の裏に違和感を抱えていたが、ひどくならずに走りきれてやれやれ。このあとは少し休もうと思う。 今回も最後まで故障なく走りきれたし、入賞もさせてもらって、幸いであった。 サブ10.5まであと2分24秒、秋の四万十川で必ずや達成したいと思う。 完走証と完走メダル、Tシャツ。そして参加賞の山、トマトジュース、干し椎茸、ソイジョイ。 このほかに途中でもらった小学生のメッセージ入りクマよけ鈴と、かけてもらったバスタオル。 |