生きてる限り、笑います。

とうとう納車。
この日は僕がオーナーである最後の日。
夜遅く帰宅したけれど、
深夜のドライブ。
いろんな思い出がフラッシュバックする。

こいつを買ったのは入社２年目。
アダ○スファミリーのＣＭ。
同期入社の仲間が言った。
「買ったら、俺達がアダ○スファミリー
　になってやる（仮装してやる）」
「本当だな。忘れんなよ」
翌日、販売店に走った。
衝撃の新車デビューだった。

夏のある日。一年で最も熱くなる日。
そう。青梅花火大会。
７人乗りのこいつは、
２５人のカヤッカーを２回に分けて運んだ。
この日だけは実は１３人乗りだったんだと
信じた。

冬のある日。笑いが止まらなかった日。
４駆だと信じてやまなかった僕の運転は、
初スタッドレスタイヤに、その自信は
揺ぎ無いものだった。
白馬のミラーポールよ、
君が倒れてくれなくば、僕達は血だらけ
だったよ。

僕が大事なものを失ったとき。
そう自動車を運転する権利を失ったとき。
その時も君は活躍してくれた。
暫定オーナーになった、しみとしさんが
ツアーでの活躍を誉めていたよ。
「うえ○らちゃんは役立たずだけど、
　こいつは役に立つなぁ」と。

そんなしみとしさんが、今度から君の
本当のオーナーだ。
可愛がってもらいなさい。
そう、まだ引退できないよ。
あと１０万ｋｍ走らなきゃね。

って、今まで走った距離の倍ぐらい
走らせるのかよっ。