ナッツ類は体に良い! 死亡率を引き下げる効果、「がん」「糖尿病」「心臓や血管の病気」「呼吸器系」「神経系」いずれの原因でも低下
ナッツ類は人類が昔から食べてきた食品ですが、体に良い食べ物だと再評価された報告が相次いでいます。私は持ち歩くなどして空腹の時などに食べています。日本人は先進国の中で心臓病による死亡率が低く、このことが長寿の一因となり、これは和食による影響が大きいそうです。日本ではあまり調査・研究されていないので具体的メニューとしてマウス実験しかなく、昭和50年代のものがよいそうです。また、日本人の健康寿命を短縮している疾患は、心疾患、脳卒中、糖尿病、骨粗鬆症、膝関節症、認知症、ガンです。これは塩分の過剰摂取と慢性的なカルシウム不足や抗酸化物質の摂取不足が原因と言われ、和食のデメリットはうまくカバーしたいですね。日本は平均寿命こそ世界一ですが、2014年厚生労働白書によると健康管理は「何もしない」派が46%もいるそうです。国民皆保険に甘えて世界一医療に依存して健康管理を怠る日本人の主観的健康度は主要36カ国中36位(2015年OECD調査)と最下位です。健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向などがあるようです。世界23カ国の健康意識調査で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の健康オンチ国で、知識はあったとしても行動しないわけです。・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)たった1回限りの人生をどう生きるか自分の食事に関わっているほど生きていく上で食べることは決定的に重要ですが、世界文化遺産登録された和食離れが進み、この遺産は相続拒否されて食生活はドンドン不健康化しています。飽和脂肪酸摂取が過剰になり、食事がお菓子化しているおかしな国になり、さらに味付けも、食材も甘くなっているので、自業自得の結果としてさらに生活習慣病が増えるのは間違いないです。 そして、食事の外部化も進み、おふくろの味は袋の味に変わっています。「家庭の味」遺産になる? 手作り減少調理力と健康は強く相関していますので、国民の健康状態が悪化の一途の歯止めはかからないと危機感を強く感じます。食育の重要性を訴えている服部栄養専門学校理事長・校長の服部幸應さんは産経新聞の取材で以下のようにコメントしています。・食育の重要性は1985年頃に気づいた。・新入学生に1週間の食事日記を提出させたら悪さにビックリ。・2年間で変えてやろうと、いろいろやって卒業時にまた調査したらわずか6%しか改善していない。・栄養士や調理師を目指す学生でこれなのに、試験は出来る・3~8歳の間が特に重要で、厳しくしつけることが肝心。子供の運命は常にその母が創る(ナポレオン)8歳までの食暦と躾が人生を決めてしまうわけですね。2011年国民健康・栄養調査結果の概要◆国民健康・栄養調査は1948年以降毎年行なわれているが、有益と思われるデータがないため食事の変化が死亡率の増減にどのように影響を与えたか説明できない。 データも利用できない。日本と世界にとって深刻な損失。 ランセット2011年9月日本特集号 (世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つ 出典:ウィキペディア)◆日本に決定的に欠けているのは、トップランクの大学に「人間栄養学」がないこと。 このままでは、日本人は栄養を通じて健康を保つことはできないだろう。 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻社会予防疫学分野・佐々木敏教授◆日本は国民の新しい健康課題に効果的に取り組んでいるように見えない。 国民の健康寿命の最大の危険因子は栄養の偏った食事である。 日本人は長く生きた分だけ病気や障害に苦しむ年数も増大している。 東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻国際保健政策分野・渋谷健司教授1977年に発表され、世界の健康政策の原典と言われているアメリカ上院栄養問題特別委員会報告書(通称マクガバンレポート)によれば世界最高の長寿食は、伝統的日本食です。食事改善のコツはパン→ごはん、ラーメン→そば、スパゲティ→うどん、ケーキ→まんじゅう、ミルク→豆乳のように、カタカナ食品からひらがな食品にすることで、少しもむずかしくありません。ごはんは、私は玄米ですが好き嫌いがあるので、白米ともち麦を半々に混ぜた麦飯をおすすめします。おかずは、まごわやさしいさにしてよく噛んで楽しく食べたいものです。ま:大豆、あずきなど豆類のこと。タンパク質、マグネシウムの摂取にご:ゴマ ナッツ クルミ アーモンドのこと。不飽和脂肪酸・ビタミンEの摂取に わ:わかめ コンブ のりなどのこと。ヨード、カルシウムの摂取に や:野菜、根菜のこと。ベータカロチン、ビタミンCの摂取に さ:魚のこと。タンパク質、オメガ3系脂肪酸、亜鉛の摂取に し: しいたけ、しめじなどきのこ類のこと。多糖類、食物繊維の摂取に い:じゃがいも、さつまいもなどイモ類のこと。食物繊維、炭水化物の摂取に さ:サプリメントのこと。欧米では総合ビタミン・ミネラル剤はおかずの一つとして定着食・栄養を改善して必須栄養素の種類と量を理想に近づけて抗酸化力を高めると体調は劇的によくなるので、喜ばれています。21世紀の知的健康法 2.0『21世紀の子供を守る食育勉強会』と題したボランティア勉強会****************************【以下転載】**************************** ナッツ類を食べると死亡率を引き下げるという新たなデータが出ている。原因を問わない死亡率である「全死亡率」およびさまざまな病気による死亡率である「原因別死亡率」のいずれもが低下すると分かった。がん、糖尿病など原因別にも検証オランダのマーストリヒト大学医療センターの研究グループが、疫学分野の専門誌であるインターナショナル・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー誌で2015年6月11日に報告した。ナッツ類とピーナッツバターを取ることと、全死亡率および原因別死亡率の関連性を検証した。原因別とは、がん、糖尿病、心臓や血管の病気、呼吸器系の病気、神経変性障害を起こす病気、その他の原因のそれぞれについて確認している。対象としたのは、オランダ国内の1986年時点で55歳~69歳だった約12万人の男女。1986年に食事と生活様式の情報を収集。1996年までの死亡率の追跡調査データを分析した。さらに、この分析で確認した結果について、これまでの世界の報告とも照らし合わせて解析をした。死亡率を2~3割下げていた男女ともに、ナッツ類を食べる量が増えるほど全死亡率および原因別死亡率が低下していると分かった。原因別とは、がん、糖尿病、心臓や血管の病気、呼吸器系の病気、神経変性障害を起こす病気、その他の原因のいずれの原因についても死亡率の低下につながっていた。ナッツ類を食べている量の違いで全死亡率を全く食べない人と比べると、1日当たり0.1~5g食べている人では全死亡率は88%に低下。5~10g食べている人は74%に低下。10g以上取る人では77%に低下していた。原因別に見ると、全く取らない人を比べて、ナッツ類を10g以上取る人の死亡率は、神経変性疾患による死亡率が56%に低下していたという効果が最も大きかった。効果として最も小さかったのは、心臓や血管の病気による死亡率で、それでも83%に低下するという効果になっていた。ピーナッツバターは死亡率と関係しなかった。他研究でもがんや呼吸器系への効果を確認さらに、これまでの研究報告に基づいて総合的に分析したところ、ナッツを多く食べている人は食べない人と比べて、がんによる死亡率が85%に低下。呼吸器系の病気による死亡率が71%に低下するという結果になっていた。従来、中国の研究報告でも死亡率の低下が確認されていた(ナッツ類を食べると死亡率が2割減る、糖尿病や心臓病の慢性病も3割抑制を参照)。あらためてナッツの威力が確認されたことになる。(出典:Medエッジ)