小説家わかつきひかるのブログ

小説家志望者の方に、いますぐやって欲しいことがあります。

税金対策のために、領収書を溜めましょう。

まだ一円も儲かっていないのに、税金対策なんてピンと来ないと思います。

ですが、投稿している限り、ある日突然、いきなり受賞し、いきなり賞金をもらい、いきなり印税が振り込まれます。

出版社は源泉徴収をして振り込むので（あらかじめ税金を引かれているという意味）、初年度は、普通はあんまりもうからなくて、税金を払いすぎていることになります。払いすぎた税金は、翌年、確定申告すれば返してくれます。これを還付といいます。

確定申告というのは、いくらいくら出版社から振込がありましたが、小説を書くためにいくらいくら使ったので、結局、儲かったのはこれだけです、と知らせることです。

税金を払いすぎていたら返してくれるし、払った税金が少なかったらさらに税金を支払います（さらに税金を払うのは、大売れした場合だけです）。

そのためには、「小説を書くためにいくら使ったか」が自分でわかっていなければなりません。これを経費といいます。

ということで、今すぐ領収書を溜めてください。

本を買った、封筒を買った。パソコンのメモリを増設した。インターネットにいくら使った。ＮＨＫにいくら払った。新聞代。郵便代にボールペン。携帯電話代も経費ですよ。
電気代もいりますね。家賃もいります。私は半額経費にしています。

珍しいところでは、ゲームソフト代や映画を観たお金も小説家の経費。小説の栄養だからです。

ハムスターの小説を書くためにハムスターを飼ったなら、エサ代も経費になるし、グルメ小説を書くためにおいしいものを食べたなら、その飲食代も経費になります。

経理ＯＬの小説を書くために、経理ＯＬの友達にごはんをおごって、女子会で盛り上がり、ぱーっとおごったならその居酒屋の飲食費も経費。小説に生かすために少林寺拳法を習っている場合は、月謝も経費です。

ファミレスやマクドナルドで小説を書く習慣のある人は、そのコーヒー代も経費です。全額はだめですよ。半額だけ申請しましょう。誰も接待していなくても接待費という項目で申告できるそうです。

大きな封筒をひとつ用意して、レシートをどんどん入れていきましょう。
年度ごとに新しい封筒を用意してくださいね（税金は一年間で計算するからです）。
領収書を溜めるだけの簡単税金対策です。

税金のことは、編集者が言ってくれないところで、意外とみなさん見落としている部分だと思うんですね。
しばらく税金について連投します。

次は新人小説家の税金対策、その次は中堅小説家の税金対策についてアップします。