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久しぶりに日記を書く気になったのは、鹿沼(かぬま)市で行われた小さなチャリティーコンサートがとても温かいものだったからだ。
HAVENのエンジェルたちへと題されたコンサートの出演者は、鹿沼フィルの有志、Ogury's(音大准教授のファミリー)、UPA宇都宮パーカッションアソシエーション、そして特別出演の鹿沼市立東中学校オーケストラ部の皆さん。 プログラムを開いて、東中オーケストラ部 弦楽六重奏 ビヴァルディ「春」と目に入った、おぉ中学生がビヴァルディに挑戦するとは!!とちょっとわくわくしてきた。チケットを購入した時点で、こちらは予定に入っていなかったはず・・・だから特別出演なのか? 東中オケ部より先に、鹿沼フィルやOgury'sの演奏。Ogury'sは音楽一家教授と奥様がピアノの連弾お嬢さん(高1)がフルートでご子息(中2)がクラリネット。教授自らのアレンジでジブリメドレーや唱歌メドレー。途中寝るなよ!という意味でトゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」が織り込まれるは、しめに鹿沼市歌が入るという手の込んだ構成。(栃木市民の私にはわからなかったけれど)チャリティーでも、手を抜かない教授の心意気が、うれしい。テンション高めの教授に、淡々としかし確かな演奏を聞かせてくれたファミリー。家族でこんな演奏ができるって素敵だ。 そして、東中オケ部の弦楽六重奏は、ステージ上で音合わせをするでもなく、唐突に始まった。チェロ以外は全員立ったまま、そして譜面もなしというスタイル。ビヴァルディの「春」といえば、誰もが聞き覚えのある曲。こういう曲をアマチュアが演奏すると、ミスばかりが目立ってしまう事が多いのですが、東中オケ部の演奏は私を驚かせてくれた。これは凄い!数々のプロの演奏を聴いている私を唸らせるとは、恐るべし。コンサート終了後に聞いた話によると、全国で金賞受賞の実力なんですって、納得。 2部は、UPAの演奏。今日は母とこのコンサートに行ったのですが、母が一番楽しみにしていたのがこのUPAのマリンバアンサンブル。中でもチャルダッシュを楽しみにしていて、期待通りだったようで満足しておりました。打楽器を通して音楽の輪を広げようと結成されたこのグループは、地元の学校の音楽鑑賞教室やイベントに積極的に参加しているとあって、観客ののせ方もうまかった。 さてこのコンサートに行くきっかけをくれた友人は、かねてよりMirai Ni Kibou Foundation Inc.というボランティア団体に所属している。毎年9月 フィリピンのHAVENという、親から虐待をうけた少女達が社会復帰するための更生施設を訪問し、音楽セラピーを行っている。 友人から、ボランティアのちょっとしたお手伝いをしてくれないか?と連絡が入ったのは、昨年末。今日行われた、チャリティーコンサートの会場で、フィリピンで生産されている小さな箒を売って少しでも義援金のプラスにしたい。その箒に飾りつけをし、付加価値をつけたいのでアイディアが欲しいというものだった。そして、ゆくゆくはHAVENの子供たちにそれを教えて、彼女たち自身が自分でノートや鉛筆を買えるようにしたいと。 そこで、箒にコットンの端切れでスカートをはかせてみた。手縫いで簡単にできる。友人宅も我が家もパッチワークを趣味とする家族がおり、コットンの端切れは豊富にある。今回は実験的に友人が自分でつくるとの事で、そのうちの30本を私が引き受けた。作っていくうちに、ボタンをつけてみたり、レースをあしらってみたりと結構それも楽しませてもらった。 小さなスカートをはいた箒は、1本500円。自分で作った箒を500円で買ってきた。母は、非情にも私の作った箒ではなく、友人の作った箒を購入、なぜだ?と問うと友人の作ったほうが可愛いとか。 正直な人である、まっいいか。残念ながら箒は完売とはなっていなかったようだが、次の機会もあるだろう? HEVENの代表の方もフィリピンから来日しており、コンサートの最後には義援金の贈呈も行われた。小さな会場でのコンサートで大きな金額にはならないかもしれないが、継続する事が大切なんだろう。 Mirai Ni Kibou Foundation Inc.は昨年9月、東中の生徒から提供されたピアニカやリコーダーなどを持参して音楽セラピーを行い、今年はマーチング用楽器を持参する予定だそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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