規模の差はあれ、似たようなことをしている人は結構いると思うのですが、今日(29日)27歳と25歳のデイトレーダー(短期取引をする個人投資家)3人が、東京地検特捜部に逮捕されました。逮捕の理由は証券取引法(現・金融商品取引法)違反(相場操縦)の疑いです。
なんで逮捕されたかというと、この3人はパソコンを使って架空の買い注文(見せ玉)を大量に出して不正に株価をつり上げた疑いがもたれているためです。で、どうやって儲けたかというと、株価が吊りあがったところで手持ちの株を売って、同時に架空の買い注文をキャンセルして知らんぷりするという手口なのだそうです。
逮捕されたのは早稲田大学の投資サークル「マネーゲーム愛好会」の元メンバー松村直亮容疑者(27)、不動産関連会社の役員三浦幹二容疑者(27)、松村容疑者の弟で無職松村孝弘容疑者(25)の3人です。六本木ヒルズ内のマンションの一室にパソコン十数台を設置して、3人が分担して株価を操縦していたのだそうです。ここ数年間で40億円を稼いだというのですからビックリ仰天です。
【逮捕された早大OB松村直亮容疑者】
![逮捕された早大OBの松村直亮容疑者(27)](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/16/0000727616/39/imgdbed4595zikfzj.jpeg)
「架空の買い注文」は道義的には悪い行為だと思いますが、なんで逮捕されるのか理解できません。そもそも株価は実体経済と関係なく市場の売り買いで決まるものですから、架空なのか本気なのかはカラスの勝手だと思うのです。架空の買い注文を防止したいのなら、一旦入れた買い注文はキャンセルできない仕組みにすれば良いのだと思います。
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