最近の中国のニュースから

　広告を作る人は色々考えますね。でも下の最初の絵だけ見ても、大半の人は何も思わないのではないでしょうか、最後のビンラディンはターバンとヒゲからなるほどと思いますが・・・。

　もちろんこんな絵が中国の新聞に載るはずがありません。これはラジオフランスの記事と、インターネットで見つけた広告の絵を合わせたものです。どうでもいい記事なんですが、毛沢東への今の中国人の見方も書かれていたので取上げてみました。

　最近のドイツのコンドームの漫画広告で毛沢東が精子のイメージにされ、ヒットラー、ビンラディンと一緒に並べられた。これに中国の政府筋メディアとネット市民は激怒している。

　中国の「環球時報」が、この広告はドイツのGrey Worldwide社が、Doc Morris医薬会社のために制作したもので、医薬会社の新しいコンドーム製品を宣伝するために作ったものだと報道した。

　この広告には文字は何もなく、一団の精子で、中に人の形をしたものがある。毛沢東は髪型から、ヒットラーは髪型の他に、小さな髭もあり見分けられる。ビンラディンには大きな髭がある。

　このように毛沢東をヒットラー、ビンラディンと一緒に並べたやり方は中国で強烈な反響を引起した。中国では毛沢東はまだ共産党体制と一部の人の偶像になっているからだ。共産党の機関紙・人民日報のインターネットサイトはこれ専門の掲示板を作り、そこには激しい言葉が並んでいる。

　だが別のポータルサイト新浪網には違った意見がある。70歳の元工員という人は、「どうしてみんながこんなに熱心に毛沢東を擁護するのか分らない」と書いた。他にも「毛沢東の時代には、飢餓と貧乏の上、安心感もなく精神は抑圧されていた。どこに毛沢東の偉大さがあったのか？」、このような意見が中国の民族主義者の怒りにさらに油を注いでいる。

　環球時報によれば、Worldwide社はすでに中国領事館に謝罪の手紙を出したという。去年、フランスのシトロエンもスペインで放送した広告で謝罪した。その広告には「顔の歪んだ毛沢東」が出ていたからだが、面白いのは、この広告は後に「凶暴なナポレオン」ということになったことだ。




写真：http://adweek.blogs.com/adfreak/grey-condom-ads-doc-morris-pharmacies.html