ブログを作る※無料・簡単アフィリ    ブログトップ | 楽天市場
031392 ランダム
竜馬 坂本龍馬×南方JIN-仁-先生 B… (ドリンク・お酒)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】
無料
ホーム 日記 プロフィール オークション 掲示板 ブックマーク お買い物一覧

<< 前へ次へ >>一覧

2009年11月14日 XML このブログを購読する

竜馬 坂本龍馬×南方JIN-仁-先生 BL ボーイズラブ 受 攻 で小説 どんなテレビを見ました?(229240)」
[ カテゴリ未分類 ]    

〜7日の野風を慰めてるシーンより〜

「こうすれば、顔は見えん!」
慰めようと、そう抱しめて。
そうしてからやっと、気づく。
これは、自分の同類じゃった。
今、同類を慰めておるんじゃ、と。

たぶん、近しい、誰もかれもが。
薄々、感じちょるんじゃ。
大明神の札ができるほど、隔絶した技を持つ男。
人の頭蓋に穴を開け、切り裂いた肉を糸で繋ぎ、汚らしい青かびを集めまわり。
そんな、医学とは関係があるとは信じれん、まじない、呪術のほうがまだ近い、想像もつかない方法で。治らないはずの病を治しゆく。
あれは多分。
この世の者じゃあなか、と。

「雪に、なりとう、ありんすよ…」
手の届かない存在を。
なんとかこの時代へ留めようとしてる。

「雪に、なれば…いついつでも」
肩へと舞い降りた、たった一つの雪粒が。
溶けまいとする、その努力よりも、儚い。

「先生の肩に…落ちてゆける…で、ありんしょう…?」
まるで、消えゆくばかりの。願いへの。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜鈴屋で手術が終わった朝。更新中〜

『しゅぢゅつ』を終わらして、戻ってきたが先生が、
「すみません、一刻ほど、仮眠させてください」
ちゅーて、こてん、と横になった。
「かみん?」
すっかり空っぽになったが片口を、未練がましゅー傾けとったのを中断で、そっちを見ちゅうが、

さし絵:片口

「ぁあ、ええ…。少しだけ眠らせてください。頭がすっきりして、体力も回復するので、そうしたら帰れますから」
目ぇを眠そうに、何度も瞬かせながんら、先生はつけ加える。
「おー難儀じゃったきのぅ…。まぁゆっくり休んだらええが」
快諾すると、眠いんじゃろう、こくりと、もはや言葉も少なぁに、先生は頷くだけして。
折った片腕を枕に、畳に横たわった。
そん様子を横目に。
今度は、とっくに空になった上物の薄ぶちを、手に取って。舌で、べろん、と愉しんでみるじゃが…もー酒の味はいっこもせん。

さし絵:薄ぶち

こうなると手持ち無沙汰じゃな…先生に話しかけるわけにもいかんし。
まだ帰っていく客もない、女郎も客と共寝をしてる時分で。見世の中も、ひたすら静かじゃ。
時間だけが、さらさら流れていってるようじゃき。
けんどもこれは暇じゃのぅ、と、部屋の四方を見回してみれば。
すみっこの赤い灯篭が目に入る。

さし絵:赤い灯篭

「うーん、さすが吉原ぜよ…」
月の国か、竜宮城か。
そう謳われる界隈だけのことはあるぜよ。
明かりすんら、男を惑わせる…なんちゅーか蝶の羽ばたき、みたいなもんがあるがよ。
ちょうど先生の足元に、波打ち際みたいに、打ち寄せては返していっちょるぜよ。
転がっとるせいで、ちょっくら乱れた、先生の着物の裾。
随分と育ちのよさそうな、野太さがないくるぶしあたりが、はだけちょるところに、ゆらめく赤き波が、『遊んでおいきよぅ』と戯れに、誘いをかけとる。
まるで白粉に唇の紅がまぶしい、女郎そのまんまぜよ。

そう連想しちゅううちに、すーすーと寝息が聞こえてくる。
ありゃあ。
先生は繊細そうなんに、ずいぶん素早いぜよ。
「妙に寝つきがいいのぅ…。なんでじゃろ?」
まるで日常的に、こういう、一刻ほど眠ることを、繰り返してきたような寝つきじゃ。
しげしげ寝姿を見直してみても。
なんぞ、きっちりと整っておって。
縦に上下、積み木のようになった二本の足といい、寝返りなんぞ打ちそうにない。

さし絵:積み木

どうにもますます、習慣じみた気配がするぜよ…。

あっちこっちわからん先生じゃのー。
わかってるのは、どえらい神医じゃっちゅーこと、くらいじゃき。
それで十分、でもあるじゃが。
なんちゅーか、自分にとっては、
「手本…いや」
わしは医者とは違うから、手本じゃーないのぅ。
「『心の旗頭』とでも、ちゅうかのぅ」

