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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2016年09月01日
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前回からの続きです。

  • KIMG1257.JPG

有料試飲コーナーには木箱に入ってグランポレールのワインが多数販売されています。

  • KIMG1258.JPG

ワインによっては生産者さんの顔写真付きのものも。コーナーの雰囲気も、お土産などを扱っているエリアとは少し違って落ち着いた感じです。

  • KIMG1260.JPG

アイテムはすべて有料。しかし、1杯200円から、高くても700円程度と流石は蔵元です。また、飲み比べメニューもあり。今回は、白3種飲み比べ、赤ミディアム3種飲み比べ、赤フル2種類飲み比べという、3パターンの飲み比べメニュー全てをお願いし、さらに、追加で2種類をお願いしました。因みに、赤はメニューが決まっていますが、白は自分たちで選ぶことができます。

  • KIMG1261.JPG

という事で、先ずは白3種。北海道・ミュラートゥルガウ2015山梨勝沼自園シャルドネ2011長野シャルドネ2014です。
・ミュラー・トゥルガウは花や柑橘の香りに、やや甘口で、ライトボディながら密度としなやかさのある質感の、安定感とバランスの良さを感じるワインです。
・山梨シャルドネは、注ぎたては閉じていました。甲州のような酵母っぽさに、軽い漬物、そしてオイリーさが出ている複雑な感じ。それが、グラスに注いで20分程度でようやく洋ナシや柑橘の雰囲気が現れ、ちょっとオレンジピールっぽさも。味わいは辛口。しっとりした酸が、穏やかながらも前に来ます。口当たりは柔らかいですが、芯のしっかりしたミディアムライトでした。
・一方、長野シャルドネは開けたてからフルーティ。パイナップルやミカン、リンゴ、洋ナシ、それに軽い蜜っぽさも。ミディアムライトなボディに、果実味のアタックと明るい酸があり、らしさ満点。

どれも流石の完成度でしたが、シャルドネ2種類の飲み比べは面白かったです。閉じていて中々難儀な山梨、最初からシャルドネ感満載の長野という対比は興味深いですね。
しかしまあ、長野のシャルドネは2000円弱でこれだけしっかりシャルドネしているというのは驚きです。

  • KIMG1262.JPG

ミディアム赤は、山梨甲斐ノワール2014北海道ツヴァイゲルトレーベ2014、そして山梨県産のマスカット・ベーリーA2012です。
・甲斐ノワールは、実は以前東京銀座のグランポレールワインバーで頂いたことがありました。ゴボウなどの根菜や土のニュアンス、しっかりした酸、ミディアムながらある程度の存在感のあるボディと、以前飲んだものを思い出しました。味噌系の煮込みとか合わせたいワインです。
・ツヴァイゲルトは、ベリーの香りがあり、味わいも果実味が軸で、そこにしっとり乳酸が加わるといったバランスで、「欧州系」の雰囲気をよく感じさせてくれるワインでした。
・マスカット・ベーリーAは、ザ・ベーリーAというイチゴっぽさや明るい酸のある、親しみやすいワインでした。販売ページを見てみますと、限定もののようですが、その価格に驚き。1200円ならこれ相当良いなと。

三者三様、品種も違いますし個性の差は感じましたが、どれも面白いワインでした。コスパならベーリーA、インパクトなら甲斐ノワール、バランスならツヴァイゲルト、といったところでしょうか。
ツヴァイゲルトは、日本ワインになじみの薄い方にまず飲んでもらうワインとしてもよさそう。ただ、個人的には甲斐ノワールといろいろなマリアージュを試してみたいところ。

  • KIMG1265.JPG

こちらは、左端の赤いラベルのものが追加注文の北海道余市ピノ・ノワール2013、真ん中と右が飲み比べセットのヤキマヴァレー・スナイプヴィンヤード・メルロー2007、そして、長野古里ぶどう園メルロー2011です。
・ピノはやはり繊細。非常に柔らかで、やや黒いフルーツの雰囲気があったでしょうか。ピノ・ノワールと言うよりも、むしろバーデン以外のエリアのシュペートブルグンダーのような印象。ただ、時間経過で果実味が膨らむほか、赤果実の印象も増します。
・ヤキマヴァレーは、その名の通りアメリカ・ワシントン州のブドウを用いています。自社畑があったそうで、そこからブドウを運んで日本で醸造したというもの。あまり出回っていない貴重なワインです。ワシントンのメルローらしいフルーツ感とスパイシーさがありますが、向こうのものより明らかに柔らかいのは面白かったです。
・古里メルローは土っぽさやスパイシーさ、少々のカラメル(というか甘辛醤油?)といった要素の中に、黒いフルーツを感じるもの。味わいはバランス型で突出した要素は無いが快適なものでした。

ヤキマヴァレーメルローは日本とワシントンの中間のような感じで、ブドウは100%向こう産のはずなのになあとかなり興味深いワインでした。香りのインパクトは寧ろ、古里の方があったかもしれません。
ピノは、流石に余市のピノの素性の良さを感じさせるものでした。時間を置くと開く感じもありますし、瓶熟を進めてみたいところ。

  • KIMG1266.JPG

そして、これがスペシャル中のスペシャル、岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア・エクストラスイート2005です。
岡山のマスカット・オブ・アレキサンドリアをクリオエクストラクションで甘口デザートワインに仕上げたもので、しっかり熟成させてからリリースしています。
琥珀色で、香りにはマスカット香、軽いスパイス、ハチミツ、それに華やかに薫るダージリンティーのニュアンスがあり、味わいはきっちり甘口ですが、甘み自体が柔らかなものであり、さらに奥に酸がちゃんとあることから、べた付くようなタイプではなく、ボディの柔らかさもあってサラリといただけます。

貴腐や、欧州のアイスワインのようなトロりとしたエキス分はありませんが、その華やかかつ爽やかさのある香りと相まって、やさしさ、たおやかさを感じさせてくれる甘口でした。
値段は、ワイナリー販売で8500円を超えますが、岡山マスカット・オブ・アレキサンドリアのワインとしては恐らく最高峰ではないかと。じっくりと頂きたいワインです。

たっぷり試飲させて頂きましたが、サッポロワインのコスパの高さには改めて驚かされました。特に、長野シャルドネとミディアムの赤3種は、入手も比較的容易で価格も大体2000円前後程度と、その使い勝手の良さは素晴らしいものがあります。
勿論、それはワインとしての完成度が十二分に高いから。地元にこれだけのワイナリーがあるというのは幸せなことだなと思いますね。今回はありがとうございました!

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さて、サッポロワインの後は一路倉敷へ。この後はワイン会です。という事で、続きます

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最終更新日  2016年09月04日 08時46分16秒
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