日月の聲

や～終わりましたドラマ！
終了後「泣いた～！！」と何通か友人たちからメールきましたが私も泣いたよ知ってたのに。


観終わってから、ぼーっと連載開始時のことを詳しく思い出しました。

コミックスのフリートークにも書きましたが、そもそもきっかけは「裸のナイトが箱から転がり出てくる」イメージがふっと浮かんだこと。
何で箱の中から？とか考えて、「宅配」「通販」・・・・まあ、よくありそうな（特に少年青年系漫画で）設定だけど、面白そうだしラブコメ久々に描いてみようか・・・・・そんな感じでイメージをふくらませ、担当に「なんかロボットか実は人間なのか何か分からない感じで、最近はやりのフィギュアって名称でやりましょう」と新連載のネタとして出したのでした。

ナイトが「何か分からないから」作った会社も「亜空間か未来か」な設定にし。
当初雑誌はＨ路線突っ走ってたんで、合わせるのに設定はそれっぽく（夜の恋人でナイトリーシリーズ）とかにしたりして、溜息ついたり（＾＾；まあカワイイもんでしたが。

ぶっちゃけ、自分がいい展開と思ったのより、う～ん？な回のがアンケート上だったときに、「ああ、もう読者が分からないここで描くのはこの連載で最後だな」・・・と腹が据わった作品でもあり。（正直、開始時に直観でラストだろうと思ってたのだが）
体調もかなり崩してきてて、描くのがやっとになってきて。

描いてる最中は、ナイトかソウシか、いつもハッピーエンドの相手役を決めてる私が、迷いに迷って決められず
途中、トシキが出た時点で、「ああ、やっぱりナイトはロボットなんだ」と決まり。
その後故障が始まったときに、ナイトの辿る運命は自然に決まり。
それはそれで、最終回手前ギリギリまでやっぱり迷いまくり

さっきメールで原作未読の知人が「寿命なのか。リイコのために停止したのか」とあったので、「あれは故障の上の寿命。原作はもしかしたら遠い将来直せるかも？と希望入れた」と返したら「ちょっと救われた～」

あのラストで今も良かったと思います。
ソウシともくっついたわけでなく。でもリイコは、愛し愛されることで自信をつけ、成長したわけで。

木曜発売のＰＷでのインタビューでふざけたコメントしてますが（笑）実写を見ながら、やっぱり人間と同じく見るようになるだろうな・・・とかリアルにいろいろ考えさせられました。


まさかのドラマ化をして頂いて、いろいろ不備はあったものの「描いてよかったなあ」と思えました。
作品内で伝えたかったことを、全編通してキチンととても素敵に（むしろ理想的に！）描いて頂いて本当に嬉しかったです。
ナイトが本当に良かった。あのラストシーンは忘れられません。

キャスト、スタッフの皆様大変お疲れ様でした。ありがとうございました。