第15回四万十川ウルトラマラソン(09)<日時> 平成21年10月18日(日) だいたい晴れ、そんなに暑くない コース図および高低図は、3年前の今大会レポートをご覧ください。 <結果> ゴールタイム 10時間09分45秒 <順位> 女子一般 9位 (年代別 1位) <10キロ毎のラップ> 過去3年分との比較になっています。毎年ラップはだいたいですので、合計しても(多分)ゴールタイムになりません。 100kmウルトラマラソンは生涯8回め、四万十川へは4回目の挑戦だ。 今年も3週間前に村岡88kmを走ったが、幸いどこにも痛いところはなし、調子はまぁまぁかな。 過去3回の出走でのベストのラップを足すという事前の皮算用で、目標は10時間08分。それがダメなら10時間と1/3(20分)、最悪は10時間半と三段階設けてみた。 夢のサブ10も頭の片隅にはあるのだが、そう簡単には達成出来ないことはわかっているので、大きな声では言わないことにする。 ※ 前日出発から就寝まで 今年は例年行ってくれる運転手の都合がつかず、最近お近づきになったダブルさんと同行することになった。それまであまり存じ上げなかったのだが、ダブルさんはウルトラの大先輩、スパルタスロンも完走したという偉大なランナーだ。こんなビッグな方をこれまで知らなかったことが、今となってはお恥ずかしい限りである。 自宅を9時過ぎに出、ダブルさん宅を10時過ぎに出発となった。 お昼休憩は高速の終点、須崎の道の駅で。 アラ炊き定食をいただいた。ダブルさんの食べた海鮮丼もおいしそうでした(緑色はネギじゃなくて青ジソだそうです)。ここは「須崎かわうそラーメン」が名物らしい。かわうその肉でも入っているのかなぁ、来年はぜひこれをいただこう。 明日は遅くなるかもしれないので、ここでお土産等の買い物を済ませた。カツオの焼いたのとショウガを買った。 受付会場到着は3時すぎ。 写真左ではグッズの販売など、右手にはおみやげ物販売や、子供たちの書いてくれた石の絵(もらって帰れます)、応援ファックスなどが展示してある。 今年は赤鉄橋(四万十川橋)下のキャンプ場に車中泊とテント泊することになった。前夜祭会場へも近く、明日のスタート地点へのバス停留所にも近いし、ダブルさんのお友達もここで泊まられるそうなので。 テント設営も終わり、明るいうちにゼッケンをつけたりの明日の準備をだいたいしてから、前夜祭会場(今年はロイヤルホテル)へ。 前夜祭会場では、親知らずが化膿して明日のレースは棄権するのに私設エイドのためにやってきたハリーさん、TAKA38さんに会えた。地元のお料理がたくさん用意されていて、一昨年の前夜祭より競争は激しくなかったように思う、お腹いっぱいいただきましたから。バナナもひと房いただいて、明日のために持って帰った。 よさこい踊りの応援もあり。 帰りにコンビニで明日の朝食を仕入れてキャンプ場に戻る。 ダブルさんのお友達のお友達の、まるでプロのようなギターの弾き語り歌を聞きながら、寝袋に入った。8時ごろだったかな。 雷が鳴って雨もパラパラ降ったが、たいしたことはなく、簡易テントはなんなく持ちこたえてくれた。 もうテント泊もすっかり慣れて、普通に寝られる。 ◎ 起床からスタートまで 3時前に目が覚めて外に出ると、空はよく晴れてオリオン座など星が落ちてきそうなくらいに鮮やかだ。 月はなく懐中電灯の明かりを頼りに着替えをする。ここには仮設のトイレしかなく、洗面等はスタート地点の更衣室ですることにした。 ちょっと早いかなとは思ったが、おにぎりとドリンクの朝食も摂る。 スタート会場行きのバス乗り場へ向かう。 乗り場に着くと程なくバスがやってきて乗り込み、スタート会場へ。 スタート会場の蕨岡中学校で歯磨き洗面、日焼け止めを塗り、あちこちにディクトンを塗り、朝食の補足にバナナを食べ、トイレに行ったりして出走の最終準備をする。 校舎内の女子更衣室の黒板には子供たちの暖かいメッセージ。今年は更衣室にランナーが多い。 スタートのウェア--長袖のシャツ、長いタイツ(CW-Xプロモデル)、5本指ソックス、帽子。 ウェストポーチの携帯品--パワージェル1本、芍薬甘草湯(痙攣防止薬)、デジカメ、塩飴。 ストレッチをしながら会場を大きくウロウロしたが、ここではハリーさんに会っただけ。 荷物を預けてスタート地点に移動する。勇壮な太鼓の演奏で励ましてくれる。 5時30分、スタート! 今回は余裕がなかったのでしょう、レース中写真が一枚も撮れませんでした。本文中の画像は四万十川ウルトラマラソンHPからいただいてきたものです。 ★スタート~10km 1.00.00 スタートラインまで1分くらいかかったしら、時計を見るのを忘れた。 暗い道は所々の松明が明るく照らしてくれ、路上に並べられたろうそくの灯りでもぼんやり明るい。 