カテゴリ:ブラジル産
実は、昨日夜から今日にかけて、当ブログスタート1000日目でした。
どうやら楽天ブログは、時間までカウントしているらしく、日付をまたいでの1000日め表示。 今日の雑記を書き込むまで1000日でいてくれるだろう(?)と思っていたら、出遅れ、1001日目になっていました。 ……ということで、1000日越えて、気分も新たに石雑記。 登場いたしますのは、今期のツーソンもの。 個人的に今回のツーソンでは盛り上がっていない(注:別のところで騒いでいる)ので、この石でツーソン打ち止めになりそうな気配です。 「ニュー・レムリアン・シード」です。 そう「ニュー」。 新たに我が家になってきたから「ニュー」なのではなくて、旧来のレムリアン・シードの鉱山から20キロほど離れたところで新たに発見されたレムリアンだ、ということでした。 お店の人は、今回のツーソンではじめて出てきたんです、とおっしゃっていましたが、2005年後半くらいから採掘されはじめたという情報も出ていました。 旧来のレムリア鉱山が閉山になったとか、クローライトのファントムが入っていたりするとか、ルチル入りがあるとか、ガーデンもあるとか……。 ルチルはともかく、クローライト入りとかガーデンのレムリアなんて、レムリアンシードっぽくないんじゃないか……? ……と思っていたら、やってきたのがこの石。 なるほど、ほんのりピンクで表面は、さらりと上品にややマット。 一面おきのバーコード(レムリアン・リッジ)付。 バーコードがついているのはz面から続く柱面で、接合線なし。 個人的レムリアンシード条件に合致。 根本の方は、なるほどガーデン・クォーツ状。 選ばなかった別の石では、ほぼぎっしりこの白い内包物に埋め尽くされ、水晶と言うより白い砂を石英で練って固めたような感じのものもありました。 そのタイプには、クラックに沿ってほんのり緑の形跡も。 この分なら、クローライト入りもありそうです。 なーるほど。 しかし、私はこの石が真にレムリアンであるかどうかの判断を保留にしておきたいと思います。 もちろん、レムリアンのパワーが感じられないとかそういうことではありません。 私にわかるわけがありません。 保留にしておく条件は、この石の産出状況がわからないから。 確かに、旧来のレムリアンシードの採掘場所から、さほど離れていないところのようです。 広大なブラジルの国土からすれば、ほんのお隣。 ネパールのヒマラヤ水晶でも20キロ程度の距離ならば、余裕で同じガネーシュ・ヒマール産です。 しかし、レムリアン・シードはそうはいきません。 偶然にも、レムリアンシードの命名の由来をお聞きすることができたからです。 別館サイトの用語集を、自分だけの見解では間違いがあるかもしれないから……と、無理を言ってチェックしていただいたところ(すみません、まだ修正部未アップです)、 レムリアンシードの説明にチェックが入りました。 私は、ミナスジェライス州の、これこれこういう水晶である……と説明していたのですが、もうちょっと限定されるというのです。 わざわざその件についてのメモをいただき、掲載のお許しをいただいたので、載せさせていただきます。 ●レムリアンシードという名前の由来 かつて、ニューエイジ系のクリスタルヒーラーの間で、アメリカ・アーカンソー産の水晶は結晶上に欠陥(※1)があり、メディテーション(瞑想)には問題がないが、ヒーリングには適さないという意見が出た。 ヒーリング用にはブラジル産が最適であるとされ(※2)、ヒーラー自らブラジル・ミナスジェライス州の水晶鉱山を見学に行った折、Serra de Cabral(カブラル山脈)に属する鉱床に行き当たった。 この鉱床はColluvial Deposits(崩積鉱床)(※3)というもので、ふつう、水晶は母岩に結晶したクラスターの状態で産出するのに対し、この地の水晶は、ほとんどの水晶がバラバラの状態で地表から数メートル以内の所に胎胚(地層の中に埋まっている) されている状態で、ほとんど露天掘りになっており、ちょうど、古代遺跡の発掘現場のようであった。 その様子を見たクリスタル・ヒーラーは、これは伝説のレムリア文明の遺跡であり、ここで採れる水晶は、レムリアの神官が使った水晶の原石であるというイメージを抱いて、この鉱床で産出される特徴のある水晶を「レムリアン・シード」と名付けた。 つまり、「レムリアンシード」とは、水晶の形状だけでなく、産出場所と産出状態、その場所における瞑想(メディテーション)によって名付けられたものなのである。 最近、市場に似た形状の水晶や新たに他の場所(はなはだしいものでは他国のもの)で採れたものにレムリアンシード、○○レムリアンなどと称しているものがあるが、全く意味がないもので、業者が勝手に名付けた・由来のないものである。 ●KURO的注釈 ※1:結晶状の欠陥 鉱物学的な欠陥ではなく、クリスタル・ヒーリングを行ううえでのイメージ上の欠陥らしい。 ※2:ヒーリング用にはブラジル産が最適 アメリカではダイナマイトなどを使う採掘が行われているのに対し、ブラジルでは露天堀も多く行われており、その様子を見たヒーラーが、露天掘りで採掘されたブラジル産水晶の方が、水晶に対するダメージが少ないと考えたらしい。 ※3:崩積鉱床 鉱物が結晶したそのままの状態である一次鉱床が、地下水や風雪などによって風化・浸食され、一次鉱床のすぐ近くに堆積したもの。 つまり、白くもろい母岩に結晶したレムリアンシードは、母岩が風化することにより、クラスターの状態から自然とバラバラになり、母岩が風化してできた白く細かな土(砂?)に埋まった状態で発見されたのだと考えられる。 さらに風化・浸食、地下水などによる移動が進むと漂砂鉱床となり、長い距離を運ばれるため、水晶なども角が削られて丸くなったり、砕けて砂状になってしまう。 崩積鉱床では、そこまで移動していないため、水晶へのダメージもほとんどなく、クラスターがばらけて散らばっただけの、まるで何者かが並べたような状態で発見されたのではないだろうか。 ちょっと蛇足的に、補足をつけてしまいましたが、つまりは、レムリアンシードというのは、これこれこういう水晶という形の基準だけでなく、産出したそのようす、クリスタルヒーラーのインスピレーションを強烈に刺激した光景と石とが結びついているネーミングなのです。 なぜ、アトランティスでもムーでもなくレムリアなのか、そのあたりは突っ込んで聞いてみたい気もしますが、見たとたんに強くそう思った、と言うのであれば、ブラジルってレムリア(推定位置)からものすごく離れているじゃないか、などという無粋なことは言わずに、そのイマジネーションを大切にしなければなりません。 こと、それが降ってわいた想像ではなく、産地の状態という、石に直結した理由であればなおさら。 つまり、ニューレムリアはわずか20数キロとはいえ、同じような状況で産出しているのかがやや不明。 その状態がわかるかどうかも不明ですが、とりあえず「ニュー」なんだってさ、と「カッコ」付にしておきたいと思います。 ちなみに「ニュー・レムリアンシード・クリスタル」に対して、旧来のレムリアンシードを「クラシック・ピンク・レムリアンシード・クリスタル」というのだそうで。 いきなり「クラシック」なんて言わないで欲しい……。 最後に、声を大にしてひとこと。 バーコード(柱面の横筋)がついている水晶を何でもかんでもレムリアンと呼ぶのは間違いです。 特に! ヒマラヤ水晶にレムリアンシードなんて付けないでいただきたい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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