3644341
HOME \| DIARY \| PROFILE	【フォローする】【ログイン】

【毎日開催】

15記事にいいね！で1ポイント

10秒滞在

いいね! --/--

次の日記を探す

おめでとうございます！
ミッションを達成しました。

※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。

< 新しい記事

新着記事一覧(全3179件)

過去の記事 >

2011.09.10

幕末長寿の奮戦散華No.4（会津編3）,戊辰戦争,辰奮戦死ご長寿涙のリスト(会津編),戊辰の武士魂

カテゴリ：幕末会津藩

戊辰奮戦死ご長寿涙のリスト(会津編),戊辰の武士魂,幕末長寿の奮戦散華No.4,戊辰戦争

ご長寿達の奮戦散華.武士の魂＿No.4

4＿（会津編その3）

戊辰の中、戦禍に巻き込まれ、幼いながらも少年達が戦い散華していった姿は痛々しい。
ところが、老人達の死亡の姿は、また異なる角度から、なんとも胸が痛い。
少年達の場合、白虎隊のように悟って無念の自尽を為した例を除き、戦って散った場合、
血の熱い世代につき、勝つも負けるもそれは別ながら、一か八か討って出た勢いが伝わるだけ、
第三者としては、それが唯一心の慰め。結果は哀れながら、架けて散った。
そう思うと少しだけ、心が救われる。

対して、老人の場合、悟りきって知りつつ、自ら、あたかも殺される為に、そこに粘りきって
死んでいった姿が各所に見受けられる。

老人につき、戦うも戦わぬも無いも同然。殺されるだけ・・・。
知っていながら、自尽してしまわずに、あえて、その朝、出勤して、断固場を立ち退かぬ意地が悲しい。
門番も同様。大勢の敵。殺されるだけのこと。門は必ず破壊される。知っていながら、場を放棄しない。

「二君に仕えず」、「徳川報恩」、「会津は興亡を徳川と共に」、「禄をひとたび食んだら臣は、
永久に君に報恩殉死」、「敵に生き恥曝すまい」・・・大勢の人々が自尽。
高齢の病人まで、見事な切腹を遂げた。

高齢ながら、お家の一大事につき、武装して倅の隊に同行して戦死した老人。
勇ましく勇戦して死んだ老人。皆が様々のドラマを描いて天に浮上していった。

この中で、老人ならではの特殊な悲哀を痛感させられた死に方のひとつとして、
下枠の一覧表に於ける右端セルに、「御門殉死」という書き方で、マークを設けてみました。

「御門殉死」とは、正式な用語ではありませんが、識別用の一種印として記載しました。
従来老人が番を勤める門や、小出張所のような建造物他、手薄なセクションなどで、
勝つ見込み皆無。大勢の敵に殺される事実を当然知りつつ、自分の職場（勤務地）に粘り、殉死状態。

怒涛のごとく踏み入る大群が、
一人の老人の屍を踏み越えてゆく姿が
目に浮かぶ。屍はあたかも無機物のごとく、
次から次へと押し寄せる敵の兵に
踏みにじられてゆく・・・。

「たとえ死んでも、
私はこの場を放棄致しておりませぬ！」
・・・
古武士の意地が痛々しい。

戊辰戦争：会津のご長寿達、あっぱれ奮戦散華

■＝グレーのセル：簡単に言うと、家格の高い藩士の家来。■＝オリーブ色のセル：猪苗代士：情報拾い難い。実際はもっと沢山。（この２件について:臣の臣_戊辰に埋もれた存在の人） ※京都、鳥羽伏見参戦時、及び、江戸詰時の情報はここにありません。 ※●印は門でなく、なんらかの小出張所のような建造物。
番	名前	年齢	慶応 4年	MEMO	御門殉死
1	佐藤与左衛門 No.1＆No.2 ご参照	74	8/23	甲賀町御門番役。門を死守、槍で奮戦、2名を刺殺後銃弾に斃れる。直後、祖父の仇討、孫の勝之助（14歳）も奮戦,1名を刺殺後銃殺される。御門番といえど老人。大量の敵に勝つ見込み皆無。御門に殉死。	御門殉死
2	佐藤治左衛門	72		高橋外記(1865時家老）家来。若松天神口で戦死。
3	佐藤武平	77		坂本学兵衛の家来。若松城三ノ丸外で戦死。学兵衛：この名前は代々。この段階の者：学兵衛義続（右兵衛）（義続（右兵衛）：白河口方面にて7/9死亡：享年27歳）
4	添島武左衛門	71		門番。若松桂林寺町口で戦死。	御門殉死
5	澤田鉄左衛門	76		会津糠塚裏で戦死。熊蔵父
6	兼子吉左衛門	80過	8/？	兼子勇（10石3人扶養：猪苗代士）の父。死亡は自宅でなく猪苗代山中。参戦と思われる。
7	木本蔵人	77	8/23？	木本内蔵丞の父：8/23負傷、御山で没。(参戦、戦死）（倅：内蔵丞は8/27新橋負傷、城内没）
8	下條郷助	68	10/8	下條求馬の父：9月に城内で負傷後、10/8に死亡。隠居組：これは老人ながら城内や近郊中心に守備。じっと城内に居る状態で運悪く被弾したでなく、なんらかの行動＝戦士として戦死。
10	高木新十郎	74	8/23	高木助三郎(学校御目付)父：西追手前：隠居組。若松城西追手前で戦死。
11	土屋彦次郎	92		西郷頼母老役、西郷頼母邸門前。一族21人集団自尽の同一日。臣として追従全う。追って自尽としか考えられない場所で死亡。割腹うんぬんの詳細は伝えられていない。不憫。
12	中山理右衛門	79		中山甚之助の父。死亡：御用屋敷。死守散華。	●
13	成瀬善兵衛	72		鉄之助父。死亡：御用屋敷：元御用所密事頭取。戦死か責任自尽。	●
14	根津又右衛門	70		根津知多蔵の父。死亡：天寧寺町口。恐らく戦死。
15	野矢常方	67		野矢良助の父。歌人。号は涼斎。隠居組。桂林寺町にて奮戦死。
16	芳賀三治	77		死亡：甲賀町口
17	宮下清之丞	81		宮下孫助の祖父。若松城下（具体的に不明）。大賄役。恐らく責任自尽。	●
18	山口治助	73	8/28	山口藤次郎（御徒士：死亡場所：湯本入水沢：8/28死亡）の父。倅の死亡同日、同場所、湯本入水沢死亡につき、完全に参戦。戦死又は現場自尽。
19	小山田伝四郎	67	9/14	小山田伝四郎隊隊長本人。桂林寺町口戦（諏方社付近）にて烈死。敵兵1人を討ち弾に斃れる。この戦では、有賀惣左衛門（青龍士中一番隊）の壮烈殉死が有名。
■素人として知りえた範囲につき、実際はもっと沢山と思います。自宅自尽を含めていません。 ■その実、死亡場所が自宅＆家族と一緒の死亡期日の場合は、一家自尽と判断して恐縮ながらここにありません。90歳以上のご老人も多数。とても惜しいことです。 ■60代の方は立派に、完全な形で実戦参加率が高い為、多いのですが、ご長寿にスポットしている為、ここに記載してません。 ■No.2にも表記しましたが、身分の低い武士の場合、情報がほとんど拾えません。大勢の人が命を架けて戦ったのに、こうなると、身分社会の崩壊は必然だったとも言えるかもしれません。武士以外なれば、さらに当然のごとく情報は皆無。