中国政府は人民網(中国共産党機関紙人民日報の電子版)で、これまで漢方薬生産の中心は模造製品だったと白状しています。
漢方薬を副作用がない薬だと勘違いしている人がおおいですが、副作用はあります。
特に海外に行った時に薬を買う場合は注意したいものです。
中国製の漢方薬を飲んだ山口県の男性が、肺炎や肝機能障害などを起こして死亡していたことが分かったと、厚生労働省と山口県は6日、発表した。この漢方薬が原因となった可能性が高いと見て、同様の薬で異常を感じたら服用を中止するよう呼びかけている。
厚労省などによると、死亡したのは山口県の男性会社員(54)で、02年に上海へ出張した際に漢方薬を購入。昨年9月、医療機関で処方されたかぜ薬と一緒に飲んだところ、せきや発熱の症状が悪化し同県内の病院に入院、12月に死亡した。
漢方薬の商品名は不明。粒状で陶磁器のつぼ二つに50グラムずつ入っていた。箱に「老城隍廟 童涵春堂 國薬公司」製と記され、日本語で「頻尿や口渇(糖尿病の症状)、新陳代謝を改善し、約2カ月で全治します」と書かれていた。
山口県が分析した結果、4人が死亡するなどの被害が出た中国製「やせ薬」に含まれていたNニトロソフェンフルラミンなどの成分は検出されなかった。
副作用がなくて効くと信じている人が多い漢方薬の実態
「人民網日本語版」2002年8月5日
人民網(中国共産党機関紙人民日報の電子版)
中国、薬物・漢方薬現代化プロジェクトに64億元を投入
政府は近く薬物・漢方薬現代化プロジェクトに64億元を投入する。
これまで漢方薬生産の中心は模造製品だったが、今後は自主的なオリジナル製品の生産に転換させ、模造とオリジナルを上手に融合させることを通して漢方薬の現代化を促進することが狙い。
専門家によると、「十五(第10次五カ年計画)」期間中の重大な科学技術プロジェクトの一つに、世界貿易機関(WTO)加盟に対応した中国医薬産業の戦略研究があり、新薬の研究開発における総合的実力が先進国の水準に近づくことを目指すものだという。
科学技術の制約があるため、中国生産の漢方薬は国際植物薬市場でわずか3~5%のシェアを占めるに過ぎない。また2000年の中国産漢方薬の輸出額は、同年に中国が輸入した外国産漢方薬の総額を下回った。
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