Satchanから自然便り

Scissor-tailed Flycatcher
Tyrannus forficatus
Tyrannidae　タイランチョウ科
エンビタイ ランチョウ
10～15 inch (25.4～38.1 cm)


Near Bombay Hook National Wildlife Refuge, DE
2006.08.13

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　今年（2006年）夏、Bombay Hook国立野生保護区近くの道路沿いで見ることができました。この鳥は、北米中部カンザス州～南部テキサス州にかけて夏に見られ、フロリダ州の南側で冬に見られます。他、レアな鳥として、北米のあちこちで目撃されているようです。２週間くらいの間、地元のバーダー達からの目撃情報があり、片道３時間ドライブで駆けつけました。夏にテキサス州へ行かなければ・・・と独りよがりな悩みを抱えていたので、デラウエア州で見つけたときには感動しました。

　背中のグレーは明るい灰色で、なんといっても長い尾が素敵。羽の付け根部分や脇腹辺りのサーモンピンクがとても綺麗でした。羽を広げ飛び立つと、そのサーモンピンクは更に美しく、長い尾がScissor-tailの名の通り、ハサミのように広がる様は感動もの。他のタイランチョウ科の鳥達と同じように、一所に止まり、虫を見つけては飛び上がり、また同じ場所に戻ってきます。虫を目で追っているのか、頭上を眺めているような姿が可愛らしかったです。この日は道路際の電線と少し遠くの木を行ったり来たり。その美しい姿を何度も見せてくれました。

　昆虫、特にキリギリス・バッタ・イナゴ・コオロギ・甲虫などを空中・地面で捕らえて食べます。森林伐採や観賞樹の植林の結果、生息域を広げているそうです。営巣には、自然界で得られるものの他、紙・布・糸・タバコのフィルターなど、人工的な物質も用いるとか。晩夏に、数羽～1, 000羽が集まって夜のねぐらとするそうです。こんな鳥が1, 000羽も集まっていたら、さぞかし素晴らしい光景でしょうね。


Near Bombay Hook National Wildlife Refuge, DE
2006.08.13


Near Bombay Hook National Wildlife Refuge, DE
2006.08.13