カテゴリ:労働契約法
~ 労働政策審議会労働条件分科会傍聴記 ~
約2年間追いかけてきた今後の労働契約法制および労働時間法制について、 本日の労働政策審議会労働条件分科会で報告書(案)が厚生労働省から提示されました。 「ようやくまとまった、とにかくまとめた、やっとの思いで形にした・・・。」 どの表現が実態に即しているかわかりませんが、ペーパーとして提示されました。 分科会開始は午後1時。 傍聴席は時間前にほぼ満席、テレビカメラはいつもより多く、撮影場所確保に必死の様子。 分科会長の第一声とともに取材陣は強制退去(苦笑) 厚生労働省から案についてのひととおりの説明があり、 引き続いて「労働契約法制」「労働時間法制」の順に 労使の意見を出しながら議論が展開されました。 といっても、今日は議論をしたというよりは、労使双方ともこれまでの主張を改めてこの場で表明し、 再確認をしたという程度なのかなぁと感じました。 労働契約の原則、労働契約と就業規則との関係、出向、転籍、懲戒、解雇(整理解雇を含む)、 有期労働契約の雇止め対象範囲の拡大、就業規則の相対的記載事項の追加、過半数代表、 時間外労働の限度、割増賃金率の引き上げ、時間単位の年休取得、 自由度の高い働き方にふさわしい制度の創設(←ホワイトカラーエグゼンプションのこと)、 管理監督者の明確化・賃金台帳への明示・・・。 予定時間2時間のところ1時間半でひととおり意見が出たので、本日の分科会は終了。 本日の議論(!?)を再度整理して、 次回の分科会で最終報告案としてまとめることになりそうです。 年末も近くなってきて、これ以上審議に時間がかかるようですと、 厚生労働省が考えている日程が厳しくなってきますからね。 次回は12月21日(木)10時からの予定。 この案のとおりに法案ができ、国会で可決成立すると、 労務管理のやり方が大きく変わることになりそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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