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小説家わかつきひかるのブログ

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2014年03月20日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
佐村河内氏のゴースト事件にしても、リケジョの小保方博士にしても、世間は物語を求めているんだなと感じています。

全聾の作曲家。被爆二世。絶対音感で作曲する現代のベートベン。
長髪に黒サングラス。いかにもアーティストっぽいあの風貌。
佐村河内氏が作曲した音楽CDのアマゾンレビューは、「耳が聞こえない天才作曲家」という物語込みで感動しているものが多かった。

ゴースト作曲家の音大の先生は、地味でまじめそう。
会見をテレビで見ましたが、誠実なお人柄が感じられました。
音大の先生が、自分の名前で発売しても、あんなには売れなかったことでしょう。

小保方博士は、リケジョだ、お祖母ちゃんから受け継いだ割烹着だ、研究室の壁紙はピンクだ、と報道が過熱しました。ですが、最近の報道では、割烹着もピンクの壁紙も、演出として用意したもののようです。伊勢丹で買ってきたとか書いてあった。

30歳の女性博士が、世紀の発見をする。
それも、女子力の高い、かわいらしい外見をした理系女子……。

世間は物語を求めている。
わかりやすくてアピールしやすい物語。
逆に言うと単純で扇情的な物語を。

佐村河内氏も、小保方博士も、セルフプロデュースをしすぎた、キャラ作りをしすぎた、物語を作りすぎたんだと思います。

わかりやすい物語は、売るための武器になるけど、その武器は諸刃の剣です。
返す刀で自分に向かって跳ね返ってくる。

私はデビュー当時、編集長に「ホームページはなるべく立ち上げないほうがいいね。もし自分のホームページを開設するなら、個人的なことは書いてはいけないよ」と釘を刺されました。2001年のことだから13年前です。
ペンネームも、「男か女かわからないほうがいい」というので、わかつきひかると命名されました(ペンネームをつけてくれたのは編集長)。
キャラ作りはするな、作家は小説を書きなさい、という考え方も正しいと思います。

勝間和代氏は、「つくってもばれますので、なるべく正直に素の自分を出すことです」
と、の中で書いています。キャラ売りは失敗だったとも書いてある。

私はセルフプロデュースもキャラ作りも、嘘にならない範囲でするならOKだと思うけど、嘘とコピペはダメだと思っています。私自身はセルフプロデュースしてないですが(だからコッパ作家なのかもしれませんが)。

おもしろい物語は、小説で提供したいものです。





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最終更新日  2014年03月20日 10時40分31秒



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