『シベリア』とは
「シベリア」はカステラで羊羹を挟んだお菓子
(ケーキともとれます)です。
主にベーカリーで売られていますが、洋菓子屋や
和菓子屋でも扱っているところがあります。
カステラは、お店によってはスポンジケーキを
思わせるものが使われていますが、ほとんどの
場合がいわゆるカステラです。
一方の羊羹は、煉り羊羹、水羊羮、あんこを
固めたものなど、お店によってさまざまです。
また、うぐいす、栗、いも、ゆずなどの羊羹を
使ったものもあります。
いつから売られているのか?
シベリアが売られ始めたのは、明治時代の末期から
とか、1918年(大正7年)のシベリア出兵の年
からとか、大正時代の後半からとか、諸説あります。
正確な時期は特定されていないようです。
ただし、白木正光(編)「大東京うまいもの食
べある記(昭和8年版)」のなかに、明治時代の
末期から大正時代の初期にシベリアを食したとの
記述があることから、遅くともこのころまでに
売られていたことは確かだと考えられます。
また、その当時にシベリアを売っていたのは、
ベーカリーやミルクホール(牛乳、パン・ケーキ類
を出す手軽な飲食店のこと)だったようです。
「名称シベリアの由来は」
カステラで挟んでいる部分は、ゲル状の餡子で
あったり、寒天で固めた羊羹そのもので
あったりし、製法に関しては菓子店によって
まちまちである。
食品分類上も「洋生菓子」だったり「和生菓子」
もしくは「洋菓子」「和菓子」だったりするなど、
これも製造元によりまちまちである。
昭和初期には「子供達が食べたいお菓子No.1」で
あったと伝えられているが、発祥地から考案者、
名称由来、食品分類に至るまで未だ正式な解明が
なされていない謎の菓子である。
名称の由来に関しては諸説あるが、特によく
聞かれる説は、羊羹をシベリアの永久凍土に
見立てたという説、カステラの部分を氷原に、
羊羹の部分をシベリア鉄道の線路に見立てた
という説、シベリア出兵にちなんだものだから
という説等である。
首都圏を中心とした東日本では広まっているが、
逆に近畿を中心とした西日本ではあまり
なじみがない。現在では山崎製パン等
大手製パン会社からも販売されており、
全国的に広がっているが、出荷は東日本に偏る
傾向がある。
詳しい説明は、次をご覧下さい。
>> シベリアは和菓子、洋菓子どっち?