今年は並ぶ位置がずいぶん後ろの方だったのだろうか、スタート直後の混雑がストレスに感じられる。なかなか自分のペースで走れない。 スタートしてすぐ尿意を催してきた。会場でもう一度トイレに行くべきだった。エイドのトイレに並んで無事終了、幸い混んでいなかったので、1分で済ませられた。 トイレを出て山道にかかったきた頃、7キロ地点、前のランナーの間を無理やり通って抜こうとして脚が引っかかり見事に転倒!すぐに立ち上がって走り出したけど、脚がいたーい。 左膝は擦りむいている様子、タイツも破れたかしら、手のひらからは出血が少し、肩も痛いし頬も打ったようだ。顔からの出血はないようだ。動揺を隠して何食わぬ顔で走り続ける。 ★10~20km 1.01.07 (スタートから 2時間01分) だんだん上りがきつくなる。 エイドでもらった水で手のひらをの傷を洗浄、これは軽症だ。タイツは大きく破れて膝も擦りむいているが、さほど汚染はしていないようで水をかけて洗ったらきれいになった。もう出血も止まっている。 この上りで軽快に抜いていくがっしりした体格のランナー、Barmyさんだった。声をかけたら明るく答えてくれ、ドンドン先に行ってしまった。スーパーマンでもバットマンでもなかった。 白いマントの仮装ランナーに追いついて訊いてみると、科学忍者隊ガッチャマンだと言う。ガッチャマンの衣装をよく知らなくて大変失礼をいたしました。 坂の頂上手前が20km。 ★20km~30km 57.20 (2時間58分) 上りきって峠のエイドで給水と梅干を補給。 これからの下りはかなり急、飛ばすのじゃなく、それなりにだけど、一歩毎に擦りむいた膝が痛む。最後まで持つだろうか不安になるが、ここであきらめるわけには行かない。まだ1/5しか走っていないのだから。 破れたタイツがヒラヒラするし、穴から膝の傷に直接風が当たるのが違和感ありありなので、テーピングをしようと思い、エイドでテープがあるか訊いてみたら、これしかないとガムテープを出され、しかたなくタイツの上から膝をぐるりとガムテープで巻いた。これで不思議なほど膝が安定した…気がした。 ★30km~40km 53.53 (3時間52分) 坂を下りきり、橋を渡って四万十川の対岸に移ると、応援の人々がいっぱい。 その中にハリーさん、大きな声で応援してくださった。「コケちゃった、脚が痛いですぅ」と叫んで手を降りながら通過。 トンネルを通り、また橋を渡る。 この区間だったかブログを見ているという方が声をかけてくださった。 ★40km~50km 58.00 (4時間50分) 42.195km地点を4時間とちょっとで通過、昨年より少し早い。 ★50km~60km 1.02.32 (5時間53分) 四万十川名物の沈下橋「半家沈下橋」を渡り、すぐに折り返してくる。橋の上はきつい風。手すりがないので飛ばされて落ちそうだ。 沈下橋の先の上りがきつい。今年はあと少しが頑張れずに歩いてしまった。 ★60km~70km 1.03.50 (6時間57分) 坂を上りきったらかなり急な下り坂、転んだ膝がまたちょっと痛い。 下りきって、橋を渡り、しばらく走った頃に、60kmの先頭ランナーに追い抜かれた。昨年よりずいぶん遅い。 ハリーさんが再び登場、「水道水!」と叫んで袋入りの水をくださった。水道水ってどうゆうこと?と思ったけど、冷たくないのにおいしい水だったので、全部飲み干した。後で考えると、水道水じゃなくて「深層水」だった。海洋深層水だったんだ。この水でずいぶん力がわいた。 毎年オカリナを吹いて応援してくださる男性が、今年もおられた。 レストステーション「カヌー館」に到着。着くとすぐに着替えなどの入った袋を渡してくれるが、着替えはせずそのまま返却した。給水、味噌汁、梅干、缶詰ミカン、おにぎり1個(このおにぎりは大きくて1個食べきるのに苦労した)、バナナ、をいただき、フトモモに水をかけて、今年のレストは3分で出発。 もうひとつの沈下橋「岩間沈下橋」はさらにきつい風で、本当に落ちそうだった。帽子を飛ばされては四万十川の藻屑になってしまうので、下を向いて、手で押さえ、必死で渡った。 ★70km~80km 1.04.47 (8時間01分) この区間だったかしら、トロンボーンを吹いて応援してくださるおにぃさんがおられた。 今年もそんなにカンカン照りでもないのだが、やはり暑さがじわじわと効いてくる。2.5kmごとのエイドでは、必ず冷たい水とドリンクをコップ1杯ずつ飲み、コップの水を頭にかけ、脚にもかける。ヒシャクでかけてもらうと大量すぎて靴まで水浸しになるので、申し訳ないけど、コップの飲み水をふたつもらってかけた。 80km地点でほぼ8時間。始めからできるとは思っていなかったが、ここでサブテンは無理と悟る。 ★80km~90km 1.04.08 (9時間06分) 80km過ぎには、有名な私設エイドがあるので、止まらないわけにはいかない。 冷たいお絞りで顔を拭き、コーラとヤクルトをもらって飲み、かつおご飯のおにぎり(これが小ぶりでぴったんこの一口サイズ)と鮎のお寿司をひとつずつ、川エビの塩焼きを1匹いただいた。傍の男性ランナーが「ここは日本一のエイドだ!」と叫んでおられたが、ホント同感。食べ物飲み物がいっぱいあるだけでなく、サービスが細やかで心憎いほどだ。 何とこのエイドを3分で通過した! しばらく行くとまたまたハリーさんのエイド。今度はテーブルつきの本格エイド、コーラと芋ケンピをおいておられた。コーラを1杯いただいて、「サブテンは無理だけどできるだけ頑張る」と宣言した。 ここで、福岡県の女性ランナーが声をかけてくださった。チョッパーさんのお仲間でブログを見てくださっているらしい。この後先行してはエイドで追いつかれる展開がしばらく続いた。 沿道の応援の人々も少なくなくいてくれるのに、これまであまり気がつかなかったのだが、コースには100m~200m毎に黄色いウェアのスタッフが立ってくれていて、全員が頑張れと声をかけてくださる。そのそれぞれにありがとうと返答しながら走ったからこそ、苦しい終盤を乗り越えられたと思える。 ★90km~ゴール 1.04.08 (10時間09分45秒) 今年も各エイドでは必ず止まって充分な給水と水をかける。 90km過ぎのエイド手前だったろうか、前の女性ランナーに追いついたらやなちゃんだった。「サブテンできないことが明らかになって切れてしまった」らしくて、かなりペースダウンしている様子だ。「10分をめざそうよ!」と声をかけて先に行かせていただいた。 住宅地に入り、99km最後の激坂、今年も遅いけどなんとか走りきれた。 ゴール前の校舎裏では、前はかなり離れているし後にもランナーはいない、安心してゴール…のはずだったのに、ゴールテープ寸前になって足音が近づいてきた。これはいかん、抜かれたらゴール写真がかぶってしまう、そこから必死のパッチで全力疾走、なんとかゴールテープは死守した。が、男性ランナーと並んで仲良くゴールしたみたいになってしまった。 ゴール後直ぐに、声に出てしまった「おにぃさん、そんなことしたらあかんわぁ」。 ◎ゴール後 ゴールすると、完走メダルをかけてくれて、アイシング用の氷袋とドリンクをくれる。椅子に座らせてもらい、若いおねーさんがチップを外してくれ、靴紐を緩めてくれる。汚い足元にそんなことをしてもらうと、ありがたいけど申し訳ない気持ちでいっぱいになる、毎年そう思う。 先にサブテンでゴールされたTAKAさんがおられたので、並んで冷たい水を張ったプールに足を漬けて冷やす。あまりに冷たすぎて5秒と入れておられない。ほどなくやなちゃんも帰ってき、お話しながら足を漬けたり上げたり。 充分足も冷えたので、預けた荷物をいただいたが、考えが及ばずに着替えを入れていなかったので、上着を着ただけ。 速報版を見てみると、ナンと女子一般で9位、年代別1等賞になっている!わぁ、オドロキ!上位に60代の方がおられるのは尊敬するわぁ。 直ぐにとなりのテントで、賞状とトロフィーをいただいた。 先にサブテンでゴールされていたダブルさんは、年代別3位に入っておられた。 その後、宿泊地の近くまで市内循環バスで連れて帰ってもらい、着替えをしてテントを片づけ、しばらく休んでから帰路についた。 夕食は高速道路の南国SAでとった。 ジャージを着て歩様のおかしい人々がたくさん休んでいる光景には、ちょっと笑ってしまう。かく言う私も、足の裏に大きなマメができて歩き方がヘンだったのではあるけれど。 ※総括 4回目の四万十川ウルトラ、100kmの自己ベストを更新し、目標の8分に近いタイムでゴールできた。終盤で大きくラップを落とさずに走り切れたのは、出来すぎかもしれない。 今後更にタイムを縮めて夢のサブ10を達成するためには、前半の貯金をもう少したくさん貯めて、さらに、終盤の落ち込みをほとんどなしにして、各エイド滞在時間も縮めないと達成できそうにない。 サブテンが達成されたアカツキには完走タイム入りのTシャツを購入する、と2年前から決めているのだけれど、買えないままになってしまうのだろうか。 次回からは、ゴールに預ける荷物の中に着替えと小銭を入れておこう。もしかしてのTシャツも購入費も要るし、ゴール会場で無料のものしか食べられなかったので。 今年の完走メダルと参加賞Tシャツ。年代別1位の賞状とトロフィーも。 約一月後、写真入の完走証が届いた。 立派なA4版、ラミネート加工がないのと写真が遠目なのが、村岡に負けてるかな。20km毎のラップグラフはいいです、励みになります。 ジャンル別一覧
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