ワインヲタ入門生のチラシの裏

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今回はサントリーさんのちょっとスペシャルなシャルドネです。
シャルドネ2013ブロックD１、２。サントリー登美の丘ワイナリーでは色々な区画で様々な品種を栽培しています。シャルドネも、やはり斜面の位置などで色々な場所で栽培されているわけですが、こちらはブロックD1、2という区画で栽培されたものになります。その特徴はなんとビオディナミ。登美の丘の中でもごく一部の区画でのみ行われているそうで、今回のワインはそんな貴重なビオディナミのシャルドネになります。
価格は、サントリーのサイトで5400円ですが、楽天内での扱いは無し。

色は薄い黄色。麦わら的なよくあるものではあります。

香りリンゴ、バナナ、洋ナシ、パイナップル、トロピカルフルーツ、メロン、オレンジやグレープフルーツといったフルーツのニュアンスがよく出ています。そこに、少々のモカやハチミツ、それにロースト香やクリームっぽさといったものが加わります。その他、軽いハーブや土っぽさ、それにミネラルといったものも。

味わいは明るい乳酸系の酸の印象が前に出る感じ。ミネラル感や旨みもあり、果実味はそれらの要素全体のバックボーンとして、柔らかで繊細なものが広がっているといったところ。ボディはミディアムで、目の詰まった感じやしなやかさを感じる質感ですが、基本的には柔らかでみずみずしさを感じるもの。「強さ」の印象はありませんね。

食事との相性では、菜の花と豆腐の炒め煮をつまんでみましたが中々でした。菜の花の甘みや旨み、香りといったものに、ワインの柔らかな味わいやフルーツ感のある香りが行けますね。
その他としては、やっぱりお寿司。イカやサーモン、甘海老といったネタのものとは、やはりその甘味がワインの果実味や香りに合いますし、サーモンの脂の乗った柔らかな質感も、ワインの香りやボディ感に馴染むかなと。
また、出汁の味わいのある鶏の天ぷらもいいつまみでした。肉の部位はササミになるので脂感はあまりありませんが、それが柔らかなこのワインのボリューム感には逆に良かったようです。鶏の旨み、味付けに使われている出汁の旨みがこれまたいい対比になりました。

登美の丘シャルドネ辺りと比べましても、柔らかさやシュッとした感じをより感じるかなという印象は受けました。それがビオディナミに因るものなのかはわかりませんが。
香りもしっかりありますし、いいお値段ではありますが、この柔らかさにハマるならかなり楽しめるのではないかなと思います。


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