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カテゴリ:本・読書
第125回芥川賞受賞作。
著者は現役の僧侶。 死生観や人間観といった、読中読後にまず普通に感じるものは、おそらく宗教や哲学を少しでも真剣に学んだ事のある人にとってはほぼ「前提」のレベルなのかもしれないですね。 日常に交錯する超常的な感覚など、下手をすれば危ういテーマも実に見事なバランス感覚で扱われていて、これは禅宗のスタンスならではなのかしら。 『しかし世界観とは、所詮は全貌を見せてくれないこの世界を切り取って観るためのナイフにすぎない。』なんて台詞は宗教家の言葉(小説の中の主人公も禅宗の僧侶です)としてはなかなかに刺激的です。 それよりなにより、大阪弁の奥さんとの会話が素敵すぎっていうのが感想としては一番かもです。 ワールドワイドウエブ度★★★★☆ この夏に總持寺で座禅と写経の体験をしてきたけど、そんなにわかで語れることは何もありませんです。 ・・・はい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/11/18 10:33:13 PM
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