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カテゴリ:読んだ本のこと
佐川旭著「家庭が崩壊しない間取り」を読みました。 「思いやりこそ、間取りの基本」 「住育は間取りにあり」 一家団らんが少なくなったのは、間取りにも原因があると著者は訴えます。 コミュニケーションをとりやすくすることを間取りを考えるときに 考慮する必要があると訴える著者の意見に私も心から賛同します。 「よい間取りとは、長い年月をどうやって暮らすのかを考えた 賞味期限の長い間取りです。つまり耐久的寿命だけでなく、 生活的寿命・心理的寿命の長い間取りなのです」 長期優良住宅に代表される、「長持ちする住宅」を考えるときに 心理的寿命も長持ちさせることを考えないといけません。 その意味で、この本で展開されている主張は大いに参考になります。 私がこの本で一番驚いたのは、「敷居」の語源が「鴫居」から 来ているということでした。「鴨」は同じ水鳥でも深いところを好み、 人間の食用にもなるので、障子・襖の上に深い溝をつけた部材を「鴨居」 と名づけたのに対し、、「鴫」は浅瀬を好み、人間の食用にならないので 障子・襖の下側の浅い溝をつけた部材が「鴫居」になったのだそうです。 ちなみに、欄間とは、障子・襖の上側に蘭の花を飾ったことが 語源だそうです。 私は造作材を扱う身でありながら、初めて知りました・・・。 all aboutに著者の佐川旭さんが「家庭が崩壊しない間取り」と 題してコラムを掲載しています。本を買う前に、このコラムを 読むことをおすすめします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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