さし絵:旗頭

仲間と徒党を組んで、暗殺やら何やらする、っちゅーのは卒業してしもうたから。
先生とわしの関係っちゅーたら。
曖昧と言うたら曖昧な、友、でしかないんじゃろけんども。

不可能なんぞない、と教えてくれた、おっきな存在。
今日だって…いや、おそらく。これからも日々。
きっと何度だって、教え続けてくれるがぜよ。

…わしと違って、はっきりと医者仲間な、西洋医学所の連中は。
こうやって、心ん中だけで旗頭にするんでなく、大っぴらに。我らが先生、の旗頭扱いしとる、じゃろうの〜。
…なんだか、それ、ほんの少し、悔しいのぅ。

「いや、そいつらも。まだ、これは知らんはずじゃき」
思わず、一人ごちる。
この御仁の秘密を。
わし、今日…知ってしもうたぜよ。

腕組みして、二度。しみじみ頷く。
いや、意外なことじゃったが。
「先生は」
まっこと、ため息、出てしまうぜよ。
勿体のないことじゃ、まったく、涙まで出そうぜよ…。
「よっぽど男色しかイケん口なんじゃのぉ…」

先生が言うたとおりに、頭から、溜まった血が出たからには。あの親父は治る。
あの女将はまだ、半信半疑ちゅー感じじゃったけども。これがまた、先生が『大丈夫』ちゅーたら、大丈夫じゃからのう。
頭に穴あけられたっちゅうじゃきに、まっこと不思議じゃが。

まぁでも、それがわかっとらんで、半信半疑でも。
この段階でもぅ、大層な、金をたんまりと取られそうな治療を、施してもろうたこと、までは、まちがいないんじゃき。
んで、ここは吉原で。
おまけにその『しゅぢゅつ』を望んだのは、野風花魁じゃから…。
一仕事のあとは、当然に報酬で、夫婦固めのさかずきを望めたはず、なんじゃが。
仁先生ときたら『お待たせしました、帰りましょう』じゃきの。
花魁のおの字も、言い出しもせんがよ。
こうなればもはや、無欲な男、それだけでは済まされん。

男なら誰もが、どんな田舎におっても、一生に一度は、ちゅうて憧れる吉原で。
よりによって呼び出しな野風花魁とのお床入りを望める一夜に。
『揚げ出し豆腐が食いたいから帰る』なんぞ言い出すんじゃ。
もー、男色しか考えられんぜよ。

「まぁ、よぉ見知った話ではあるじゃがの…」
わしが身を置くのも、だいたいが義兄弟の契りがごろごろしてる世界じゃき。
なんせ侍なんじゃ、右も左も男ばっかりじゃし。
理想だ信念だと言っちょると、仲間や集団をそのうちに形成するようになって。
そうこうしちょるまに、若侍にありがちな、女を堕落とみる潔癖さもあいまって、どうにもそういう男色の気配が混じってくる。
よっぽど見目がよぉない限り、この年齢になってくれば体の方は、とっくに終いになってる関係性じゃが。

さし絵:江戸の男色

それにつけても、ああ〜もったいないぜよ。
「譲れるもんなら、譲って欲しいぜよ〜」
ひとしきり身をよじるじゃが。ちゅうても…。
先生が体をやすめとるこの隙に、先生の代わりにと、花魁に迫るほどには。恥知らずになれん。
ちゅーか、野風花魁の気質じゃったら、袖にされるどころか、叩き出されるのぅ。

しかし、まさに『天はニ物を与えず』じゃき。
こんままじゃと死ぬしかありはせん、そげな身内を、またたくまに元気にするがは、これはゆうたらもぅ、女を惚れさす、決定的な甲斐性じゃ。
あの咲っちゅうお嬢ちゃんもそうじゃし、野風花魁もおんなしじゃ。
お嬢さんは、こう、犬ころのように、わかりやすぅに慕っとるし。
さっき野風花魁も、明らかにほだされちょった。決まりが悪そぅに、恥らって襟を直す仕草は、目に毒なほどじゃったき…。
したが…肝心の仁先生が、女にこれでは…。
「…まっことにのぅ」
あまりの羨ましさと、おんなし分だけある、女体の快楽を知らん憐れみに。
杯を放りだして、ずりずりと畳をいざり、先生ににじりよる。
「宝の持ち腐れぜよ」
先生の体を、ぽふぽふと、いたわるように叩いちょると。
「ん?」
また、意外でとんでもないことに気がついた。



最終更新日  2009年12月23日 08時07分54秒
TWITTER
タグ: 坂本龍馬 , 仁先生 , BL



<< 前へ次へ >>一覧一番上に戻る


Powered By 楽天ブログは国内最大級の無料ブログサービスです。楽天・Infoseekと連動した豊富なコンテンツや簡単アフィリエイト機能、フォトアルバムも使えます。デザインも豊富・簡単カスタマイズが可能!

Copyright (c) 1997-2010 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.