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カテゴリ:本の話題
先日
『成田空港建設を巡る三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」(尾瀬あきら)を読む その1』 にて、三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」についてを書きましたが、その前回の続きとして書かせていただきます。 三里塚闘争については、ドキュメンタリ映画などもありましたが、その殆どがDVD化されておらず、いわばタブーとなっている史実でもあり、三里塚闘争の本質を知らない若い世代の人達も多いでしょう。 左翼活動家も闘争に加わっていることから、単なる左翼運動と捉えている人もいるかもしれませんが、このマンガの中では、闘争場面も数多く描かれるものの、それ以上に、 家族の絆 親子の愛情 故郷を愛する心 を見事に浮かび上がらせている作品でもあります。 それと共に、故郷の友人が空港建設のために、土地から離れ、そのことが原因で、家庭不和が起こり、離婚や絶縁、更には自殺に追い込まれる人も出てきますが、そうした中での、農民たちの怒りの感情も、マンガとして見事なまでに表現されています。 また、感動場面といいますか、胸が熱くなり、思わず目頭が滲んでしまうような場面も多く、 上記の一コマは、主人公の少年一家の土地に強制測量に来た際に、少年の姉と母親が、測量の杭を打ち込む場所に、自らの体で測量を防ごうとし、命をかけて家族の住む場所を守ろうとするシーンですが、このような自らの命をかけての柱に鎖を括り付け、本当の人柱となって、故郷を守ろうとする場面など、本当に胸が奮えます。
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Last updated
February 27, 2012 12:38:03 PM
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