テーマ:ワイン大好き!(30148)
カテゴリ:ポルトガルワイン
先日の天婦羅とポルトガルワインの会のワイン、ココからは赤です。 ダン・レッド・レゼルヴァ02。生産者はキンタ・ドス・ロケス。ポルトガルの伝統産地ダンの作り手です。生産者元詰めを初めて行ったり、高級品種に特化した栽培やフレンチオークでの醸造をやり始めるなど、現代ポルトガルワインを代表する作り手といえます。 セパージュは、トゥーリガ・ナシオナル、アルフロシェイロ・プレト、ジャエン、ティンタ・ロリス、ティント・カンの5種類。価格は、写真のお店で3570円。 色は濃いガーネット。エッジにはルビーも見え、全体的には黒さよりは赤さを感じます。 香りはぼちぼち熟成感も出てきたでしょうか。黒コショウや茶色いスパイスを中心に、黒い土や紅茶、なめし革、ベーコン、微かな茸やバルサミコといったような要素を感じられました。フルーティさもあり、黒ベリーや赤ベリー、ベリーのコンポート、ダークチェリー、それに少々の干し葡萄といったニュアンスがあります。その他、ドライローズマリーやタイムといった少々のハーブっぽさも。 味わいは、果実味主体ですがこなれており、全体を包むしっとりとした酸のおかげで非常にいいバランスです。果実味は、やや黒さを感じるトーンの低いものですが、優しさはあります。酸は乳酸系。タンニンは大人しく、アクセントとして渋味を感じる程度。旨みも充分です。ツルツルとした質感を感じさせるミディアムフルボディで、エキス分もあります。 会では、万願寺とうがらしのあたりから飲み始めましたが、とうがらしとの相性は抜群。とうがらしの甘みや香りと、ワインの果実味、香りがよく引き合っています。また、天婦羅の衣が上手く両者をつないでくれています。 その他、アナゴやキクラゲとも悪くありませんでしたが、意外だったのが最期の稚鮎との相性。鮎独特の苦味や藻由来の独特の香りと、ワインの旨みや香りが嵌っていました。衣のおかげで、タンニンや果実味も邪魔になりません。 他にあわせるなら、やはり鳥肉や豚肉が面白いでしょうね。焼き鳥や焼き豚、ローストチキンなどもいいでしょうし、トマトのソースにも合いそうです。 ブルゴーニュグラスで飲んだのですが、香りがよく引き立ちいい感じでした。また、あの大振りのグラスで飲んでもバランスが崩れないどころか、むしろ合っているくらいで、ワインのポテンシャルの高さも伺えました。 流石のワインですね。じっくりしっとり向き合える印象です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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