のだめカンタービレ 12巻
おっ、加速してきたね!って感じでとてもおもしろかったです。なんだか二人がパリに行ってから、サブキャラの魅力がイマイチだったのと、のだめがブラブラしてたのでなんだか停滞感があったのですが。ついにのだめが本気で勉強をはじめた!のとついに千秋様が変態の森に侵入!?で 動きはじめましたね、お話が。千秋が福岡までのだめを迎えに行って、電話しながら後から抱きしめちゃったときは涙を流して喜んだ私ですが、その後 変化無しかよ! でガッカリだったのがや~っと自覚してきましたよ、千秋のヤロウ。実は私もへったくそながらアマチュアオーケストラなどやってるんですがオーケストラ・・・いや、音楽家やってる人ってそうかもしれないんですけど性格がヘンだったり風貌がヘンだったり嫌なヤツだったりしても楽器が上手なら全て許されてしまうところがあるのです。あの人性格悪いけど、上手いから良いか・・・みたいな。おそろしか~!!演奏が良いだけで、そこはもう王子様の領域。楽器を持ってなければただのヘンなオヤジであっても。音が魅せる幻覚なのか?どうしてカッコよく見えるんだよ~(T_T)まあ、何でもそうかもしれませんけどね、上手い人ってのは風貌や性格がどうであろうと憧れの人的になるもんです。千秋がのだめに感じるものも、こういう部分って多いんじゃないかな~と思ったりします。のだめは「本能のおもむくまま」の「自由さ」「奔放さ」を音楽で表現する力を持っていて、それは千秋には無いものだから。潜在的な憧れが、やっと表面に出てきたのかな。のだめの成長にともなって。ちょっと残念なのは、パリに行ってから 以前のような一つの曲を掘り下げて情景や音まで表現してしまうスタイルが薄れてしまったこと。一番好きだったのはコシファントッテの「それが女ってもんだろうが~~!」っていうエピソード。あと、ブラームスの3番も情景豊かな表現で、CD聞きながら読むとなんだかゾクゾクしました。ああいうの、もっかいやって欲しいな~。