カテゴリ:読む・観る・聴く
先日の記事にちょこっと書いた、私の10歳からの愛読書。
当時はドイツにいたころで、帰国される方から『暮しの手帖』のバックナンバーを沢山頂いた。 そこに連載されていたのが、吉兆の御主人である湯木貞一さんの料理に関するはなし。 やさしい語り口で日本の四季折々の料理のことを語られる内容は、 その後の私の食道楽かげんに多大な影響を与えた。 (まあ10歳で『暮しの手帖』のこの連載を読みまくっている時点で 既に食道楽の片鱗がありまくりなのだけど・・・) 当時の私は「吉兆」が何であるかも母が教えてくれるまでしらなかったが、 「魚をくっつり煮る」などと表現される湯木さんの感覚が 「なんか大事そうやし、おいしそう」 とだけ思っていた。 おいしいたまごどうふについて語られていた回を読んだ時は、 台所でだしをとってたまごどうふを作ってみて 文章の中で伝えられようとする感覚を少しでも共感したいと思った。 そこには変に押し付けがましい「このこだわりッ!!」みたいなものとか、 家庭料理とはかけ離れたプロの料理の感覚はなくて 何かをおいしく作って食べていくことの楽しさを淡々とやさしく綴ってあった。 現在は暮しの手帖社からハードカバーで発売中。 何度も図書館で読み返したけど、そろそろ自前の本も買わないとね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.09.24 10:03:58
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