ヒマラヤ水晶~その他パキスタン産■ギルギット(Gilgit) ■産地について パキスタン北端部、ギルギット管区の中心となる小都市。 ヒマラヤ山脈の西(北)の端にあたる。 ※ヒマラヤ山脈は、狭義の範囲では、パキスタン・インド・ネパール・ ブータンの4カ国と中国の国境沿いにそびえる山脈のこと。 広義の範囲ではそれにカラコルム山脈、ヒンドゥークシュ山脈が加わる。 ■ギルギット産の水晶についての個人的考察 ヒマラヤ山脈でパキスタン(ギルギット)産というと意外な感じだが、 範囲としては、立派にヒマラヤに含まれる。 現時点(2005年11月現在)で、ギルギット産(パキスタン産)ヒマラヤ水晶として見かけたことのある水晶は以下のタイプ。 ●ファーデン・タイプ 狭義のヒマラヤの範囲内というよりは、ヒンドゥークシュ山脈の産出だと思われる ●クリアタイプ インド産にも通じる趣。インド産に比べて透明度が高く、ピンク色のものは少ない? ●黒水晶 ギルギット産黒水晶として売られている。若干透明感はあるようだが、黒。表面にはツヤが残る。大型の結晶が多く、カテドラルの形状を示すものがある ●緑泥入り (石の形状も、緑泥の入り具合、色もネパールのガネーシュ・ヒマール産にそっくり) ●グレイ・ファントム・タイプ (きめの細かいグレイのファントムが多重に入る) ●トルマリン付き パキスタン産にはトルマリンやガーネットなど、さまざまな鉱物と共生した水晶があって、それが大きな魅力 ●ルチル入り ネパール産のものはルチルといわれても実際には角閃石だが、パキスタン北部のものは、ちゃんとしたルチルである。 ブータン産 ■クーラ・カンリ (Kula Kangri) ■産地について ネパールとインドの一部(シッキム)を挟んだ隣の国、ブータンの最高峰。 その名は「天帝の山」を意味する。 ブータンと中国(チベット自治区)の国境付近に位置し、中央峰(7418メートル)、東峰(7381メートル)、西峰(7554メートル)の3つの峰がある。 初登頂は西峰の1986年。 クーラ・カンリを調べて出てくる標高は、最も早く登頂に成功した西峰の7554メートルだが、7531メートルの数値もあり。 ■クーラ・カンリ産の水晶についての個人的考察 最近知った産地。実物は未所有。 2005年10月時点で二か所のWEBショップで見かけたが、 一か所はインドのクル・マナリ産の間違いだったもよう。 残り一か所の水晶は、見たところやはりインド産に似ているような気がする……。 初登頂が1986年と比較的新しく、その後の登頂記録を拾い読みした限りでは、 かなり厳しい環境の山らしい。 本当にここの水晶が流通を始めたのか、他の産地の石が クーラ・カンリ産と称されているのか、要追跡調査。 実際は違う産地の水晶だったとしてもなぜ、 知名度の低いクーラ・カンリという名前が出てきたのかが謎。 くわしくは別館サイトのパキスタン、ブータンをどうぞ! もどる ●ヒマラヤ水晶が好き! ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|